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2016/03/22

ますむらひろしの北斎展

この三連休の最終日は、八王子夢美術館で『ますむらひろしの北斎展』というのを見てきました。

ますむらひろし、好きなのですが。でもやっぱり最後に本を買ったのはもう10年以上前、下手したら20年前くらいかな。

『マンガ少年』で出会って、連載が楽しみでした。

ますむらひろしさんがキャラクターデザインされたアニメーション映画・『銀河鉄道の夜』は封切り初日の初回に行きました。セル画が配られていて。なんかそのときは気恥ずかしくて、誰かに無理やりあげちゃった記憶があります。持っておけばいまごろ宝物になってたかもしれないのですが。
『銀河鉄道の夜』のますむらひろしのコミック版も持ってました。まだあるかどうか、本棚の奥なのでちょっとわからないのだけど。この登場人物をネコにしたアニメ化とコミカライズ、好きです。

イメージフォーラムの卒展でこの展覧会のチラシを目にして、久しぶりにますむらひろしさんの世界を楽しもうかなと思って行ってみた次第です。

八王子夢美術館は初めて行く場所。タウンセンター(?)ぽいビルの2階でした。1階のテナントが撤退したらしく、ビルに入ると暗くてがらんとしてるのがちょっとさみしかったですが。

そう広くない美術館でしょうが、順路がくねくねとしていてたくさんのますむらひろしさんの作品を見ることができました。

まず、ますむらひろしさんの生原稿やカラーイラスト原稿の展示。「アタゴオル」物語の生原稿、そしてカラーイラストでますむらひろしさんの世界に少しづつひたっていってから、いよいよ本題の「ますむらひろしの北斎」作品たちへ。

これはますむらひろしさんが北斎の浮世絵をますむらひろしさん流にアレンジして模写したものだそうです。
模写してわかる理解ってのはあると思います。筆遣いに潜む息遣いとか。夏目房之介さんの模写による作品分析が好きでしたし。
そしてそれが解説文としてそれぞれの作品についています。この解説文がとても面白かったです。さらに宮沢賢治の世界への言及もあって、「あ、そうなんだ!」って気づかされました。

こうした単純さと一方でおこる細密さ。これは何かに似ている。
「そうだ、宮沢賢治の文章表現だ」
「ぼんやり」と「クッキリ」。賢治は「銀河鉄道の夜」の風景描写のなかで、細密さと単純さをくりかえしている。主人公ジョバンニの住んでいる町への描写が、ほとんど無い。(中略)ところが幻想空間の描写になると実に緻密になる。それにしても北斎や賢治がおこなった「細密とぼかし」「ぼんやりとクッキリ」これらの意味するもの、意図するものとは何なのだろうか。(本展図録より)

この文章がまた面白いけどボリュームがあって。どうせざっと見て小一時間ぐらいで帰るだろうと思っていたのですが、気がついたら閉館間際までいて、んでからその文章も収められた図録まで奮発して買っちゃいました。大判でなかなかいい感じです。

あ、そうそう、ほかにもいろんなグッズがありました。ヒデヨシの手ぬぐいがちょっと欲しかったな。
ヒデヨシは憧れです。わがままもヒデヨシほど屈託なく突き抜けてれば魅力なのかなぁと、あたしはわがままでうじうじしてるから、憧れます。デブなところも親近感(笑)

という方向で「ますむらひろしの北斎展」、楽しみました。本展は3月27日までやってます。

おススメであります。

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