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2021/12/23

昭和精吾事務所公演『氾濫原3』

12月10日は昭和精吾事務所さんの公演、『氾濫原3』を拝見してきました。
場所は江戸川橋の絵空箱さん。音羽村のはずれということで、たぶん、廃業した小さい印刷屋さんか何かだった場所っぽい劇場です。
以前、演劇実験室◎万有引力さんの実験公演を拝見した場所。

ややあって開演。

今回の口開けはフリートークからの寺山詩の朗読という流れ。今回は昭和精吾事務所の新メンバー・梶原航さんの紹介から航さんによる『懐かしの我が家』という流れでした。

今回は朗読劇が中心。寺山色はちょっと薄目かな。いや、本を手にしての朗読ではなく、暗誦ですが。
前半はまず『黒蜥蜴』。江戸川乱歩版か三島由紀夫版かはちょっとわからなかったのだけど。
次が「ロミオとジュリエット」。ここらへんも概要しか知らなかったのですが。こういうお話なのかって面白かったです。
前半パートでは元VEXATIONの永井幽蘭さんがご出演でした。ひさしぶりの幽蘭さんの生演奏と歌声。VEXATIONのライブでおなじみのナンバーもあって。キャンドルスタンドを掲げての演奏も懐かしかったです。
寺山修司を追いかけていたらなんか知らないうちにゴシック&ロリィタのイベントも覗いてみたり、VEXATIONさんとも出会ったり。ほんと、人の世の御縁は面白いもの。

お中入りを挟んで後半。

昭和精吾事務所近日公演予定として寺山修司『犬神』の予告編、仮面劇として。昭和さんの、犬神の仮面をつけての語りも好きだったです。仮面をつけた途端、しゃっきっと風情の変わる昭和さんの姿がまだ記憶に残っています。
『犬神』は万有引力さんのは拝見したことがあるのですが。犬神つきと後ろ指さされ不幸に育った主人公がやっとお嫁さんを貰って幸せになる糸口を持てたのに、その「幸福」に耐え切れず、それをぶち壊しにして破滅するという展開が身に沁みました。私も自分の不幸を呪うような人生を送っていると幸福になれそうな時にそれに耐えられず、それをぶち壊しにしてしまうのかなあ。そういう自分やセカイを呪う方向に行くのはできる限り避けようと思いました。

そして寺山詩の朗読コーナー。
それから曽根崎心中のようです。(あまりよくわかってないけど)

朗読劇、黒蜥蜴もロミオとジュリエットも曽根崎心中も、すべて悲恋のお話なんだけど。
でもなんか恋するときめきのようなものを感じられたのが面白かったです。

そして最後はイッキさんの寺山詩の朗読のコーナー。
あの星条旗を打ち振って。

今回も昭和精吾事務所公演、楽しみました。
ちょいと私事でごたついてて、いろいろ青息吐息状態だったのですが、ほんと見られてよかったです。

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