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2019/09/09

★『小松崎茂』2019展★~僕等のBOXアーツの巨匠 ジェリーアンダーソン作品編~

この週末は所用があって中野へ。それならついでに行こうと思って中野ブロードウェイ2FのAnimanga Zingaroさんで開催されている『『小松崎茂』2019展~僕等のBOXアーツの巨匠 ジェリーアンダーソン作品編~』を覗いてきました。小松崎茂氏の描いた『サンダーバード』をはじめとしたジェリー・アンダーソンの特撮作品のプラモデルの箱絵の原画をメインにした展覧会です。

プラモデルの箱に描かれているイラストを「箱絵」と呼ぶのですが。私は子供のころ、プラモデルマニアでした。ま、あのころは今の歳になっても作ってるつもりだったのですが、もうだいぶ前に引退しています。模型店の棚のプラモデル、その箱に描かれたイラストはほんとうにときめくものでした

箱絵を中心とした展覧会だと、5年前の弥生美術館で『鋼の超技巧画報 高荷義之展』というのを拝見しています。こういう箱絵の世界も光が当たって、こういう展覧会が開かれるというのもとても嬉しいものです。

あまり体調はすぐれなくて、少々ヨレた状態で中野駅の雑踏をくぐり抜けて久しぶりのブロードウェイ。さすがにもうエスカレータートラップに引っかかることなく階段で2階へ。会場のAnimanga Zingaroは小体なギャラリーでした。

今まで見てきたテレビ番組の中でオールタイムベストを挙げろと言われたら、それはたぶん『サンダーバード』だと思います。
小さいころ、夢中になって見てました。NHKでの本放送、それから長いこと民放で再放送してました。それも見てました。そしてだからもちろん、プラモデルも作ったし、おもちゃも買ってもらってました。プラモデルは今井から出てたきちんとライセンスを取って作られたものから、たぶんライセンスなんか取ってないであろう、駄菓子屋で口紙のついたビニール袋に入って売られていたものまで作りました。
そしてあの『サンダーバード秘密基地』!高くて買ってもらえなかったんだけど。そして裕福な家のボンボンが持ってるのを見せられた思い出。後年知りましたが、そういう思い出を持ってる子供は多いそうですな。

展覧会はそのサンダーバードを中心に、同じくジュリー・アンダーソンの特撮シリーズの『キャプテン・スカーレット』や『ジョー90』等の箱絵を中心に展示されていました。もちろんプラモデルを作った思い出のあるものも多いです。

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思い入れのあるのはその『サンダーバード秘密基地』のほかはこれかなぁ、サンダーバードに出てきた『ゼロエックス号』です。イラストにもどのプラモデルに描かれていたかキャプションがついているのですが。この『ゼロエックス号』には大小2種類があって、小は買ってもらえたのですが、ほんとは大が欲しかったです。

このゼロエックス号はテレビ版のサンダーバードには出てきません。劇場版のメカです。火星探査のロケットとか。このゼロエックス号は胴体と前後の翼、そして胴体前部についてる居住区画(兼探検車)、それを覆う耐熱カバーでできてます。劇場版のオープニング、それらが組み立てられてゼロエックス号になるシークエンスがあるのですが、このゼロエックス号の大の方のCMはそのプラモデルでそのシークエンスを再現した映像になってました。めちゃくちゃかっこよかったです。(ただし、この劇場版サンダーバードを見たのはだいぶあとだったのですが)

それで憧れてて、ねだってやっと買いにデパートに連れて行ってもらったんですが、品切れでした(涙…)。どうも聞いた話によると、このゼロエックス号(大)の金型は破損してしまったらしく、再販の可能性も無いとか。

壁面には箱絵の原画が飾られ、ガラスケースには当時のプラモデルが展示されていました。

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この『マイティ号』、とても思い出深いです。これはおばあちゃんに買ってもらった記憶があって、とても楽しく遊びました。
あと戦車のプラモデルとかありましたが、スケールがなんか中途半端っぽいのがあって、あのころはそうだったのかなと。だいたい日本スタンダードのAFVモデルのスケール・1/35は特に深い意味はなく、モーターボックスの大きさで考えるとそのサイズになったという話を聞いたことがあります。

あと、思い出深いといえばサンダーバードの『ジェットモグラ』。これは少々残念な意味で。ジェットモグラは本体にモーターが入っていて、本体単体で走行可能(ついでにドリルも回ります)、運搬車に乗せると本体の動力が運搬車に伝えられて、その状態でも走行可能って凝ったギミックがのってました。でもそのせいかうまく動くように組み立てられなくて、ぜんぜん動かなくて、とても口惜しい思いをした思い出があります(笑)。

今回の小松崎茂展、入場無料です。物販コーナーが充実してるので、それで収益を上げるという方向のようで。Tシャツ、トートバッグ、アクリルフィギュア、缶バッジ、ラバーマスコットetcととても充実しています。もちろん書籍類も何種類か。Tシャツはシルクプリントではなく、インクジェットでプリントされたらしい、精巧なものです。
あと、ネットジャーゴンになってる「イルカがせめてきたぞっ」の武装イルカのラバーマスコットもありました。ただし私が行った時はもう品切れで、店頭で予約して後日受け取りになっていました。あのイラストも小松崎茂だって知って驚きです。ちなみに私はその書籍掲載のオリジナルを見た記憶があるのですが。歴史の証人って奴でしょうかしら。

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 私は手元不如意だったので、このサンダーバードのロゴのついたラバーマスコットをひとつだけ購入しました。黒字に赤で「THUNDERBIRDS」のロゴが入ってる奴。通勤カバンにつけてみました。私の通勤カバンが黒ベースでステッチや内張りが赤いという品物なので、とても合います。
(ほんと、もっといろいろ欲しかったけど。画集なんかもね)

だいたいの子供向けの活劇ってのは「敵を倒す」ことがテーマになってると思います。その虚しさもまた描くにしても。しかし『サンダーバード』は「誰かを助けること」がテーマになってる、よく考えたらとても珍しい作品だったと思います。そしてそういう作品に、小さいころに親しんだことはとてもよかったと思います。

ほんと、あのころ親しんだプラモデルの箱絵の原画に、ほぼ50年近い時を超えて再会して、なんか不思議な気持ちです。先日、八王子夢美術館で拝見した『横山宏のマシーネンクリーガー展』は30年ちょっとの時を超えての再会でしたが。今回はさらに時を越えて。

この『『小松崎茂』2019展』は9月16日(月)まで。おススメです。

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