2025/12/26

映画『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』

『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』って映画を観てきました。中国製のアニメ映画です。

『羅小黒戦記』のことを知ったのは旧ツイッターからです。タイムラインに『羅小黒戦記』シリーズについて熱く語るポストがいくつか流れてきて。それでちょっと興味を持ちました。
んでその劇場版2作目『羅小黒戦記2』が公開中という話で。「1作目見てないし、どうしようかな?」ってちょっと悩んだんですが。リバイバル上映もあったみたいだけど、見逃しちゃいましたし。
ちょうどそのときYouTubeで1作目公開と知って、それを観てみました。

1作目『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』主人公の羅小黒、妖精のようです。黒猫の姿、人間の男の子の姿、それから猛獣の姿もとれるようです。しっぽの先は切り離して分身になるみたい。この黒猫モードが特にかわいいです。
開発が進む中国、羅小黒が暮らしていた妖精の住む場所も開発で破壊され。さすらう小黒は仲間と出会い、彼らに誘われるまま人類をやっつける活動に参加しようとする。しかし彼らの住処はある日、「館」の執行人のムゲンに襲撃され、その仲間は逃げられたものの、羅小黒はムゲンに囚われてしまう。ムゲンは彼を「館」へと連行する。その「館」は人類と妖精の共存を目指す組織で。その道中、羅小黒はムゲンに反発しつつもひかれていくようになる。
人類に敵対し人類を滅ぼす未来を選ぶか、人類と友好関係を結び人類と共存する未来を選ぶか、それがサブタイトルの「ぼくが選ぶ未来」でした。

面白かったです。そして何よりも単純な勧善懲悪ではない、妖精と人類の敵対と共存というふたつの未来のどちらかを自分の意志で選ぶということがテーマになってるのがとてもヨイと思いました。
んなので、『羅小黒戦記2 ぼくが望む未来』も観に行こうと思いました。

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2025/12/02

映画『兄を持ち運べるサイズに』

『兄を持ち運べるサイズに』って映画を観てきました。村井理子『兄の終(しま)い』の映画化作品です。『兄の終い』、面白かったので観てみました。
原作の村井理子さん、出会ったきっかけは旧ツイッターでした。フォローしてる方のRTで、たまに村井さんのポストされるわんこの写真が流れてきてて、あたし好みの黒くてでっかい犬で、で、フォローするようになりました。村井さんは翻訳の仕事をなさってる方のようですが、ご本の方はまだ読んでませんでした。
(そのわんこは少し前に死んじゃったそうですが)

そういう状況だったのですが。ある日、こんど孤独死した兄のあと始末の経験を書いた本を出しますってポストがあって。とても興味を持って初めて村井理子さんのそのご本、『兄の終い』を手に取りました。
なぜ興味を持ったかというと、まさにあたし自身が、いつか、「妹に終われる兄」だからです。どういう風になるのかなって興味を持って。
『兄の終い』、面白く読みました。面白い所もありました、「ぎゃあ!」と身の縮む思いもするくだりもありました。まぁ、村井さんの筆致は適度なユーモアもあり、「こういう風に終われるならいいかなぁ」って感じでした。妹に迷惑をかけるのも重々承知しましたが。

で、本作が映画化されると知り、観に行きました。

面白く拝見しました。私は「面白本、面白映画とならず」の法則があると思ってます。とても面白く読んだ小説が映画化されるってんで楽しみにして見に行ったら詰まんなくてガッカリって経験は何度もしています。しかし本作は映画の方も楽しく見られました。まぁ、その、映画化がっかりってのは冒険小説の話なので、こういった小説とはまた違うのかもしれませんが。

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2025/03/24

イメージフォーラム映像研究所2024年度卒業制作展

先週末は渋谷のイメージフォーラムで「イメージフォーラム映像研究所2024年度卒業制作展を観てきました。
プログラムはA〜Hの8プログラムだったんですが、FGHCの4プログラムを観ました。
昔は全プログラムコンプリートとかやってたのですが、ちょっとしんどくて半分だけ。でも8プログラムもあるのってすごいです。以前は2プログラム、そかもそのうち1プログラムはOBさんの作品だったりした年もあって、「このままフェードアウトしちゃうのかな」ってさみしかったけど。今年はこんなにたくさん!観きれないほど!!嬉しいです。
四谷三丁目時代からお伺いしていた卒展でしたが、今回は3年ぶりです。一昨年は入院で、去年は仕事の都合でどうしても行けなくて。「もうご縁が切れちゃったのかな」と思っていたけれど、ふたたびお伺いすることができました。

