2020/12/15

青葉市子『アダンの風』

青葉市子さんの新譜『アダンの風』が届きました。まだ少し聴いただけですが、簡単な感想など書いてみます。
(といっても私は音楽論なんかは語れるスキルは無いので、ショボい内容になると思いますが、ご容赦)

私が初めて青葉市子さんのライブを拝見したのは2009年の今ごろ、ご贔屓の日比谷カタンさんの企画ライブの対バンとしてでした。
そのとき、もうすぐファーストアルバムが出ますというMCがありました。
そして翌年、また日比谷さんの対バンとして拝見し、それがよかったのでそのファーストアルバム『剃刀乙女』を購入しました。

それから新譜が出るたびに楽しみに買っています。
ただ、共演作とかDL専売のミニアルバムはちょっと追いきれてないのですが。
メインのアルバムだけでもと思って買っています。
そして何曲かは通勤のお供のプレイリストに入っているので、平日は毎日青葉市子さんのお歌を聴いています。

201215
青葉市子さんのアルバムはガワが紙で、CDをはめ込むところがプラスチックのケースだったのですが。今回のアルバムはいつもとは違い、完全な紙ジャケットでした。どうも青葉市子さんが立ち上げた新レーベルからのリリースみたいです。
そしてさらにいつもとは違うのは、ジャケットが写真な事でした。
青葉市子さんのアルバムはたいていが淡色のベタ一色、必要最低限の文字が少しだけ入っているくらいでした。
そうでないアルバムは『マホロボシヤ』くらいでしたが、それもほぼ黒一色にかすかに人物の顔が浮かぶくらいなのでした。
今回は水中を泳ぐ人物の写真がジャケットです。色鮮やかです。

実は雑誌『ユリイカ』2020年3月号の青葉市子特集での青葉市子さんのインタビュー記事ではこうあったので、「今度は紫色かな?」と思っていたのですが。何か心境の変化でもあったのかなぁと。
「実は三枚目の『うたびこ』を出したくらいから、それ以降のCDジャケットの色は自分の中でもうざっくりと決まっていました。四枚目が桃色で、五枚目は灰色、六枚目が水色で、七枚目は紫だっていう、何か共感覚みたいなもの。七枚目はまだ出していないけれど。」(Kindleの位置No.955-958)
このユリイカの青葉市子特集号も面白そうなんですが、まだちょっと拾い読みしたぐらいです。

さて、聴いてみて。

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2020/02/06

? meytélさんのCD

去年の11月の終わりごろ、? meytélさんの個展に行って、CDを3枚買ったのですが。
超ヘビーローテっていうか、ここんとこほぼそれしか聞いていません。
んで、ちょっとだけ感想など。

初めて? meytélさんのお歌を聴いたのは5年前、お目当ての方の対バンでした。その時は「新世紀フラワーチルドレン」というソロユニット名義でした。映像を流しながら演奏するというスタイル。「フレンチポップス」みたいって思いました。いや、私は「フレンチポップス」なんてほとんど知らないのですが。そして「ポップ」というと取りこぼされる部分もとても大きいのですが。

そこで手売りされていた『ディス・イズ・ノット・ア・ラブソング』という3曲入りミニアルバムを買いました。なんかとても気に入って、それからしばらく通勤のお供にそればっかり聴いていました。

そしてもっと音源が欲しくなって。その翌年になるかな。? meytélさんのライブに行って、『ぼくがなにを与えられるというんだ?』って4曲入りのミニアルバムを買いました。
? meytélさんのライブに行ったのはその2回だけなんだけど。
でもお歌はしょっちゅう聞いてます。通勤のお供曲になっているので、平日なら数回は聞いている計算になるのだけど。そのくらい気に入っています。

ただトータル7曲しかないってのはさみしいもので、もちっと曲が欲しいなとずっと思っていて。で、高円寺で? meytélの個展があるというので作品を拝見しがてら音源がないかなと覗いてみました。
おかげさんでCD-R音源が3つありました。とてもうれしかったです。一気に? meytélさんの音源が増えました。

今回購入したアルバムは『2010 2016』『phenomenon/perspective』『himitsu』の3枚でした。
手作りのようです。

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2018/11/02

青葉市子「qp」

181102

青葉市子さんの新譜「qp」が届きました。
通勤の供に数回聞いた程度になりますが、感想っぽいものが書きたくなったので、書きます。ま、所詮は「感想」に名を借りた「自分語り」でしょうし、だいたい私はそう耳が良くないし、音楽的な知識もあまりないのですが…

