『ガールズ&パンツァー最終章 第2話』
『ガールズ&パンツァー最終章 第2話』を観てきました。第1話から1年半ぶり、首を長くして待っていましたが、やっとです。
これからネタバレを気にせず書いていこうと思いますので、先に書いておきますが、とても面白かったです。小一時間の尺だとはとても思えないほど。濃厚でした。ただほんと1年半待たされたことを除けばとてもよかったです。
では感想というか、思ったことを断片的に書いていきます。
(以下ネタバレゾーンにつきご注意)
第1話でBC自由学園に橋の上に雪隠詰めにされた大洗の面々、ラストで辛くもそれを脱し、今回は反撃する大洗。その舞台がボカージュでした。「ボカージュ」ってノルマンディー上陸作戦を描いた戦記には必ず連合国軍を苦しめたと書いてあったのですが。ただいまいちイメージが湧かず、「なんなんだろ?」って疑問に思ってましたが。今回、アニメ向きに多少はアレンジしてあったかもしれませんが、わかりやすく描かれていました。確かにボカージュのある場所で戦うのは難しそうです。
そして策を弄してきたBC自由学園に、お返しで策を弄してBC自由学園を下す大洗の面々。
BC自由学園のマリー隊長、その人生を楽しむ姿勢がヨイと思いました。勝ち負けに必要以上にこだわらず、試合が終われば大洗の皆さんもお茶とお菓子に誘う。その人生を楽しむという姿勢が、アンツィオ高校とも共通点があって、だからたぶん交流を深められて、ドゥーチェから策を授けられたのかなと。そしてそれの人生を楽しもうとする態度は日本人にはもっとも欠けた資質でもあると思います。それを身につけることができれば。
旧日本陸軍をモデルにした知波単学園の最初の対戦相手がオーストラリア軍モチーフのチームというのにははっとさせられました。そうか、日本軍の快進撃が続いていたら、日本軍はオーストラリアに上陸して、日本軍とオーストラリア軍の間で戦車戦もあったんだろうなと。そういうことに気づくことができました。しかしあの砲塔の大きな戦車はなんていうのかな?そこらへん、パンフレットにいろいろ紹介しておいてほしかったぞと。ま、ググればいいのだけど。
劇場版から続く知波単学園の変容もまたいいと思いました。ほんと、成長していってほしいなと、今現在のこの国も含めて、そう思います。
大洗の第2戦、ジャングル地帯の戦いですから、太平洋戦争モチーフなのかなと。
ほんと、50分とは思えない濃厚さでした。逆に言えば50分だからこれだけ濃厚にできたのかしら。とても面白かったです。
そして、ほんとに不思議なのは、この『ガールズ&パンツァー』の世界観ってほんとシュールで、よくたくさんの人に、そして自分にも受け入れられたな、これってすごいなと思います。
なぜ女子高生が戦車に乗って戦う競技があるの。そしてその戦車は実弾を使ってるようだけど、その実弾ばんばん飛ぶ中、乗ってる女子高生はハッチから身を乗り出していても傷ひとつ負わないの。そういうシュールな世界観。その中でリアルに描かれる戦車。いや、戦車の挙動は演出されてるけど、そのたたずまいはとてもリアル。
この世界観についてこれて、楽しんでる自分にふと気づくととても不思議ではあるのだけど。ま、それはそれか。
ほんと、ただひとつ苦言を呈するとすれば、なんで2本目の公開に1年半も間が空いたのかって事かな。これだけはほんとうに改めてほしいと思います。このペースで行くと完結するのは6年後。6年後って生きてる自信もありませんわ(笑)
せめて半年に1本のペースぐらいになってくれないかなと思います。この公開ペースならできたら『最終章』なんて銘打たず、普通の劇場版を2~3年に1本くらいのペースで、ブームが続く限りはやってほしかったなとも思います。
もちろんガルパンブームもいつかは終わる。ガルパン目当てで大洗を訪れる人もいつかは減っていくでしょう。もちろん大洗の人は次の町おこしの布石も打っていってると思います。もちろんガルパン目当てのお客さんも温かく受け入れつつ。そうなっていくのでしょう。そうならないはずはないとも分かってます。
さて、これからどういう展開になるのかしら。今回の設定だと大洗は必ずしも優勝する必要はないと思うのですが。逆に言えば大洗の面々の勝手な思い込みに過ぎないとも言えるし。だから「優勝」は逃しても、何らかのグッドエンディングは迎える可能性はあると思います。少なくともバッドエンディングはやらないと思いますが。「誰も死なない戦車戦」をやるぐらいだから、欝エンドに行くことはないとは思いますが。そして大会終了後のお話しも描かれるかもしれません。そういうのもいいなって思ってます。
ほんとに次回が待ち遠しいですが。
待ちくたびれるのはヤだなと。
ほんとそれだけは……
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