拝見した作品のうち、何作品か短い感想を書いてみます。ただ、自分の作品の感想がなくてもがっかりしないでください。うまく書けなかった作品もいくつもあります。実験映画について言葉を綴るのは難しいです。そういう部分もあることをおふくみおきください。

Fプログラム
『虚郷』(遠藤大致/50分)
Fプログラムは本作だけでした。薄く、ぼんやりした海辺の?風景、飛び跳ねる人たち。そういうイメージのあと、作品は作者のプライベートな方向へメタ展開していきます。その自意識のこじらせ方は私もでした。親がくるというと逃げ出してたな。もう親が来る心配もなくなったけど……
特殊な機材を使うシーンが有りました。ターンテーブルに鏡を乗せてぐるぐる回して、光を拡散させる機材。けたたましい音をたてていました。苦労して作った手作りとか。こういうのって、レコードプレーヤーのターンテーブルを使えば簡単にできるんじゃ?と思ったりしたけれど、でも今どきの若い衆だとアナログレコードプレーヤーのターンテーブルも知らないかもなぁと思ったり。

Gプログラム
『ぶった/ぶたれた』(住本尚子/10分)
実写とイラストの合成アニメーション。恋人たちのちょっとした小競り合いが膨らんでっていう趣向。恋人がいた経験のないあたしは興味深かったです(笑)

『INTERLUDE』(野畑太陽/5分)
最初は実車の加工かなと思うようなイラストアニメーション。色使いが「わたせせいぞう」ぽいポップな色合いで、オールドタイマーとしては懐かしかったです。

『Weaving Gauze』(石田百合/14分)
イスラエルによる虐殺が繰り広げられているガザ。ガザは良質の綿がとれ、綿織物が盛んで、「ガーゼ」は実はガザが語源だとか。それをモチーフにした画像と詩の朗読を組み合わせた映像作品。ただ、ガザの悲劇を悲しんだり怒ったりするのではなく、ガザへの想いが淡々と語られていきます。

『Rolling Ball』(中田義之/7分)
赤い玉がいろんなところを転がっていくシーンを画面をタイル状に合成しながら描いていく作品。面白く作ってあります。

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2025/02/02

映画『機動戦士Gundom GQuuuuuuX〜Begining』


という方向で『機動戦士Gundom GQuuuuuuX〜Begining』を観てきました。
本作は庵野秀明が率いるスタジオカラーの手掛けるTVアニメシリーズ、『機動戦士Gundom GQuuuuuuX』のオープニング編という位置づけのようです。

まぁ、あたしは庵野監督作品は新旧エヴァのほかはシンゴジぐらい、シン仮面ライダーやシンウルトラマンは観てないし、ガンダムシリーズも最初の『機動戦士ガンダム』とあと『水星の魔女』の最初の方しかしか観てないので、なにか語るといってもたいして語れませんが。ま、そんな奴が書いた感想ということでご容赦ください。

あと、ネタバレしつつ書いていきます。
本作は何も事前情報を入れず観ることをおススメします。

 

(以下ネタバレシーンにつき)

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2023/12/29

映画『PERFECT DAYS』

ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の映画『PERFECT DAYS』を観てきました。
あまり映画についても詳しい者ではないのですが、簡単に極私的感想を書いてみようと思います。
ネタバレを気にせず書いていきますので、ご注意。

ヴィム・ヴェンダース監督作品は『パリ、テキサス』と『ベルリン天使の詩』を観てます。映画館で観た記憶のある役所広司さんご出演作だと唯一思い浮かぶのが『Shall we ダンス?』くらい。『Shall we ダンス?』はとても面白い映画でしたが。まぁ、その程度なんですが。

ただ、『パリ、テキサス』は「わがココロの映画」です。あのころ、レンタルビデオ屋のダビングサービスで(もちろん今はそれはいけないこととと知っています)で作ってもらったビデオテープを何度も何度もかけて、最後はビデオテープががテロテロになって再生できなくなるまで毎日のようにかけていました(ライ・クーダーの音楽も素敵だったのも理由ですが)。それからパソコンでDVD再生環境が手に入ったとき、真っ先に買ったのが『パリ、テキサス』のDVDでした。そして今は2K修復版という『パリ、テキサス』のブルーレイを持ってます。

主人公トラヴィス。彼は対人関係を構築する能力が徹底的に欠けています。だから、そういう意味で、彼は孤独な人間です。そういうトラヴィスを受け入れた唯一の女性、ナスターシャ・キンスキー演じる女性。しかしトラヴィスは彼女相手にも過ちを犯してしまい。その贖罪として、それもまた彼の独りよがりの行動を起こし、そして彼は逃げるようにそこから立ち去ります。
対人関係がうまく構築できないのは私もです。だから私は「これって俺じゃね?」と感じて、グサッときました。ま、私は、ナスターシャ・キンスキーみたいな女性は現れなかったですけど。それはそれでよかったかな?

