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2016/03/12

展覧会ふたつ

銀座のKHギャラリー銀座で開催されている『金子國義一周忌回顧展 金子國義×コシノヒロコ そこに在るスタイル~ネコとヒロコ~』とそこから程近いスパンアートギャラリーで開催されている『坂田靖子 原画展』を見てきました。

金子國義。画集とかは持ってないのですが。寺山修司とその界隈が好きな私として、お名前は聞きかじっております。そしてあのくいっと眉の上がった独特の少女も。四谷シモンさんのお人形とその眉とか、顔つきが似てるような気がします。

金子國義さんは昨年のいまごろ亡くなられたのですが。あの時代の方々がぽつりぽつりと鬼籍に入られるのは、ほんとうにさみしい限りです。

KHギャラリーはコシノヒロコさんの銀座のお店に併設されたギャラリー。安物服を粗雑に身に纏っているあたくしとしては少々気後れしましたが(笑)。
入場するとかすかにお花の香り。贈られた花束がいくつか飾られていましたが、ひとつ、ガラス瓶に花をみっしりとつめたのがあって面白かったです。

金子國義さんの作品を生で目にするのは初めてかなぁ。金子國義さんといえばその独特の風情のある少女ですが、最初にコシノヒロコさんが購入した金子國義さんの作品は男性の画だそうです。

金子國義さんの絶筆も展示されていました。グロスブラックに塗りつぶされたキャンバスに小さく少女の顔だけが浮かんでいるの。これから他の部分も描き足すおつもりだったのか、それともこういう形に仕上げるおつもりだったのか…。

コシノヒロコさんのスタイル画も展示されていました。スタイル画を見る機会もほとんどありませんが、生地の見本とかも貼り付けられているのですね。

バルコニーのようになった小スペースもあって、そこに金子國義さんご遺愛の品々も飾られていました。犬を描いたクッションがいくつか、犬の画のコラージュとかもあって、犬派でいらしたようです。あたしもどっちかというと犬派だから親近感です。

そこからちょっと歩いてスパンアートギャラリーさんで『坂田靖子 原画展』これは河出書房新社から出る『坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き』という本の出版記念だそうです。

坂田靖子さん、ファンです。あの「ほわん」とした空気が好きです。といっても最後に本を買ったのはもう何年も前なのですが…。
ここも坂田靖子さんのイラストや原画が展示されていて。その「ほわん」とした空気にまた触れることができて、いい気持ちでした。肉筆回覧誌の展示とかもありました。

グッズ類、肉筆のカラー色紙とかも販売されていました。

あたしはその『坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き』を購入しました。まだぱらぱらと眺めたくらいですが、みっちりと内容の詰まった、濃ゆい本のようです。

という方向で、銀座で展覧会をふたつ見てきたおはなし。

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