初めて青葉市子さんの歌を聴いたのは9年前の暮れ、ファンな日比谷カタンさんの企画ライブの時でした。その時はまだファーストアルバムが準備中だったのかな。その翌年にこれも同じく日比谷カタンさんの対バンで青葉市子さんの歌も聴いて。んで、そこで手売りされてたファーストアルバム『剃刀乙女』を買いました。

それから新譜が出るたびに買っています。『剃刀乙女』につづく『檻髪』、『うたびこ』。ある展覧会の会場限定CD-R『Week Elements of ● "tue.ima"』、大御所ミュージシャンさんたちとのコラボアルバム『ラヂヲ』、ビクター系のレーベルからのメジャーデビュー作『0』、『マホロボシヤ』、それからマヒトゥ・ザ・ピーポーさんとのユニット、NUUAMMの『NUUAMM』。
そして、青葉市子さんがご出演だった寺山修司原作のお芝居、『レミング』のサウンドトラック。寺山修司も青葉市子さんも両方とも好きな私としてはちょう俺得なお芝居でした(笑)

ただ、ライブはずっと行けてません。歌は通勤用の曲リストにも何曲も入っていて、青葉市子さんの歌声を聞かない日はほぼ無いのでありますが。ライブは行けてません。
そして、青葉市子さんと出会って9年。9年、なんか何も無かったようであり、色々あったようであり。何人かを見送り、何人かに出会い…。ま、とにかくも私は老いたとはつくづく感じます。

いや、閑話休題。

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2018/07/28

ムーンライダーズ『時代はサーカスの象に乗って'84』

180728

先日出た『Archives Series Vol.10「時代はサーカスの象にのって'84」オリジナル・サウンドトラック』というアルバムを購入しました。1984年にパルコパートⅢで行われた寺山修司原作・萩原朔美演出のお芝居『時代はサーカスの象に乗って』のオリジナルサウンドトラックとか。ムーンライダーズの鈴木慶一作曲・ムーンライダーズ演奏で、初のアルバム化になるそうです。幻の音源。ムーンライダーズはお名前ぐらいしか存じ上げないのですが。

まだ数回聴いた程度ですが、感想など。
いや、楽曲の感想はほとんどありませんが。
ごめんなさい。

『時代はサーカスの象に乗って』、オリジナルは寺山修司率いる演劇実験室◎天井棧敷の演目です。1967年に演劇実験室天井棧敷旗揚げ。そしてその2年後、1969年に天井棧敷は渋谷の並木橋に天井棧敷館という拠点を立ち上げます。地下に小劇場、1階に寺山修司の母・はつが店主を勤める喫茶店、そして2階は劇団事務所という構成の場所だったとか。この地下劇場の杮落とし公演がこの『時代はサーカスの象に乗って』だそうです。

萩原朔美さんの天井棧敷時代の回想録『思い出のなかの寺山修司』によると、この最初の『時代はサーカスの象に乗って』公演も萩原朔美さん演出とか。
萩原朔美さんは演劇実験室◎天井棧敷の旗揚げ当初に入団され、3年くらい在籍していらしたそうです。最初は美少年役として入団し、後に演出をおつとめになったとか。トークショーを拝見した事がありますが、さすがのイケメンさんであります。

『時代はサーカスの象に乗って』は私にとってとても興味深い演目です。
それは昭和精吾さんの影響なのですが。

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2017/06/16

園崎未恵『WAVES COLLECTION』

さて、先日の園崎未恵さんと日比谷カタンさんのジョイントライブ、「ミエカタン5」で購入した薗崎未恵さんのアルバム『WAVES COLLECTION』の簡単な感想など。
園崎未恵さんの事はあまり詳しくないし、これが初めて購入したアルバムですし、このアルバムも通勤の車中で聴いたぐらいなのですが。

日比谷カタンさん、ファンです。もう十数年前から。で、日比谷さんのライブも昔はちょくちょく、最近はたまにお伺いしていたのですが。そこで園崎未恵さんとの共演ライブを拝見したのが園崎未恵さんを知ったきっかけです。
「対話の可能性」という、渋谷のアップリンクさんで開催されていたシリーズのひとつでした。日比谷さんがホストで、毎回さまざまなゲストをお迎えしてのライブ&トークショーって趣向でした。私も何回か拝見しました。面白い企画でした。

