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2018/07/13

昭和精吾事務所公演『七七火』

先週末は昭和精吾事務所さんの公演『七七火』(なななぬか)を拝見してきました。ライブの回と演劇の回、2回、土日と見てきました。場所は渋谷のサラヴァ東京。

昭和精吾さんは東映のニューフェイスから寺山修司率いる演劇実験室◎天井棧敷に参加された方。「天井棧敷の語り部」「寺山修司の語り部」として当時の思い出話や短歌や詩や劇の一説の朗読をなさっていた方。何度か公演にお伺いして、とても楽しかったです。

しかし、昭和さんは3年前の夏に急逝されてしまったのですが。でも、こもだまりさんやイッキさんたちが跡を継いで、昭和精吾事務所名義で公演を続けていてくれてます。ありがたいです。

最初は土曜日のライブ。
ご出演は
死神紫郎さん、
犬神凶子さん、
蘭妖子さん、
そして昭和精吾事務所の皆さんでした。

死神紫郎さんのライブも久しぶりです。エレアコソロ。さらにパワーアップしていると感じました。歌声が読経のように聞こえてきたりして。
ライブ後のMCで初めて「死神」の由来を知りました。だいぶ前の初見からずっと「なんで死神さんって死神って名前なんだろう?」ってずっと思っていましたが。今回やっと知ったと。

犬神凶子さん。犬神サアカス團のボーカルの方。伴奏が犬神サアカス團の犬神情次2号さんでした。2号さんということは1号さんもいらしたのかしら?
犬神サアカス團、旧バンド名の犬神サーカス団は寺山修司の映画『田園に死す』に登場したサーカス団の名前ですね。

犬神サアカス團さんは対バンで少し聴くぐらいの方なのですが。犬神凶子さんの伸びやかで優しい声、それでアングラというのはとてもよいものです。
昭和精吾さんともいろいろ縁があるそうで、その思い出話も。

そして蘭妖子さん。伴奏の方とおふたりで。蘭さんはもちろん寺山修司率いる演劇実験室◎天井棧敷のちょうベテランいらした方。5月に拝見したシアターPOOでのコンサートでは黒のモーニングコート(?)姿だったのですが、今回は黒のドレス。

蘭さんのちょっとだみ声でとても優しい声も大好きです。
今回やっとこさ蘭さんのCDを初購入。2枚あったうちの1枚だけですが。

そしてトリが昭和精吾事務所の皆さんでした。スペシャルゲストで廻天百眼の方も。
スクリーンに映像を映しながら寺山修司の『犬神』のダイジェスト版も。昭和さんの、犬神の被り物を着けたとたんにまとっている空気ががらっと変わる様子、まだ憶えてます。凄かったです。

そして日曜日はお芝居のほう。夕方の回でした。

今回の公演は「リオフェス」の一環として行われるそうです。リオフェス、岸田理生さんにちなんだ演劇祭。岸田理生さんも寺山修司の右腕として活躍された方。惜しくも15年前に亡くなられたのですが。

これは前日のライブでも同じだったのですが、入場するとステージの中央に椅子。そして椅子には昭和精吾さんの写真と寺山修司の写真が飾られています。

開演するとこもだまりさん、イッキさんがステージに上がられ、前説、それからそのまま寺山短歌の朗読に入ります。昭和精吾事務所の皆さんによる寺山の短歌や詩や言葉の朗読。
こもだまりさんとイッキさんによる『李康順』がありました。寺山の物語詩。母殺しの物語。

「母殺し」を説いた寺山だけど、エッセイでは母殺しを語るのはいくつか読んだ事あるけど、物語、戯曲や小説や詩で母殺しを描いたのはこの『李康順』ぐらいしか思い浮かばないのだけど。じっさいのところ、どうなのかしら。

そしてお仲入りを挟んで。麻人楽(まとら)『七七火』。麻人楽はこもだまりさんたちの演劇ユニットの名称になるのかな?岸田理生の『火學お七』という戯曲のダイジェスト版だそうです。八百屋お七のお話を、舞台を昭和の女郎屋に移してのお話だそう。こちらも映像を映しながらのお芝居でした。

ラストはイッキさんのあのボロボロの星条旗を振りながら「アメリカよ!」叫ぶ演目。
「歴史なんか嫌いだ、思い出が好きだ」「国家なんか嫌いだ、人間が好きだ」、大好きなフレーズです。

今回の公演も楽しかったです。
またいつかと思ってます。

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