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2021/03/30

イメージフォーラム映像研究所2020年度(第44期)卒業制作展

という方向で、この週末はイメージフォーラム映像研究所2020年度卒業制作展に行ってきました。
今回は去年より作品数も増え、3プログラム19作品でした。
2017年度の卒展はとうとう2プログラムになって、しかも1プログラムはOBさんの作品という番組で、もう今どきは映像作家を目指す人も減ったのかなぁってちょっとさみしかったのですが。数が増えてきて嬉しい限りです。

今回はさすがに頭がオーバーフローしてしまったので、いくつかの作品についてだけ書きます。
ただ、映像作品について言葉で書くのは難しいです。書きようがないって事もあります。
ここらへんが劇映画なら「主人公がかっこよかった」「ストーリーがハラハラドキドキ」なんて書きようができるのですが、実験映画はそういう言葉で書きようがない部分も多いです。言い訳がましいですが、そこらへん、ご承知ください。

あと、勘違いとかあったらごめんなさい。

Aプログラム
キラッと☆sweet maxジュース 山下 つぼみ / 4分 / 2021年〈アニメ〉
女の子たち。イケメンたちによって大人の女になる。
主人公の女の子も最初は大人になれなかったけど、大人になる。
実はそのイケメンたちはオッサンの変装で、オッサンたちは女の子たちをジュースにして飲んでしまう。
主人公の女の子はジュースになってオッサンの口元の汚れになってしまう。

たぶん、それが現実なんでしょう。女の子なんてそそのかされて食い物にされる。
そういう世界観。
私もオッサンだけど、女の子のジュースは飲んでないな。
いや、その片棒を担いでいるのかなぁ。

メロディー 羅 佳麗 / 5分 / 2021年〈アニメ〉
十年ほど前からテレビは地デジに切り替わり、4:3の画面が16:9の横長になったんだけど。
でも今はスマホ動画の縦長の動画も一般的になりましたね。TikTokとかもあるみたいだし。
映像作品でも縦長動画の可能性がいろいろとあると思います。

本作はその縦長動画の作品。今回はこれ一本だけだけど。
スタイリッシュなアニメーションでした。

Poemy AOIYUKI / 18分 / 2021年〈映像〉
正方形に近い映像。その左右に字幕。右側は日本語、左側には私の分からない言語(いや老眼で見えないってのもあるのだけど)の字幕が2種類。朗読。

作品の最後にその朗読はでたらめな言語であると語られ、日本語字幕ではビターエンドな結末ですが、他原語の字幕のひとつではハッピーエンドになると語られます。

実験映画らしいメタでスタイリッシュな作品。

スーヴニール Yuya Ishihata / 6分 / 2021年〈映像〉
人形アニメーションです。ファーブル昆虫記に影響されたスカラベのお話。
ひとがたの人形はともかく、スカラベを動かしてるのがすごいと思いました。

透明な終末 森 幸光 / 25分 / 2021年〈映像〉
これも卒展でよく拝見する、抽象的な劇映画です。
耽美、廃墟、そして終末。
これはあたしの好きなもの。
あたしはそういうのが似合うタイプではありませんが。

Cプログラム
GAME OVER ? 内山 尚久 / 9分 / 2021年〈専科〉
サーモグラフィー映像っぽく加工された映像の作品です。
サーモグラフィーもいいなと思いました。
この新型コロナの時代にふさわしいかもと。

1/5400コマの独歩 Johan Chang / 10分 / 2021年〈専科〉
作者は台湾の方のようですが。
日本から8ミリ資材を個人輸入して、一コマ一コマを切り貼りして作品を作ってます。
フィルムというシステムをメタに遊ぶっていう作風だと、奥山順一さんを思い出しますが。
8ミリが消えつつある現在、フィルムをメタに遊ぶ作品というのも貴重です。
そして、デジタル時代になると、そのシステムをメタに遊ぶというのはどういうかたちになるのかなぁとちょっと思ったり。

しょうきっとん 山口 健太 / 13分 / 2021年〈専科〉
浮浪者だったようですが、祖父に拾われて「しょうきっとん」と呼ばれて住み込みの使用人になった人をモチーフにしたもの。
セルフドキュメンタリーに行くのかなぁと思ったのですが、抽象的な方向に行きました。

Cos 手島 亜矢子 / 14分 / 2021年〈専科〉
雲が流れていく早送りの映像にお豆さんとか日常の食べ物の映像を組み合わせた作品。
この雲の映像がとてもきれいで、色々ノウハウがあると思いますが、よかったです。
ほんと、とてもきれい。雲動画だけでやっていけそうなくらい。
雲の流れていく映像というのはほんと一回限りのもので、二度目はないものですね。

会場でパンフレットを頂きました。作品の場面場面を載せたものでした。
こういう趣向もいいものです。
ありがとうございました。

*****

今回も作品数が多くて嬉しかったです。
そして今回は(セルフ)ドキュメンタリー系の作品はなかったです。
ショートで様々な「イメージ」がゆきかう、本来的な「実験映画」的な作品が多かったかなと。
(セルフ)ドキュメンタリー系の作品の面白いのにも卒展で出会えてきましたから、また拝見したく思います。

そしてやっぱり「自意識」のありようを考えさせられる作品が多かったと思います。
映像を使って自分や自分の周囲と斬り結ぶような作品。
そうやって世界の手触りを描き出していく作品。
そういう作品もまた、好きです。

 

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