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2021年9月

2021/09/09

「IOGI チェコ若手アーティストが描く杉並」展

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荻窪にある杉並区郷土博物館分館で「IOGI チェコ若手アーティストが描く杉並」という展覧会を見てきました。
チェコセンターさんの紹介ページによると、「チェコのコミック作家の卵たちが日本の日常生活をリアルに描き、チェコ・コミック界で話題となったプロジェクトです。 」だそうであります。

チェコ。う~ん、私はチェコについてあまり詳しくないのですが。開高健がチェコのビールを絶賛するエッセイを読んだ記憶があります。
あと「ロボット」という言葉を作ったカレル・チャペックがチェコの人だったかしら。
それと私は元ガンマニア、ミリタリーマニアだったのですが。チェコ製の戦車がチェコを併合したナチスドイツによって使われ、その車体を利用した自走砲がドイツ敗戦まで使われたとか、日本軍をさんざん苦しめた「チェッコ銃」とか、ソ連に共産主義化されてたころ、東欧のソ連衛星国は正式小銃にソ連のAKシリーズのクローンを使っていたのが、チェコだけは独自の小銃を採用したとか。
そしてプラハの春のこと。
チェコの人は「メカが友達」なのかな。私の生まれも工場街なので親近感があります。そしてソ連の衛星国でありながら、ソ連従属に抵抗していた気骨のある国だと認識してます。

それからヤン・シュヴァンクマイエルですね。あの土臭いシュールレアリズム。ちなみにチェコセンターさんにはシュヴァンクマイエルの映画の上映とご贔屓なインディーズミュージシャン、日比谷カタンさんのライブって企画で訪れたことがあります。楽しかった。あとビールもおいしかったです。(あと、トイレに入ったら小便器の位置が高くて「さすが」と思いましたw)

さて、この企画はどうやら、紋切り型の日本のイメージではなく、異文化として日本を研究したうえで作品を描くというルールで作られた作品の展覧会のようです。日本の紋切り型のイメージ、フジヤマ・スモウレスラー、ゲイシャ、スシ、テンプラあたりでしょうか。あるいはアニメや漫画やゲームのイメージでしょうか。それには拠らず作品を書くというルールのようです。
舞台が杉並区なのは、原作者に杉並区在住のチェコの方がいらっしゃるのが理由のようです。そしてたぶんお描きになった皆さんは訪日の経験はないようなのですが。いろいろと研究されてお描きになられたようです。(勘違いがあったらごめんなさい)

杉並区郷土博物館分館は小ぶりな場所なんですが、その1階と2階、フルに使って展示されていました。

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