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2018/11/02

青葉市子「qp」

181102

青葉市子さんの新譜「qp」が届きました。
通勤の供に数回聞いた程度になりますが、感想っぽいものが書きたくなったので、書きます。ま、所詮は「感想」に名を借りた「自分語り」でしょうし、だいたい私はそう耳が良くないし、音楽的な知識もあまりないのですが…

初めて青葉市子さんの歌を聴いたのは9年前の暮れ、ファンな日比谷カタンさんの企画ライブの時でした。その時はまだファーストアルバムが準備中だったのかな。その翌年にこれも同じく日比谷カタンさんの対バンで青葉市子さんの歌も聴いて。んで、そこで手売りされてたファーストアルバム『剃刀乙女』を買いました。

それから新譜が出るたびに買っています。『剃刀乙女』につづく『檻髪』、『うたびこ』。ある展覧会の会場限定CD-R『Week Elements of ● "tue.ima"』、大御所ミュージシャンさんたちとのコラボアルバム『ラヂヲ』、ビクター系のレーベルからのメジャーデビュー作『0』、『マホロボシヤ』、それからマヒトゥ・ザ・ピーポーさんとのユニット、NUUAMMの『NUUAMM』。
そして、青葉市子さんがご出演だった寺山修司原作のお芝居、『レミング』のサウンドトラック。寺山修司も青葉市子さんも両方とも好きな私としてはちょう俺得なお芝居でした(笑)

ただ、ライブはずっと行けてません。歌は通勤用の曲リストにも何曲も入っていて、青葉市子さんの歌声を聞かない日はほぼ無いのでありますが。ライブは行けてません。
そして、青葉市子さんと出会って9年。9年、なんか何も無かったようであり、色々あったようであり。何人かを見送り、何人かに出会い…。ま、とにかくも私は老いたとはつくづく感じます。

いや、閑話休題。

「qp」に収められている曲は

  1. 夜明けのジュリアの谷の噴水
  2. テリフリアメ
  3. 月の丘
  4. みなしごの雨
  5. 誰かの世界
  6. 卯月の朧歌
  7. 水辺の妖精
  8. 妖精の手招き
  9. 羊のアンソニー
  10. 海辺の葬列

の全10曲。7曲目の「水辺の妖精」と9曲目の「羊のアンソニー」は山田庵巳さんのカヴァー。
山田庵巳さんのカヴァーは『0』にも入ってます。山田庵巳さんは前述の日比谷カタンさんの対バンで何度か拝見しています。ひょうひょうとしたというか、はんなりというか、上手く言えないけど、少し不思議な空気をまとった方。八弦アコースティックギターという、他で見たことのない楽器をお使いの方です。

1曲目の「夜明けのジュリアの谷の噴水」という曲は、レスピーギの『ローマの噴水』って組曲の中の1曲に同名の曲があるようです。まだ聴いた事はないのですが。(後日追記:まさにその曲でした)

青葉市子さんのアルバムは、インディーズ時代のファーストアルバム『剃刀乙女』以来、淡い色の単色ベタ、必要最低限の文字が小さく入っているというデザインでした。『qp』の前作のメジャー2作目『マホロボシヤ』になって、黒ベースに横顔がうっすらと浮かんでいるというデザインになりました。メジャー3作目の本作はまた淡色のベタのデザインになってます。今回は淡い青。

この淡い青は蛾の一種のオオミズアオの翅の青だそうです。だとすると以前の単色のアルバムもなんの色っていう設定があったのかなぁと思ったり。アルバムタイトルの『qp』もオオミズアオの姿を模したものなのかなと思います。

今回もほんとうに優しい世界。天上の優しさのような世界でした。
ただ、初期のアルバムのように、そうやって安らかに聞いていると突然ぐさりと刺さるものがあったりする部分はもうあまり感じられないかな。それが青葉市子さんの魅力でもあったし、なかなか「癒し系」でも癒されない私の癒しでもあったりしたりしたのですが。

気になった曲は5曲目の「誰かの世界」。いわゆるネットとかでの「炎上」をモチーフにした曲(と私は理解しました)。
SNSなんかで「正義」を棍棒にして誰かを殴る、その快楽に淫してる今の人々の姿。鬱屈した日々を暴力を振るって慰めたくて、それを正当化するのに「正義」を持ち出して、それを棍棒にして誰かを殴る人々の姿。あたしだって時にはそれに淫してますけれど…。
青葉市子さんはそれを「変えたい」と歌っていますが。私は「いっそ滅べばいいんじゃない?」とすべてひっくるめて呪っていますけどね、自分を含めて。荒んでますな。

今回、初回限定版ってことでDVDがついていました。PVじゃなくてライブ風景のDVDです。
それも個人映画っぽい手触りの映像で、この種の映像作品好きとしてもいい感じだと思いました。

まだ大好きな曲ってのはありませんが。『qp』も聴けば聴いていくほど、その世界に心地よく浸っていき、自分の中にその楽曲が沁みこんでいく感じがします。そしてそれはとてもいい感じです。そのうち『qp』曲も気がついていたら口ずさんでいたということになるのかなと思います。他の青葉市子さんのアルバムの曲のように、他の大好きなアルバムの曲のように。

『qp』、嬉しかったです。

そいや、NUUAMMも新譜が出てるんだよなぁ。近々に入手しないと。
んであと、なかなか新譜が出ない某氏、待ってますけんね(笑)

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