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2015/04/11

2015冬アニメは

2015年の冬アニメ、けっきょく最後まで観たのは『ユリ熊嵐』『美男高校地球防衛部LOVE!』『フランチェスカ』、5分アニメの『みりたり!』それから14秋からの2クールアニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)』でした。

ブログを始めたころはアニメの感想もよく書いてたけど、近年はあまり書かなくなってしまって。久しぶりに感想など書いてみます。「あくまで個人の感想です」という方向で。勘違いしてたらスマヌ。

『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)』
ネタとシリアスの間隙をぶち抜いて突っ走ってくれた作品だなぁと。いくつか突っ込みたいところがあっても、それに拘泥させずに鼻先をとられてグイグイ引っ張ってくれるパワーがあったというか。
ほんと、エンターティンメントはそれ大事だと思います。観客は別に「論理的整合性」なんて観に来てるんじゃないし。そのパワーでぐいぐい引っ張って、うんと楽しませてくれたら、整合性などは多少は破綻してても構わないと思っています。

そして1話から尻穴ほじられ、終盤には恋人パコるヒロインってのも新鮮でした。ガチレズシーンもあったし。アニメマニアには「処女厨」なんているぐらいだし。下手すると反発食らいそうですが。でも、そういうのを「アリ」にする部分も、作り手の巧さ、お話しの勢いだったのかなぁと思います。

『ユリ熊嵐』
『少女革命ウテナ』の幾原監督作ということで観始めました。私は寺山修司ファンで、ウテナの音楽担当が寺山修司とかかわりの深いJ・A・シーザーだったということが興味を持つきっかけでした。

面白く拝見したのですが。しかし、システムの根本的な世界観、独特のロジックはあまりわからなかったです。百合裁判ってなんであるのか、その“ちから”や“権威”といったものはどこから来てるのかよくわかりませんでした。それは『ウテナ』や『ピングドラム』も同様ですね。『ウテナ』はなぜ決闘で勝って少女を手元に置くと「世界を革命する力」が手に入るのかよくわからなかったし、『ピングドラム』のペンギン帽の持ってる力の源とか、こどもブロイラーはどういう理由でどこが運営してるのか、とか、よくわからなかったし。そういうシュールなものがなんの解説もなく(うんと考察すればあるのかもしれないけど)存在するってのが幾原監督のタッチなのかなと思ってます。

作中重要なキーワードらしい「透明な嵐」は今の時代を覆ってる「無言の同調圧力」のアレゴリーなんでしょう。必死に空気を読みあい、相手に合わせる、その同調圧力。
ま、昔ながらのアニメファンはそういう空気の支配する場、例えば学校のクラスとかから浮いた存在である場合も多かったでしょうし。そういう人たちに届くお話しになっていたのかなぁと。
ここらへんは『ピングドラム』の「子供ブロイラー」のくだりと同じかな。どこか「はぐれ者」に向けて作られてる。そういう人たち、自分をそう思ってる人たちの心にフックする部分を持ってるかなと。

独特のお話の作り方、そのタッチ、語り口、美術といったもの、楽しみました。

個人的にいちばん心に残ったのは「るる」と「みるん」のエピソードかなぁ。私も「要らない弟」だったしね。

『美男高校地球防衛部LOVE!』
これは面白かった『男子高校生の日常』の監督さんの作品というのが観たきっかけ。作品としてはBL物になるのかなぁ。いわゆる「腐女子」向け?そういう作品としては正統な作品か邪道な作品かはよくわからないのだけど。水着回ですら水着女子を出さない、野郎ばっかの徹底っぷりはすごいと思ったけど。

内容としては真っ当過ぎるほど真っ当、どストレートな集団魔法少女物の男子バージョンと感じました。プリキュアシリーズみたいな。そういう文脈で最終回も感動させてくれましたしね。

昔、あるゲイ向けのマンガを読んでみたら、もう本筋の少女マンガの世界では滅びているような(詳しくないけど)、まっとうな昔ながらの恋愛、例えば片想いに悩んだり、とか描かれていて、とてもしっくりと読んだこともあるのだけど。

『フランチェスカ』
北海道発信のご当地アニメ。もともとは北海道で放送、あとニコ動で配信されてたようですが、私は共同受信システムで入るtvk版で観ました。けっして大作じゃない、小品ですけど、でも、面白く拝見しました。こういう地方発アニメもいろいろ増えてくると面白いんじゃないかなと思いました。そしていつか東京発アニメを食っちゃっても面白いかと。

『みりたり!』
5分アニメ、はっちゃけててえっちくて楽しめました。しかしあのお父さんの元ネタって、『さよなら絶望先生』の「砂漠のネリ消し」じゃないかなぁ。

という方向で楽しみました。しかしやっぱりもっと見たかったなぁ。
もっとたくさん、もっと楽しめるだけの体力が欲しいです。

15年春アニメもどうなることやら。もうすでにあっぷあっぷですわ(笑)
見るものが何もないより、見たいものが多すぎてあっぷあっぷするのってほんとに恵まれているのでありましょうが。

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