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2017/11/06

VR戦艦大和

久しぶりのお天気の良い、しかも三連休の週末だったのですが、風邪気味で臥せっていました。で、先日Steamのバーゲンで買った『VR戦艦大和』ってゲームを遊んでみました。『VR戦艦大和』、文字通り戦艦大和をVRで見られるというゲームです。
ただ、『VR戦艦大和』はVR(ヴァーチャルリアリティ)ゴーグルを使って遊ぶものですが、VRゴーグルがなくても遊べる2DのFPSモードもあるので、それで遊んでみました。
Steam版の『VR戦艦大和』はHTCのVIVEというVRゴーグルに対応してるそうですが、AMAZONでざくっと調べた限り、正規国内版が10万円くらいです。それはちょっと買えません。持ってたらいろいろ楽しいんでしょうけど。

さて、どういうシステムになってるのかなぁと思いました。3Dモデルの大和を、自分の思うような視点から好きなように眺められるようになってるのかな。それとも違うシステムか。
『VR戦艦大和』では、「戦艦大和の見学」という設定で大和を眺めるというシステムになっていました。これは分かりやすいなと。

艦船の見学はいくつか経験があります。「船の科学館」の宗谷や羊蹄丸(船内の青森港のディオラマがすばらしかった!)、横須賀の三笠、そして海上自衛隊やアメリカ海軍の基地祭での軍艦の見学。そういった経験があるので、そのシミュレートとしての戦艦大和の見学ってのはとっつきやすいかなと。
またいっぽう、視点を好きな場所に置いて好きなように眺められるようなシステムよりは視点は限られてきてしまうのですが。

贅沢を言えば両モードあればよかったかなと。

広島の江田島の船着場からゲームは始まります。船着場から内火艇(これって昔読んだある本には「ないかてい」と呼ぶのは間違い、「うちびてい」と読むのが正しいって力説されていましたけど、本作でも「ないかてい」と読んでました)に乗って柱島の泊地に停泊している大和に向かいます。

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大和に乗艦。艦の皆様に栄誉礼を持って迎えられるのがちょう面映いですが。もちっとこそっと乗艦させてほしいわと。そして大和は錨を上げて演習に向かいます。

さて、本作を買うにあたりいちばん気になったのは、「どこまで見せてくれるかな」って事でした。艦内くまなく見て回れるなら、それに越したことはないけど。そこまで手間をかけることもないだろうなと。

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このような案内図が艦内の要所要所に掲げられていました。赤い所が今回見て回れる場所です。最上甲板(いわゆる「甲板」)と、上甲板(最上甲板の下の階層かしら?)の一部、第一砲塔、艦橋設備として司令塔操舵室、第一艦橋、防空見張所、射撃指揮所、等が見られます。所々に「順路」と書かれた立て札があり、船内・艦内見学であれば入ってはいけない(このゲームでは作っていない?)場所の入り口の柵とか、ほんと、艦船の見学の経験がある人なら、分かりやすい展示方法になってます。

要所要所に説明係の水兵さんも立っていて、(聞きたければ)説明も聞けます。強制的に解説を聞かされるということもないので、いい感じです。

第一印象としては「でかいのに思ったより狭いなぁ」ってこと。艦橋内部とか、狭い感じがします。ま、ここらへんは『宇宙戦艦ヤマト』の広々とした艦橋のイメージがまずついてましたし。大和はでかいけど、できる限りコンパクトに作ろうとして、でも結果的にでかくなったんだろうし。

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水兵さんたちの居室も再現されていました。「大和ではベッドが採用されていた」って話を聞いて、作り付けの3段ベッドみたいなのを想像していたのですが、ベッド本体は金属枠に布を張った物を鎖でぶら下げただけの品物みたいで、使わない時はこのように上に収納するようになってたそうです。寝台車みたくカーテンも使えなさそうで、ほんと、当時の日本海軍の軍艦って、プライバシーがなかったんだなと。