園崎未恵さんがゲストの回は「魔法のどんぶり勘定」ってサブタイトルがついてました。園崎未恵さんが牛丼の松屋チェーンの店内アナウンスをなさっているというのでついたタイトルでした。
その回も面白かったです。そして、「日本人の何割かは園崎さんの声を聞いている」という話、つまり、松屋をはじめとするいろんなお店の店内アナウンスを園崎さんは担当されていて、だからたくさんの人が実は園崎さんの声を耳にしているという話があって、面白かったです。

この、園崎未恵さんと日比谷カタンさんのジョイントライブ、定番化しているようで、私も数回拝見しました。面白いです。最近は「ミエカタン」ってタイトルでやってるみたいです。

楽しんではいたのですが、まだ園崎未恵さんの音源は持ってませんでした。ミエカタンでもお客さんがどよめくナンバーがいくつかあったのですが、たぶん園崎未恵さんのファンなら当たり前に知ってる名曲なのだろうと思うのですが。

そうこうしているうちにこのアルバム『WAVES COLLECTION』が出ることを知りました。
そしてなんとデザインが日比谷カタンさんだそうで。そのうち買おうかなと思っていて、で、先日のミエカタンの物販にも置いてありましたので、そこで購入しました。

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2016/10/24

青葉市子『マホロボシヤ』

161024

待ちわびていた青葉市子さんの新譜『マホロボシヤ』が届きました。
まだ数回ざっと聞いたくらいですが、極私的な感想(つか自分語り)など。
(またダラダラと書いていきますので、結論から先に書きますが、とてもよかったです。ほんとおススメです)

私が初めて青葉市子さんのライブを拝見したのは2009年の12月、こちらも大好きな日比谷カタンさんの対バンとしてでした。その当時の感想は、このブログの過去記事をひもとくと。

「3番目が青葉市子さん。お若い方のようです。小柄な方。ピンクのロリィタドレス、前髪ぱっつん。
ボディが小ぶりのガットギターをお使い。

静けさを感じさせる演奏、ちょっと日比谷さんっぽい部分もあり。
最初の方は森田童子っぽい感じもしましたが、演奏が進むにつれてじわじわと可愛い感じがしてきました。暖かみもあります。
ファーストアルバムが来月出るそうで、そのタイトルが「剃刀乙女」だそうですが、まさにそんな感じ。」

でした。

そのときはあまり強い印象はなかったのですが。つかいっとうお目当てだった日比谷カタンさんと2番目のお目当ての中ムラサトコさんが凄かったので。(中ムラサトコさんのボイスパフォーマンス、すごかったです)

次に青葉市子さんのライブを拝見したのは翌年の9月のライブでした。

いや、その間に日比谷さんのライブ&トークショー『対話の可能性』でもゲストとして青葉市子さんは拝見してるのですが。東某さんがゲストの回で、青葉市子さんは某第3新東京市の某中学の制服をお召しで、日比谷さんの某作戦曲カヴァー講座にご登場だったかと。某曲と某曲のカヴァーがあって、それで先だって『シン・ゴジラ』を観たので、「あ、これって日比谷さんがカヴァーできるじゃん」と思ったのですが。まぁそれはまた別の話。

いや、話を戻して、この9月のライブの感想は。

「市子さんの演奏を聴きながら「誰かに似ているなぁ」と考えていたのですが、やっと思い至ってぽんとひざを叩きました。大貫妙子に似ています。そう思っていたら…

大貫妙子は妹が好きで、私もちょっとお相伴してました。自分で買ったCDも何枚かあります。
(などと書くと兄弟仲がよかった印象を与えますが、実際はまったく逆。そして妹は兄の存在をひた隠しにしてやっと嫁に行けましたよ)

まぁあんまり大貫妙子大貫妙子いうと、そこから離れた要素を取りこぼしてしまうけれども。
“毒”の入れ方とか。
日比谷カタンさんっぽい芸風もあります。女の子がやるとかわいいですな(笑)」

でした。ブログには書いてないけれど、確かこの時は大貫妙子カヴァーもあったと思います。こののち、青葉市子さんは元YMOの細野晴臣さんや坂本龍一さんとも活動され『ラヂヲ』というアルバムも出されたのですが。YMOとも活動された大貫妙子さんのように。