ちなみに、同じく対人関係が致命的に不器用なせいで孤独な人間を描いた映画に『タクシードライバー』があるのですが、『タクシードライバー』ももちろん私の「ココロの映画」です。そして、両作とも主人公の名前がトラヴィスなのが面白いです。いや、閑話休題。

その流れでヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』も観たのですが。それもまたとてもいい映画で、ドイツ語での詩の朗読の響きの美しさも印象的でしたし、コロンボ役で天使役のピーター・フォークも素敵で、とてもいい映画だったのですが。ただやっぱり心をグサグサされるほどの映画ではなかったです。だから『ベルリン・天使の詩』の続編は観ずじまいになってます。

本作が来るのを知ったのはTwitterからなんですが。紹介されていた方が激賞していて、そいでもって私もひさしぶりにヴェンダース監督作を観てみようかなと思った次第。ほんと昨今はTwitterの評判で映画観に行ったり買い物したりしてるよなぁと。存続が危ぶまれているTwitterですが、かなり依存しています。

(以下ネタバレゾーンにつきご注意)

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2023/12/21

映画『窓ぎわのトットちゃん』

アニメーション映画『窓ぎわのトットちゃん』を観てきました。ツイッターの私のタイムラインで絶賛だったので。
原作は大ベストセラーですね。改めて調べると日本で一番売れた本とか。関連本もたくさん出てたと記憶しています。ただもう40年くらい前の本だから、当時の記憶がある方も50代以上かしら?私は原作本も関連本も読んではいないのですが。「原作未読組」です。
映画化は今回が初になるのかな?あれだけのベストセラーだから映画化の企画も何度もあったと思いますが、今回やっと映画化になったということはかなりのリキが入っているのではと思います。

本作の私なりの感想を簡単に書いてみます。
(以下、ネタバレを気にせずに書いていきますのでご注意)

まぁ、私は原作未読組ですし、黒柳徹子さんのことも通り一遍のことしか存じ上げません。初めての出会いは『サンダーバード』のレディ・ペネロープ役だと思います。そして黒柳徹子さんと久米宏さんが司会を務めた『ザ・ベスト・テン』は楽しみに見てて、『徹子の部屋』も時々見てた。その程度です。まぁ、あたしの中では黒柳徹子さんといえば「永遠のレディ・ペネロープ」ですが。本作を拝見して黒柳徹子さんもまたレディ・ペネロープと同じ上流階級の方だと知りました。だから適役だったのかな?

原作未読組なので本作がどの程度原作をなぞっているかはよく分からないのですが。本作では、授業を妨害するというので当時の普通の学校を追い出された黒柳徹子さんが自由でユニークな校風の「トモエ学園」に入学してからのおはなしを、小児麻痺の後遺症で体の不自由なクラスメイトの男の子との交流を軸に描いた作品でした。
物語の始まりは昭和15年です。中国大陸で日本は戦っていましたし、太平洋戦争前夜。戦雲が濃くなっていった時代。そして昭和20年、学園は解散し、黒柳さん一家が青森に疎開するまでが描かれていました。

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2023/11/09

『ゴジラ-1.0』を観てきました


(以下、ネタバレを気にせず書いていきます。ご用心)

山崎貴監督作品『ゴジラー1.0』を観てきました。簡単な感想など書いてみようと思います。
といっても私は他の山崎監督作は拝見してないし、ゴジラも初代と昭和40年代ころのシリーズ、それから『シン〜』しか観てません。
だから特に意義のある感想なんて書けそうにないです。
ま、極私的感想という方向で。

『ゴジラ-1.0』ではゴジラが終戦直後に出現するという話なので、旧軍兵器とゴジラの対決があるのかなとちょっと興味を惹かれました。
そして公開、ツイッターで高評価が流れてきて。
それで重い腰を上げて観てみることにしました。映画も年数本も見なくなってしまっているのですが。

