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2017/03/06

萩原朔美『日付を編んだ本』展

土曜日は京橋のASK?さんで萩原朔美展覧会第二部、『日付を編んだ本』を見てきました。最終日になります。ASK?さんの萩原朔美さんの展覧会は二部制で、第一部の「100年間の定点観測-朔太郎、朔美写真展」は見に行けなかったのですが。

萩原朔美さんは、いちばんわかりやすい言い方は、「萩原朔太郎のお孫さん」になると思います。
私のような寺山修司ファンにとっては、寺山修司率いる演劇実験室◎天井桟敷の活動初期に最初は美少年役として入団し、後に演出をおつとめになった方、です。当時の思い出をつづった『思い出のなかの寺山修司』も大変面白く拝読しました。
また、私は実験映画を見るのも好きなのですが、映像作家としてもご活躍で、作品をいくつか拝見しています。また、伝説の読者投稿誌『ビックリハウス』のお仕事もなさっていました。(寺山修司人脈とビックリハウス人脈はかなり重なっているのも面白いです)

そういうお方であります。

『日付を編んだ本』展ということで、どういう趣向の展覧会かなぁと思ったのですが。
これもまた萩原朔美さんの「定点観測」の素晴らしい作品たち。

さまざまな「モノ」を集め、製本してあります。本屋さんのレシートとか、ATMやクレジットカードの利用明細とか。それぞれを集めたものをそれぞれに綴じてあります。。私だったらその場で捨ててしまいそうなものまで。
朔美さんがお使いになってきた名刺?を綴じたものもありました。天井桟敷時代の名刺がありましした。これもまたもちろん粟津潔さんデザインだそうです。

ご自身の出版記念パーティー?の案内状?の、「受取人不明」で戻ってきたものを綴じたもの。これはなんとなく不思議な興趣を感じました。ある種のパフォーマンスアートとでも呼べるかなぁと。
病院の予約票を綴じたもの。眼科のがありましたから、朔美さんの映像作品・『目の中の水』シリーズ関連でもあるなぁと。いつか『目の中の水』シリーズを上映する時には展示しておくといいかもしれないなと僭越ながら思ったり。

板に縦書きで「本 萩原朔美」「木 萩原朔美」と焼き印したもの(上下逆かもしれないです)。これは数年前の朔美さんの映像作品で出てきたものかなぁと。
あと、先日の新宿御苑でのRED Photo Galleryでの朔美さんの写真展にもあった、路上の「同じような形のもの」コレクション。御苑ではパネルでしたが今回は綴られたかたちでありました。

新宿御苑での朔美さんのトークショーであった「定点観測」という考え方。ほんとすごいなぁと、朔美さんには1個のリンゴを1日1枚、1年間にわたって撮影し続けた『TIME』という映像作品もあって、「そういうすごい手間のかかるのお作りになるんだ!」ってぼっとしたこともあります。残念ながら『TIME』は完全版は現存してなくて、現存版しか拝見してないのですが。なんかもう、朔美さんと私とでは、内部の時間の流れ方が根っ子から違うような気がします。

私もこのトシになって、図らずも「定点観測」になってしまったものがいくつかありますが、それってほんとうに面白いです。若い衆にはほんと、いくつか「定点観測」ネタを持っておくとヨイぞ!とおススメします。
ま、わたしは、「普通の人」が経験するような、奥さんをもらい、子供をもうけ、子供の成長を見守るっていう「定点観測」は経験せずにきちゃいましたがね(笑)

第一部の第一部の「100年間の定点観測-朔太郎、朔美写真展」も見たかったなぁ。
たぶん、萩原朔太郎の写真を朔美さんができる限り忠実に再現して再撮影したものであったと思います。新宿御苑での朔美さんの写真展でもありましたし。面白かったんだろうなと。

朔美さんの展覧会、面白かったです。もうちょっと早くに行っておけばおススメできたのですが。それがちょっと残念。

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