この時いいなって思って、ライブ会場で手売りされていた青葉市子さんの1stアルバム『剃刀乙女』を買いました。それから何度かはライブも行ったのですが。
ただ、ここんとこは懐具合が苦しくなってる事情もあって、近年ライブはほとんど行かなくて。近年は青葉市子さんご出演だった音楽劇『レミング』のほかは、今年2月に久しぶりに日比谷カタンさんと対バンだったライブに行ったきりです。

音源はちょうヘビーローテで聴いてます。たぶん、いちばん聴いてる方ではないかと。
新譜も出たらなるべく買うようにしています。インディーズでの『剃刀乙女』『檻髪』『うたびこ』そしてビクターレーベルからメジャーデビューの『0』。それから細野晴臣さんや坂本龍一さん、小山田圭吾、U-zhaanさんが参加されたアルバム『ラヂヲ』、ある展覧会の会場限定版音源『Week Elements of ● "tue.ima"』、マヒトゥ・ザ・ピーポーさんとのユニットNUUAMMの『NUUAMM』、そして青葉市子さんの歌も入ってる寺山修司原作の音楽劇『レミング』のサウンドトラック。
寺山修司は高校時代からのファン。寺山的な物がかなり自分の血肉になっているぐらいのファンです。その寺山修司のお芝居に青葉市子さんご出演というのはとても嬉しかったです。

先に書いたように、青葉市子さんは『0』でビクター系のレーベルからメジャーデビューしたのですが。しかしそれから3年、青葉市子さんソロの新譜はなくて、ちょっとさみしくて待ち遠しかったです。(この間に入手したのが『レミング』のサントラと『NUUAMM』になりますので、まったく新譜がないって状況ではなかったのですが。)

で、夏にまたAMAZONをチェックして、10月に新譜が出ると知って、首を長くして待ってました。
待ちかねてたって部分もありますが、今回の新譜のリリースはちょっとドキドキしてました。

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2016/03/03

NUUAMM『NUUAMM』

NUUAMMのアルバム『NUUAMM』を買ってみたました。
NUUAMM、青葉市子さんとマヒトゥ・ザ・ピーポーさんおふたりのユニットだそうです。
NUUAMMとは「縫う・編む」で、『夜をぬう 朝をあむ』という意味のようです。

先日の日比谷カタンさんと青葉市子さんのジョイントライブ、私はおふたりとも大ファンなので、とても楽しく拝見しました。
終演後、物販コーナーを見ていて、「あ、これ買ってないや」ってんでこのアルバムを購入しました。

青葉市子さんは大ファンなのですが、マヒトゥ・ザ・ピーポーさんはまったく存じ上げないのですが。このアルバムを聴く限りでは、朴訥とした、飄々とした、その中に不思議な風情を感じさせる、そんな感じの歌声でした。青葉市子さんがお好きだという山田庵己さんとも似た部分があるかなぁ。

このアルバム、面白いつくりです。スリーブにジャケットサイズの厚紙に刷られた歌詞カードが数枚、CDも厚紙のスリーブに収められています。こういうつくりのCDははじめてです。

以下、ざっくりと聴いた程度の感想ですが。

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2015/12/11

日比谷カタン『Post Position Proxy』

151211

先週土曜日のレコ発ライブで購入した日比谷カタンさんの新譜『Post Position Proxy』(以下PPP)の感想を書いてみます。感想っていうか、感想に名を借りた「自分語り」になりそうだけど。

PPPは日比谷カタンさんの2004年の『対話の可能性』、2007年の『ウスロヴノスチ』に続く3作目(『対話の可能性』新装版を入れると4作目)の(R盤とかじゃない)プレス盤アルバム。前作『ウスロヴノスチ』から8年ぶり、待ちわびた新譜です。ほんと、待ちわびてました。

PPPのジャケットデザインは前2作の黒っぽいダークな感じと比べて、白を基調にしたポップな感じがします。そういう方向性って『対話の可能性』新装版からになるのかな。

いわゆる「紙ジャケ」っていうのですか、紙製の、昔のLPとかのジャケットを小さくしたようなつくりのジャケットです。

歌詞カードがついてます。シンプルな、白紙に歌詞が印刷されただけの歌詞カードですが、活字が大きくて老眼進行中の身としてはありがたいです。ここらへん、デザインは凝ってても、可読性が低いものとか多いですしね。
日比谷カタンさん詞の世界も深いので、歌詞カード片手にじっくりと聴きこめるのがありがたいです。