終戦直後、1945年ごろがが舞台かと思いましたが、本作は1947年が舞台でした。そしてテロップで米軍の核実験・クロスロード作戦があったことが語られます。多分それが元々ある島に生息していたゴジラが放射能怪獣に変化して暴れるようになったきっかけみたい。
実は1945年あたりが舞台なら、大和武蔵は無理にしても長門は残っていたはずだから、長門の40サンチ砲一斉射VSゴジラが見られるかもしれないなと思ったのですが。でもクロスロード作戦で長門(とあと軽巡洋艦の酒匂)は沈んでますから、出てこないんだなって観ながらちょっとがっかりしました(笑)

しかしその後、シンガポールから急遽戻ってきた重巡洋艦・高雄とゴジラの殴り合いがあります。軍艦とゴジラの格闘戦なんて、言葉ではちょっと想像がつかないけど、見事に殴り合いをやってくれます。「そういうものもあるのか!」と見せつけてくれます。壮絶に敗北しましたが…。

でもやっぱり長門との対決は見たかったな。40センチ砲なら勝てたかなぁ。

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2022/07/31

映画『RE:cycle of the PENGUINDRUM』

映画館で劇場版『輪るピングドラム』劇場版、『RE:cycle of the PENGUINDRUM』後編を観てきました。
これで前後編観たことになります。感想を書いてみたいと思います。
もちろん私は作品論を書いたり謎解きを考察したりするだけの技量はないので、極私的感想になると思います。
あと、書いてるうちにネタバレしちゃうかもしれません、お気をつけて。(といってもTV版とそんなに違う内容ではなかったと思いますが)

私が幾原監督作品に出会ったきっかけも寺山修司なのですが。

私は寺山修司ファンなのですが。寺山修司の劇団・演劇実験室⦿天井棧敷を寺山没後、その衣鉢を継いでJ・A・シーザーさんが始めた劇団・演劇実験室◉万有引力さんの公演にも時々行ってます。

で、公演に通っているうちに、『少女革命ウテナ』という作品をきっかけに万有引力を見に行くようになった方がどうも多いらしいと知って、ちょっと調べてみたのですが。『少女革命ウテナ』の音楽をシーザーさんが手掛けられていて、万有引力のみなさんも歌に参加されてるらしいと知りました。それで、『少女革命ウテナ』を見たいなと思うようになって。

そのころ、あるアニメのネット配信サービスが始まって、そのサービスでウテナがあるのを知り、見てみました(見たのはTV版の方だけで劇場版は未見なのですが)。感想としては「よくわからないけどおもろかった」でした。ロジックとか謎解きとかはよくわからないのですが、面白かったです。あのシュールな画作りとか。
あと、寺山修司ファンとしては「世界の果て」というキーワードが面白かったです。寺山修司が亡くなる直前に書いた『懐かしのわが家』」という詩に

「子供の頃、ぼくは
汽車の口真似が上手かった
ぼくは
世界の涯てが自分自身のなかにしかないことを
知っていたのだ」

という一節があって、その影響かなと思いました。

それから幾原監督作品はこの『輪るピングドラム』の他、『ユリ熊嵐』『さらざんまい』と見てきています。『輪るピングドラム』からは新作として見ています。ピングドラムは新作として初めて見た幾原監督作品なので思い入れも深かったです。

そしてその『輪るピングドラム』10周年ということで、劇場版が作られたそうです。
ピングドラムのおはなしももうほとんど憶えてないのですが…

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2022/03/20

イメージフォーラム映像研究所第45期(2021年度)卒業制作展

渋谷のイメージフォーラムで『イメージフォーラム映像研究所第45期(2021年度)卒業制作展』を見てきました。
今回はA~Eの5プログラム20作品あって、今年はぜんぶ拝見できました。今はちょっと調子がいいので簡単に感想を書いてみます。
ただ、私は実験映画について何かが書けるほど詳しいものではありません。映像作品の実作者でもありません。
ピント外れのことを書いていると思います。ご寛恕を。

では、行きます。

Eプログラム
「列車の到着を待ちながら」(白水 浩 / 5分 / 2022年〈専科〉)
映画創成期の(「最初の映画」ではない?)作品、『ラ・シオタ駅への列車の到着』を元ネタにした作品。
この『列車の到着』を元ネタにした映像作品はいくつか見たことがありますが、別の切り口による作品。
映画創成期の人々が早死にしたり、不遇な目に遭ったことをテロップで語っています。

