GV-MVP/GXW
パソコン録画は私にとって重要なパソコンの使い道になっているのですが。
今まで、玄人志向のSAA7133GYC-STVLPというキャプチャボードを使っていました。ゴーストリデューサー、3DY/C分解機能つき、それで1万円程度という、買った時には驚異的な品物でした。ただ、やっぱりある程度使っていると、使い勝手の悪い部分が目立ってきて。録画ソフトを変えてみたりしたのですが。いろいろ工夫してみるのは面白いですしね。でも、それもちょっと限界を感じていて。
で、思い切ってキャプチャボードを交換しました。今度買ったのはアイ・オー・データのGV-MVP/GXWという品物です。ハードウェアエンコード、Wチューナーモデルです。
2万4千円くらいでした。清水の舞台、であります。
パッケージ内容です。ボード本体、ドライバ&付属ソフト類の入ったCD-ROM1枚、それからペラ1枚2色刷りのセットアップガイド、単色刷り、ペラ1枚の取扱説明書、そして保証書です。取扱説明書の内容は注意書きメインでしょぼいです。ま、オンラインマニュアルがあれば充分なのでしょうが。
PCへの取り付けはケーブル類は不要ですが、おまけ的なケーブル類は付いていません。あと、AV環境構築にはアンテナ分配器とかアンテナケーブルとか、ビデオケーブルとかが要ると思います。
キャプチャボードは大別してソフトウェアエンコードとハードウェアエンコードの2種類があります。動画圧縮をCPUで、つまりソフトウェアで行うのがソフトウェアエンコード、キャプチャボード上に圧縮用チップが付いていて、ハードウェアで動画圧縮を行うのがハードウェアエンコードです。今まで使っていたSAA7133GYC-STVLPはソフトウェアエンコード、このGV-MVP/GXWがハードウェアエンコードになります。
エンコードチップはViXS社製のXCodeⅡ-Lというのが使われています。XCodeシリーズは最上位だと同時に4つのD1動画を扱えるらしいですが、このⅡ-Lモデルは同時に2つの動画を扱えます。んで、本ボードではチューナー2つと組み合わせて、Wチューナーモデルという訳。また、このX-Codeシリーズの面白いところは、録画時のMPEG2エンコードに使えるだけでなく、既存のMPEG2ファイルのビットレートと解像度の変更に使えるという特徴があります。これをトランスコードと呼ぶらしいです。
これが今回このボードを買った最大理由でもあるのだけれど。
録画ファイルがDVD1枚に収まりそうにない時、ビットレートの変換を行わないといけません。私はそういう時、TMPGEncDVDEaxyPackのTMPGEnc3.0XpressEasyEditionを使っていました。これがむちゃくちゃ重くて。2時間くらいの映画だと、朝、出かけるときに処理をセットして、夜、帰る時までに出来上がってるかどうかという感じです。SocketAのAthlonXP2500+を3000+相当にオーバークロックしてこんな按配です。これがこのボードを使うと30分少々で出来上がります。一風呂浴びるくらいの時間になります。なかなかに便利です。まぁ、画質とかは比べていませんが。
Wチューナーモデルというのも購入理由です。これで撮りたい番組が表裏になっても録画できますし、録画しながら他の番組を見るという使い方もできます。
ノイズリダクション関係はゴーストリデューサ、3DY/C分離、3Dノイズリダクション、フレームシンクロナイザーとか付いています。ただ、私の環境では、100%ゴーストは取れないようです。まぁ、画質は満足できるレベルであると思います。
録画&テレビ視聴ソフトはmAgicTVというのが付いています。使い勝手はどうかな?テレビ視聴用とすると、今まで使っていたWinDVRとちょっと使いづらい感じがします。ワンタッチで音声多重の切り替えとかできないし、使わないチャンネルも表示されるし、チャンネル切り替えも上下ではなくて、いちいちチャンネルボタンを押さないといけないし。これは慣れの問題もあるでしょう。
そして、ドライバがWDM対応ではないので、WinDVRは使えませんし、本ボード添付の動画編集ソフト、PowerDirectorExpressから直のキャプチャはできません。基本的にハードウェアエンコードのボードはWDM対応のドライバはないみたいですが。
reserMailとiEPGにも対応しています。もちろん今まで使っていたreserMailアカウントで使えます。iEPGは今まで使っていたインフォシークのTV番組表だと、変なソフトが呼び出されるらしく、予約録画がうまく行きませんでした。呼び出すソフトを変更するとうまく予約録画できました。まぁ、ボード付属のソフトにも番組表ソフトがあるみたいだし、様子を見て移行しようかなとも思いますが。
録画形式は、録画フォルダ(場所は任意に設定可能)に録画した番組ごとにサブフォルダを作って、そこに動画ファイル本体と録画データを記録したファイルを置く形式みたいです。ディスク残容量管理を考えると、ファイル容量をひと目で把握できないので、ちょっと使い勝手が悪いといえば悪そうですが。
ま、一番の印象は「やっぱり高い品物はいいなぁ」って事です。このボードが今のアイ・オーのビデオキャプチャボードの最上位モデルになるのかな?まぁ、かつてのカノープスあたりの最上位機種と比べるとずいぶんと廉いです。あと、ソフト類の使い勝手に関しては、しばらく使い込まないとほんとの感触はつかめないかと。画質関係の設定は細かくできるみたいですが。ま、これは別の機会に、別の話といたしましょう。
買って良かったと思える品物でした。
| 固定リンク | 0
« 選挙 | トップページ | GV-MVP/GXW・続 »
コメント