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2016/07/19

人形展『犬神佐兵衛の密かな愉しみ』

この三連休に、銀座で開かれているマリアの心臓人形大博覧会、『犬神佐兵衛の密かな愉しみ』を拝見してきました。片岡佐吉氏の収蔵品(?)のお人形や絵画、イラストなどの展覧会です。

片岡佐吉氏、よくは存じ上げないのですが、お人形をはじめとする美術品の美術商であり、また高名なコレクターでいらっしゃるようです。
数年前まで渋谷で「マリアの心臓」というギャラリーを主催されていました。マリアの心臓の展覧会、何度かお伺いしたことがあります。

マリアの心臓が店じまいして、それから京都・大原で活動されていらしたようですが。久しぶりに東京での人形展のようです。
で、今回ちょっとびっくりして是非行こうと思ったのが、今回の展覧会、美術と音楽協力が演劇実験室◎万有引力さんと、万有引力を率いるJ・A・シーザーさんだったことです。
私がお人形の世界を知ったのも、万有引力さんがきっかけと言えますので。

私はもともと寺山修司のファンでした。高校時代に寺山に出会ったのだけど。それから20年近く前になるかな。演劇実験室◎万有引力のお芝居にも行き始めました。万有引力は寺山修司の劇団、演劇実験室◎天井桟敷を寺山没後、天井桟敷劇団員だったJ・A・シーザーさんが、その衣鉢を継いで立ち上げた劇団です。万有引力の本公演はなるべく見に行くようにしています。

で、もう十何年も前だけど、万有引力さんの公演で「三上寛と行くテラヤマバスツアー」というのを知りました。三上寛さんが同行して、青森の寺山修司記念館と、それから三上寛さんのご出身地の青森の小泊村での三上さんのライブとか、そういうのがあるツアーでした。3泊4日、うち2泊はバスの車中泊というちょう強行軍ツアーでしたが、とても楽しかったです。

で、三上寛さんともお知り合いになって。ライブにも時々行くようになりました。そしてライブハウスとインディーズミュージシャンさんたちの世界も知ったのだけど。(それもまた素晴らしい世界です)

あるとき、三上寛さんのライブで三上さんからある人形作家さんを紹介されました。「この方の旦那さんは凄腕ミュージシャンだよ」って言われて。で、その方の展覧会に行きました。それが私の人形事始め。
「オッサンが人形展ってどうよ?」と思ってたんですが。でも、その人形展にたくさんいらしたお人形さんたちを眺めてると、なんかクラっと「持っていかれる」感覚がして。それはとても不思議で面白い感覚で。それ以来、人形展にも行くようになりました。人形作家さんにも知り合いもできたのですが、最近まったく動けなくなって、申し訳ない限りなのだけど…。

ま、というわけで、私の中ではヲ人形と、演劇実験室◎万有引力&J・A・シーザーさんはリンクしているのです。(そしてその根っ子が寺山修司であると)

会場は銀座のちょっと奥まった場所にある雑居ビルの一角でした。
受付で入場料を支払うと、荷物はそこの机に置いて欲しいと。そう大荷物じゃないけど、なんでかなぁと思ったのですが、その理由はすぐわかりました。

最初入ったところは、通路の左側にいくつか小部屋がしつらえられていて、展示スペースになっていました。その小部屋に入る入り口がベニア板をてっぺんが尖ったかたちに小さく切り抜いたもので。かがんでちぢこまらないと入れません(。体がだいぶ固くなっていて、腰と膝の按配がよろしくない、デブのオッサンには少々アレでしたが。でも、面白い趣向でした。

配置のアレンジも絶妙で。基本的に作家さんごとに近いのですが、でも、作家物のお人形さんの横にアンティークの作者不詳のお人形さんも並べられていたりして、それがほんと絶妙でした。配置もライティングも凝っていて、ドールアイが不思議な光を放ってたりして。ほんと、さすが佐吉氏ならではではないかと。不思議な空間をかたちづくっていたと思います。

天野可淡さんの作品もありました。その、三上寛さんから紹介された人形作家さんが天野可淡さんと親交があった方だそうで、それで興味を持ってる部分もあるし、その方もそうだったし、天野可淡さんのお人形、カタンドールもまた、「持っていかれそうな」風情を漂わせている部分においてとても魅力的なのです。人形展を拝見していても「持っていかれる」と感じさせるほどのお人形はさすがにまれですし。

私が気がついた限りでは可淡さんの作品は4点だったかな。2点はお人形。1点は木馬で、もう1点は螺旋階段をモチーフにしたオブジェでした。
螺旋階段のオブジェでJ・A・シーザーさんが音楽を担当されたアニメ『少女革命ウテナ』の決闘場へ向かう螺旋階段を思い出したのだけど、そういうしゃれっ気でこれを展示されたのかなぁ。考えすぎかしら?

天野可淡さんの作品を拝見する機会もめったにないので嬉しい限りです。

会場に流れていた音楽はシーザーさんのようです。そして、先日の万有引力公演『犬神』で使われたものとおぼしき舞台中央の扉の奥にあった金色の仏壇の書割り。それからお膳型の台がありました。このお膳型の台は、『犬神』でさまざまに使われ、印象的だったので、嬉しかったです。

本当にたくさんのお人形さんたち、そして絵画やイラスト、ふしぎな風情、堪能しました。
ほんと、かわいらしいお人形さんを眺めてて、思わずこちらもニコニコになる瞬間もあって。「人形は人の心を映す鏡」なら、あたし、まだ大丈夫かもしれないなと思ったり。
でも、できたら、はやく持って行ってもらえるなら持って行って欲しいなぁとちょっと思ったり(笑)

今回、個人的な事情があって、この展覧会、「街がお餞別をくれた」と思ってます。とてもいいお餞別を頂いたなと思ってます。どうもありがとう。

『犬神佐兵衛の密かな愉しみ』、7月いっぱい金土日祝限定でやってるそうです。
ちょうおススメであります。

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コメント

この展示は7月いっぱいでしたが、8月は28日までそのパート2があるそうです。そちらも行きたいと思ってます。

投稿: BUFF(Blog主) | 2016/08/16 12:42

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