『人』という生き物は時間と空間に閉じ込められた存在。それを乗り越えるために人は悪戦苦闘することもあって。
時間と空間を乗り越えるための「映画」という作品形式。神はその行為を罰するために映画創成期の人々を苦しめたのかもしれませんね。
それは「神」に近づこうとする人間の不遜な業でしょうから。

「ラ・サンカンテーヌ」(ヒラタ アツコ / 5分 / 2022年〈専科〉)
ほんとに素敵な切り絵アニメーション(かな?)
魚が一匹入ってる金魚鉢が頭の旦那さん。鳥が一羽入ってる鳥かごが頭の奥さん。
その夫婦のちょっと辛口なお話。

奥さんが料理するお魚の切り身が青と黄色のウクライナカラーだったのは偶然かしら?

「心室」(夜ルハ / 7分 / 2022年〈専科〉)
作者名は『ニーア・オートマタ』かしら?私はそのゲームを途中でついていけなくなって放り出してしまったのだけど(いちばんかんたんなモードでも)。
セクシャリティ、かしら。バービー人形で遊ぶ女の子が実は…、って展開。

「らっかさく」(羅 佳麗 / 6分 / 2022年〈専科〉)
ガーリーでポップでステキなドローイングアニメーションです。
最初の方のうねうねとメタモルフォーゼしていく風景がサイケデリックを感じさせて、オールドタイマーとしてもいいなって思いました。

「6:13AM」 (山下 つぼみ / 18分 / 2022年〈専科〉)
海沿いの町の川沿いの風景の6:13AMの「定点観測」。冬至前後。夜明け時間がずれていくのが面白くって、「これで1年やってくれないかな」と思ったりしたのですが…。
そういう撮影ですから、その時刻にいつも通りかかる犬の散歩をしている人やラジオ体操に向かう人たちと顔見知りになります。んで、そのラジオ体操の人たちと一緒に砂浜のその会場に向かいます。

私だったらその「定点観測」のアイディアに固執して、そういう方向にはいかないと思いますが。でも面白いことが起きればそっちに向かっていく、そのしなやかな制作態度がいいなって思いました。

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2021/10/06

かわなか先生の上映会

先日渋谷であったイメージフォーラム・フェスティバルで映像作家の「かわなかのぶひろ」先生の特集上映があったので拝見してきました。

かわなか先生との出会いは40年近く前、熱海で開催された第1回日本冒険小説協会全国大会でした。大会の様子をビデオで撮影されてました。
それから数年して私は上京し、日本冒険小説協会公認酒場『深夜+1』に出入りするようになったのだけど。ある日、深夜+1に(その頃は四ツ谷三丁目だった)イメージフォーラムでのかわなか先生の作品上映会の案内が置かれていました。全国大会の撮影でお世話になってるし、お付き合いでちょっと覗いてみるかなと思って出かけてみました。

その時はどうせそういう「芸術映画」なんてわかんないだろ、退屈するだろ、まぁ、お付き合いだし。と思っていたのですが。しかし、あにはからんや、退屈しませんでした、

私は基本的にアクション映画が好きなんですが。ドンパチも派手なアクションシーンもない、美男美女が出るわけでもない、濃厚なエッチシーンがあるわけでもない、それともそういうのが好きな人もいる、恋愛が描かれてるわけでもない、人生の機微が (直接には)描かれているわけでもない。特に「ストーリー」もなく、日常的な映像を繋いでいった「映画」。でもなぜかそれを眺めてて退屈しませんでした。それが自分でもとても不思議でした。

これは自分で考えた仮説ですが。多分、映像を繋いでいく「呼吸」とでも呼ぶべきものが絶妙なのではないかと思っているのですが。

それから実験映画の世界に興味を持つようになり、四谷三丁目時代のイメージフォーラムにも通うようになりました。その頃イメージフォーラムは週末に実験映画の上映会をやっていましたが、それをよく見に行ってました。それからもちろんかわなか先生の上映会にもお伺いするようになりました。
イメージフォーラムの実験映画の祭典・イメージフォーラム・フェスティバルにも行きました。フリーパス券を買って全プログラム制覇!とかやった年もあります。
まぁただほんと、今はそういう実験映画に対する情熱もさすがに枯れてきてしまっているのですが。

今回のかわなか先生の特集上映は5プログラムでした。私ごときものが実験映画、映像作品について何かを語るほどの技量はないとは自覚していますが、今回改めての感想など書いてみます。

 

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