PPPの前2作とは違う最大の特徴は、バンド編成でのアルバムってことです。前2作にもライブでの他のご出演者とのセッション曲が入っていたり、他のミュージシャンさんが加わっていたりといった曲も収められていましたが、全曲バンド編成でってのは初めてです。
以前初めて拝見した日比谷さんのバンド編成でのライブで、「今後はバンドとしてもやっていきたい、アルバムも作りたい」というような事をおっしゃっていた記憶もあるので、それがこうして形になったのだなぁと思います。

PPPの収録曲は

  1. ベビースキンの世界紀行
  2. サクラサクサクラ
  3. 体液が、クロノグラフ。
  4. 椛狩~赤の運命
  5. Stereoboy Versus Stereotype
  6. Post Position Proxy
  7. ヲとといヲいで
  8. 終末のひととき

の全8曲です。

各曲の感想など少し。

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2014/04/10

上坂すみれ『パララックス・ビュー』

140410

上坂すみれ『パララックス・ビュー』のCDを買いました。前期の深夜アニメ『鬼灯の冷徹』のエンディングです。

『鬼灯の冷徹』は放送時は未チェックだったのですが。ツイッターのタイムライン上で面白いって話をぽつりぽつりと見かけて。動画配信サイト・バンダイチャンネルの千円見放題コースで『鬼灯の冷徹』があるのを見つけて、見てみました。
とても面白かったです。ほぼ一気見しました。放送時から見てたかった、チェックしとくんだったと後悔しました。でも、こういう動画配信サービスのおかげで見られることができてよかったです。

『鬼灯の冷徹』って、うまく説明できないのだけど、大好きだった『さよなら絶望先生』シリーズにちょっと似ている感じがします。制作サイドもそれを意識しているのか、このエンディングの『パララックス・ビュー』はさよなら絶望先生のオープニングを歌ってきた大槻ケンヂ作詞、絶望先生曲の作曲を手がけてきたNARASAKI作曲ですし。本編中も絶望先生ネタがちらとありました。

『パララックス・ビュー』が流れるエンディング。金魚草(現実の金魚草じゃなくて、菊の花の替わりに金魚が生えてるようなグロテスクなこの物語世界の生き物)がなにやら必死にトロッコを漕いでいくエンディング(そしてあの最終回の本編を受けたエンディング!)。テロップ見ると作詞は大槻ケンヂ。あ、この曲って筋肉少女帯の曲『小さな恋のメロディ』の続編じゃね?と思いました。

筋肉少女帯、好きです。ライブとか観に行っていたのは前世紀末の活動凍結騒動までですが。
筋少は、なんていうのかな、私が好きなほかのミュージシャンさんたちと同様に、ややこしい自意識を抱え込んでしまった人たちにとっては大切な「おくすり」だと思ってます。必要としている人たちにはとても必要な「おくすり」であると。

『小さな恋のメロディ』。もちろん名画『小さな恋のメロディ』を下敷きにした曲。映画のラスト、トロッコに乗って逃げていく幼い少年少女のカップル。筋少の『小さな~』は、そのふたりが行くのは屹度地獄なんだわ、と嘆く少女に「世の中はそれほど哀しくプログラムされてはいない」と諭すという内容の歌です。

ここからは私の妄想ですが。この筋少の『小さな~』にはさらに元ネタがあると思ってます。それは寺山修司が映画のほうの『小さな恋のメロディ』について書いたエッセイなのですが。
(私は寺山修司も大ファンです。寺山もまた先に書いたような意味において「おくすり」だと思ってます。)
大槻ケンヂは寺山修司のファンだそうですし、あながち見当外れの考えではないと思っているのですが。

そのエッセイで寺山修司は『小さな恋のメロディ』のラスト、トロッコに乗って逃げていくふたりを評して「先の見通しもないまま家出しても酷い目に遭うだけだろう」というような事を書いていました。だから、記憶に残っています。

寺山修司は家出論者、『家出のすすめ』なんて本を書いた方。「先の見通しがなくてもとりあえず家出すればいい、何とかなるさ」みたいな文章はよく見かけていたのですが。そして、寺山の劇団・天井棧敷ではそうした家出人を劇団員として迎え入れていたそうですが。このエッセイではそれとまったく逆のことを書いてい る印象があって。だから記憶に残っていました。
(そのエッセイが収められた本の題名も忘れていますし、記憶違いであったらごめんなさい)

