J・A・シーザーコンサート『螽蟖歌』
昨日は渋谷のラ・ママさんで「J・A・シーザー◎伝奇音楽会『螽蟖歌―自奏琴舟を漕ぐ夜―』」を拝見してきました。「螽蟖」は知らない漢字でしたが、「ぎす」と読み、キリギリスの事だそうです。
定時に勤務先を飛び出し、渋谷へ。井の頭線沿いの上り坂をデブ的に息を切らしながらラ・ママへ。駅周辺の飲み屋街の切れるあたりにラ・ママさんはあります。
開演ぎりぎり前に到着したのですが、お客さんはもういっぱい。運よく座る場所(椅子でわない)を見つけられて、そこに座りました。
ラ・ママといえば寺山修司とも関係の深いニューヨークの地下劇場ですが、この渋谷のラ・ママさんと何か関係があるのかなぁと思います。どうなのかしら。
ラ・ママさんも何回かお伺いして、シーザーさんのコンサートはもちろん、びん博士と映像作家の かわなかのぶひろ先生インスタレーションライブもあったりして、思い出深いライブハウスです。
そそ、ドラムセットのところに透明なプラスチックの板でできた仕切りがあるのが面白かったです。音が混じらないようにかしら。
ややあって開演。
今回は特にオープニングに以前のコンサート映像を流すとか、そういう「趣向」的なものはありませんでした。ストレートな「コンサート」だったと思います。
どどーんと轟音が鳴り響き、J・A・シーザーと悪魔の家の皆さん登場。1曲やって、コーラス隊の女性陣入場。
シーザーさん、EGさん、EBさん、キーボードさん、コーラス隊、大所帯です。ステージに収まりきれないのか、ヴァイオリンの方は客席側で演奏されていました。
数曲のあと、シーザーさんが退場され、女性陣お三方それぞれお歌いになるコーナー。
そしてシーザーさんが戻っていらして後半戦、終了までという構成でした。
今回ちょっと驚いたのは、アンコールがあったこと。以前、シーザーさんがMCで「私はアンコールはやりません」と仰っていた記憶があります。
ま、どうなんだろ、予定調和的、お約束的な「アンコール」ってのは私も少しどうかなぁと思いはします。ただやっぱりたくさん聴けるのは嬉しいですし、そこまでぎちぎちポリシーにこだわらなくてもいいとも思います。
そう、今回はどこかいい意味でのくつろいだ空気がしました。いい感じです。
コンサートはトータルで1時間半くらいかな。もうちょっとあってもいいなぁとも思いましたが、ワンマンだとこのくらいかしら。
そこそこの尺で前座さん、あるいは対バンさん、あるいは共演(デュエットとか)さん、あったりしたら面白いかもとちょっと考えたりしましたが。シーザーさんと毛色は違うけど、どこかマッチした部分のある方と。シーザーさんの目当てならシーザーさんだけでいいのかな。なんか面白い展開があるといいかもなぁとも思うのだけど。
会場で頂いたチラシに演劇実験室◎万有引力の次回公演案内もありました。来年6月に『赤糸で縫いとじられた物語』、11月にも題未定ながら本公演があるそうです。
来年6月。ちょっと待ち遠しすぎるなぁとも思うけど、でも今年はたくさん公演があって、大変だったと思うし、しかたないなとも。
『赤糸で縫いとじられた物語』。タイトルは寺山修司の童話集ですね。う~ん、これは宇野亞喜良さんの美術で拝見したいなぁと思うのですが、どうかしら?
あと、21日から始まる「現代演劇ポスター2017」展のトークショーで、シーザーさんがご登場の日があるそうです。
コンサートを楽しみ、ラ・ママをあとにしました。駅までの道すがら、なんか寄りたい居酒屋もたくさんあったのですが、ちょっとしんどくてパス。
ま、また、いつか…
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