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2016/04/27

戸川昌子さんのこと

推理作家 戸川昌子さん死去 | 2016年4月26日(火) - Yahoo!ニュース
渋谷の『青い部屋』のオーナーでいらした戸川昌子さんが亡くなられたとか。残念です。
といっても私は戸川昌子さんの小説は読んだことがないし、シャンソンにも疎いのですが、『青い部屋』はたくさんの思い出深いライブがあったところでした。

青い部屋。上京前から戸川昌子さんのお名前と青い部屋のことは存じ上げていました。
東京の渋谷にある伝説的なシャンソン酒場(シャンソニエって言うのでしたっけ?)。
かつてそうそうたる名士がお客さんだったお店。西武グループ、あるいは寺山修司の天井桟敷と共に渋谷発の文化を作った場所。そういう知識でした。

まぁシャンソンは聴くほうではないし、行くことはないだろうと思っていたのですが。

ある日、ファンな三上寛さんのライブが青い部屋であると知って。「あれ、三上寛さんもシャンソンお歌いになるのかしら?」って思ったのですが。ある詳しい方に尋ねてみると、近年青い部屋は普通のライブハウスとしても営業しているという話で。どういう場所なのか覗いてみたいって好奇心もあって、そのライブ「クッタブタ祭り」ってのに行ってみることにしました。

青い部屋は何度も行ってるイメージフォーラムにもほど近い場所にありました。
ちょっとどきどきしながら階段を下りていって。
入り口を入ると右手にドリンクカウンター、左手の壁一面は鏡張りで。右手にガラスで仕切られた小部屋。もともとはVIPルームで「ピアフルーム」と呼ばれていたそうです。ライブのときは物販コーナーになったりしてました。
毛皮柄の丸いスツール、テーブルにはキャンドルがともされ。ステージは青く塗られ、赤いバラの大きなイラストが一輪、描かれていました。

ほんと、おお!と感激しましたよ。

今いっとう好きなミュージシャンさん、日比谷カタンさんの初見もその初めて行った青い部屋のライブ、「クッタブタ祭り」でした。
そしてそれからもたくさんの思い出深いライブが青い部屋でありました。日比谷カタンさん、紫ベビードールさん、黒色すみれさん、VEXATIONさん、JON(犬)さん、電氣猫フレーメンさん、タケルさん…。
しかし数年前、事情があって青い部屋は店じまいをしてしまい、とても残念でした。

シャンソンではないライブでも、戸川昌子さんがお見えになることもありました。
そして、時にはライブが終わったあと、予定にはなかった戸川昌子さんのミニコンサートがおまけである時もありました。嬉しかったです。そういうミニコンサートのとき、戸川昌子さんの御煙草に火を点けさせて頂いたのがあたしのちょっとした自慢だったりします。

青い部屋のお手洗いに行く途中に、たぶん使われてないエレベーターのドアだったんだと思いますが、千社札が一面に貼られたコーナーがありました。そこにとてもお世話になった故・内藤陳・日本冒険小説協会会長の千社札も貼られていて、そのころにはライブハウス通いにかまけて、新宿ゴールデン街の日本冒険小説協会公認酒場・深夜+1にも顔を出さなくなってしまってたので、会長にチェックされたような気がしてちょっとどきりとしました。

あそこの千社札、もっとよく見ておけば錚々たる方のもあったとんじゃないかなと今にして思います。

渋谷の青い部屋があった場所、どうなるのかなぁと思っていましたが、ラストワルツというライブハウスになりました。ライブハウスになって嬉しかったです。ラストワルツのライブも行ったことがあります。

青い部屋はなくなってしまい、そして戸川昌子さんもまた泉下の人となり。
しかし、戸川昌子さんと青い部屋の遺したものは残り続けると思います。
戸川昌子さんのシャンソン門下生という方のライブも拝見したことがありますし。

渋谷川の橋の下、たくさんの水が流れて。
しかし変わらないもの、姿を変えて残り続けるもの、あるだろうと思います。
合掌。

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