いや、閑話休題。

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2013/10/29

青葉市子『0』

131029

青葉市子さんの新譜、『0』が届きました。まだちょっと聴いたくらいですが、極私的な感想など。

私が初めて青葉市子さんのおうたを聴いたのは2009年の12月、いっとう好きなミュージシャンさん、日比谷カタンさんの企画ライブででした。初見の印象はその時の自分のブログを引用すれば、
「静けさを感じさせる演奏、ちょっと日比谷さんっぽい部分もあり。
最初の方は森田童子っぽい感じもしましたが、演奏が進むにつれてじわじわと可愛い感じがしてきました。暖かみもあります。
ファーストアルバムが来月出るそうで、そのタイトルが「剃刀乙女」だそうですが、まさにそんな感じ。」
でした。

その次に青葉市子さんのライブを拝見したのは翌年の2010年の9月、その時も日比谷カタンさんの共演としてでした。いいなと思って会場で手売りされていた1stアルバム『剃刀乙女』を購入しました。んで、ファンになって。2011年1月に出た『檻髪』、その翌年1月に出た『うたびこ』とCDを買っていました。

青葉市子さんのライブ自体はあまり行けていません、数回くらい。最後に行ったのがおととし11月の西荻窪・サンジャックさんでのライブでした。まぁこれは収入が激減しているという部分もあるのですが。でも、青葉市子さんの音源は愛用のWALKMANに入れて、ちょうヘビーローテで聴いてます。

青葉市子さんの世界、ひとことで言えば「癒し系」になるのかしら?ただ、癒し系といってしまうと取りこぼすものが多いし、だいたい「癒し系」なる言葉が安直に使われすぎているような気もします。
私は、なんていうのかな、その癒されるうたたちの背後に「いたみ」を感じるからこそ、青葉市子さんの歌に惹かれるのだと思います。

また自分のブログから1stアルバム『剃刀乙女』を初めて聴いた時の感想を引きますが。
「ぽろぽろと爪弾かれる、静けさを感じさせるギター、優しくて儚げな歌声、しかしそれに浸っていると時折ちくりと棘が刺さる。“いたみ”を感じる。そういうような楽曲たち。だから『剃刀乙女』なんでしょう。
“いたみ”。それはふと現れる悪意だったり、どこかすれ違ってしまうさみしさだったり、想い出だったり、孤独だったり、あやまちだったり。
自傷のあとにふと訪れる、静かで安らかな時…。」
そ、その感想をずっと持っていて、それに惹かれるからこそ、ヘビーローテで聴いてます。

わたしにとっては「おくすり」みたいなおうたたち。

1stアルバム『剃刀乙女』から3rd『うたびこ』まで、1月に新譜は出ていたので、今年も新譜は1月かなぁと思ってました。だから昨年末あたりからサイトをチェックしたりしてたのですが。しかし、まったく新譜情報は出ず。「今年は出ないのかなぁ」とちょっとさみしい思いをしていましたが。

しかし気がついてみると今年はCD-R音源『Week Elements of ● "tue.ima"』、細野晴臣、坂本龍一、小山田圭吾、U-zhaanといった大御所ミュージシャンさんたちとの共演アルバム『ラヂヲ』、そして本作と、都合3つも新譜あってホクホクです。今年の頭はがっかりしていたのですが…、ほんと人生って面白いものです。

本作で青葉市子さんはビクターからメジャーデビューとか。

青葉市子さんが大御所ミュージシャンさんと共演したり、テレビから流れるような歌もお歌いになってるという話は聞いていましたし、聴いたりしてましたので、「そろそろメジャーデビューされるのかなぁと」思っていましたが。嬉しいことです。

そそ、坂本龍一との活動という事で、大貫妙子を思い出します。大貫妙子は少しお相伴して聴いた程度で、CDを数枚持っているぐらいなのですが。確か大貫妙子は坂本龍一と組んだ仕事もされていたという記憶もあって。
青葉市子さんのライブで、大貫妙子がお好きというMCも伺っていて、だから、『ラヂヲ』を手にして、大貫妙子みたいなルートをお進みなのかなぁと思いました。これはちょっと遅めの『ラヂオ』の感想(の、追記)。

さて、『0』の感想ですが。

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