船戸与一さん逝く
冒険小説作家の船戸与一さんの訃報を知りました。
たぶん、作家としてはいっとう好きで、いちばん読んでた方ではないかと。
私は日本冒険小説協会というところに入ってました。ま、その資格があったかどうか今でも疑問なのですが。
船戸与一さんは日本冒険小説協会大賞を何度もおとりになり。年1回、春に開かれる日本冒険小説協会全国大会にも何度もご参加いただきました。少しお話したこともありますが。
船戸与一の冒険小説は、…なんといってもまず分厚い!今はワープロ書きが普及し、分厚い小説も多く見かけられるようになりましたが。手書き原稿時代にあの分厚さはすごかったです。日本冒険小説協会公認酒場・深夜+1でも「船戸与一の新作は2千枚書いてン百枚書き直したらしい」なんて話を聞いていました。
私がネット日記をつけ始めて、数年して書き溜めた文章の分量を見て、「船戸与一1冊分ぐらい書いたぞ!」と気がついたときの達成感は大きかったです。もちろん内容は月とスッポンですが…。なんか文章を一杯書くことが船戸与一基準になってたというか。
そしてその分厚さを気にさせずにグイグイ読ませてくれるそのパワー。
ページを繰るのももどかしく。凄かったです。
ただ、近年はわたし自身が小説をあまり読まなくなってしまい。メンタルコンディションの問題でしょうが。
この10年使ったブログを検索しても船戸与一作品の記事はありませんでした。読んだけど書かなかったという可能性もあるけれど。それに気がついてしょんぼりとしました。そんなに読んでないのかって。
情けないです。
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