あと、旗艦設備として、長官室や司令部室なども見られました。長官私室に置かれてある浴槽は猫足の陶器の浴槽で、これは確か三笠のと一緒だったなぁ、伝統なのかなぁと思いました。トイレは洋式です。当時、洋式トイレの普及率はどのくらいだったのかしら。洋式トイレを戸惑わず使えるのは「海軍さん」だけだったりして。

大和型戦艦の特徴として、艦載機と舟艇の収納スペースが設けられているってことがあるのですが。それはもちろん大和型の特徴としてだいじなポイントでしょうから、再現されていました。

演習という設定で主砲発射のデモも見られます。「こういう風にやるのか!」ってとても面白かったです。大和の主砲は3連装ですが、前部甲板の2基の主砲は、第一砲塔の真ん中と第二砲塔の左右、そして第一砲塔の左右と第二砲塔の真ん中との二組に分けて、後部甲板の第三砲塔は両側と真ん中に分けて、それぞれ交互に撃ちます。つまり5門・4門と交互に撃っていきます。大和の主砲の装填速度は40秒でしたか。だから、20秒に1度の発射になります。

射程は分からないのですが、このゲーム内では発射から弾着まで49秒もかかります。ずいぶん長いです。それもまたこうして見せてくれないとなかなか実感できないことかなと。
しかし、それだけ時間がかかるなら、発射を確認してから急旋回すれば避けられそうな気もするんですけど…。

艦内の(見られるところを)見おわったら、司令部公室で艦長のお話を伺い、そうするとちょうど大和は停泊地に戻りますので、ふたたび内火艇に搭乗して大和をあとにします。この夕焼け空をバックにした大和もきれいです。

これらの「ステージ」はプレイしながら辿ることもできますし、「面セレクト」でそれに飛ぶこともできます。

ヴァーチャルな大和の「見学」、楽しみました。それを楽しめるかどうかがこのソフトを楽しめるかどうかだと思うのですが。実戦シミュレータ的なものを求めていたらがっかりすると思いますが、そうでないことを分かっていて、その上で楽しむなら、いいソフトだと思います。

今回、このソフトで知った色々もたくさんありました。前部甲板に「朝礼台」があるとか、甲板に敷かれているのは「台湾ヒノキ」で、この新造当時は明るい茶色だけど、年月を経るうちに灰色になるとか、管制射撃による主砲の発砲も「引き金」で行うとか。もちろんうるさ型の研究者にとっては、「ここ(私の信じてる説と)違う」とか、そういう部分もあるんでしょうけど。

主砲塔内の照明が蛍光灯(?)らしいのにもびっくり。おととし、神奈川県立歴史博物館であった「陸に上がった海軍」展で、日吉時代の地下壕の大本営の照明は蛍光灯だと知って、蛍光灯は戦後の物と思っていた私はびっくりしたのですが。もう大和に採用されていたとは。ちなみに電球と違って温度上昇が起こりにくいってのが採用理由だそうです。

CGのクオリティは昨今のゲームソフトのそれと比べれば、若干残念な気もします。しかし、こういう「見学ソフト」だから、そう考えたら、この程度のグラフィックがちょうどいいかなとも思います。うまく説明できないけど。

そのうち、もちょっといろいろ見て回れるようになればとも思います。副砲塔や高射砲、機関銃座も中を見てみたいなと。機関も見られたらなぁと思いました。

ほんと、こういうヴァーチャルリアリティを使って色々見られるって試み、とてもいいと思います。大和だけじゃなく、他の軍艦も見てみたいなと。駆逐艦とかも見てみたいなと。
また、色々な、歴史上の建造物、あるいは場所なども、見られると面白いなと思います。

ただやっぱりゴーグルがちょっと高いのがざんねん。2・3万代あたりまで落ちてこないかなぁ…
とまれ、このソフトの主旨を理解されてる方にはおススメだと思います。

(掲載画像は「VR戦艦大和 神田技研」より)

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