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2008/02/25

映像の地下水脈#5

土曜日の話の続き。横浜から戻ってきていったん帰宅。ひと休みして服を着替えてインスタントの晩飯を食って高円寺の前衛派珈琲処・Matching Moleへ。かわなかのぶひろ先生の実験映画上映会、映像の地下水脈#5でした。今回より毎月だった映像の地下水脈シリーズは2ヶ月に1回になりました。

今回楽しみなのは、帯谷有理さんの上映が久しぶりにあること。帯谷さんは、私が実験映画を観始めた初期のころに出会って。なんか、エンターティメント性、お客さんを楽しませようとする指向があって。実験映画って小難しい顔をして観るものじゃないと気づかせてくれました。ただ、ここのところ帯谷さんの作品を拝見する機会がなくて。

最初は「路地の子」シリーズの上映。

路地で映像を撮影していると、足に絆創膏を貼っている女の子(あるいは男の子)に出会う、その女の子(男の子)は撮影者を自分の部屋に誘い、撮影者はそこでその女の子(男の子)の裸を撮影する。帯谷さんが考えたそのシノプシスに従い、さまざまな映像作家さんが作品をこしらえる、というシリーズです。作曲者が楽譜を書き、演奏者がその楽譜をさまざまに解釈して演奏する、というシステムの模倣のようですが。

シノプシスのさまざまな解釈、そして、撮影者とモデルさんの演技とリアル。顔を真っ赤にして裸を撮られているモデルさんもいたりして。

そして帯谷さんのヴォイス・パフォーマンスライブ。ホーメイとかホーミイ系の、帯谷さんのはどちらでもないようですが、喉声。それにエフェクターをかけて、人の発するような、そうじゃないような、音がしてました。そのあわいが面白いです。

そして帯谷さんの新作。『野巫女』と『酸っぱい畑』。ピアニカの音と、枯れ草を踏む音とか、お花畑を風が渡る音とか。

今回、かわなか先生の新作は2本。

ひとつは『ready-made+1』。携帯ムービーコンテストの審査員をかわなか先生がおつとめになったそうですが、そのためにこしらえた作品とか。借りてきたムービー機能つき形態に残されていた映像と、以前モノクロビデオでこしらえた作品を素材にした作品。

もうひとつが酒場シリーズの『酒場#4「桂」なぁ~かじまっ!』。去年亡くなられた新宿ゴールデン街の名物酒場「桂」の中嶋さんとおっしゃる方をモチーフにした作品。「桂」は若い才能が蝟集していた酒場だったそうです。ただ、本作を編集中にアクシデントがあったそうで、予定とは違う形での上映になってしまったようです。

そして今回の上映会はおしまい。最終のバスで帰宅しました。

しかし、「路地の子」、私も撮りたいなぁ。私が撮るとしたらどうしようかなぁと想像して楽しんでいます。

誰かモデルさんになってくれないかなぁ。
いや、それ以前にムービーカメラも持っていないんですけどね。

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