ライブ『鬼畜浄土』
今年初のライブも日比谷カタンさんでした。10日、高円寺ShowBoat『鬼畜浄土~知らん仏より知っとる鬼の方がマシじゃけの』というライブでした。
以前も金欠気味でしたが、いろいろ倹約しなきゃいけないくなってしまった昨今、昨年末に日比谷さんのライブは行ってるので、またしばらく辛抱しとこうと思ったのですが。なんせ三上寛さんとの競演って事でこれは行かないとと。
日比谷カタンさんの初見は三上寛さんお目当てのライブでした。
十数年前にあるツアーで三上寛さんと出会って、ライブハウス通いを始め、共演者さんでいい感じの方を見つけるとそちらのライブも見に行くようになって、ってライブハウス通いを始めたころ。その楽しみに夢中になっていたころ。
三上寛さんのライブが渋谷の青い部屋であると伺って。青い部屋、伝説のシャンソン酒場、かつて錚々たる文化人たちのサロンだった場所。そのころ普通のライブハウス営業もなさっていて、それで、ミーハー気分でちょっと覗いてみようかなと伺ってみました。
そこで共演されてたのが日比谷カタンさんでした。10年くらい前の話になりますか。
ただ、初見では日比谷カタンさんはあまりぴんと来なかったのですが。大ファンになるのはそれからしばらくしてのライブでのこと。だから、その青い部屋では置いてあった日比谷さんの東京ギニョヲル名義のCD-R音源を買いそびれたのが今でも心残りです(笑)
という訳で、久しぶりの三上さんと日比谷さんの競演ということで見に行ってきました。
今回のライブは5時半過ぎにスタートして10時過ぎまでというライブでした。
ご出演は6組&幕間にDJさん。ちょっと慌しかったかな。
ソロは日比谷さんと三上さんだけ、他のご出演者はみなさんバンドスタイルでありました。
轟音バンドもあって、久しぶりに耳の奥がジンジンしてつーんとしました。
ただ、ラストから2番目さんが超重低音なのに耳があまりじんじんしなくて、音作りっていろいろあるなぁと思いました。その方、かなりのベテランバンドさんらしく、また、お客さんもとてもノリノリでした。(ま、いいかげん耳が壊れたせいかもしれません)
日比谷さんは4番目。なんていうのかな、お正月よく流れるあの琴の曲をイントロに、それがメタモルフォーゼしていって『畸形認メ申ス』(だったかしら?)前半へ。
今回日比谷さんのまだ聴いたことのない曲、『最高裁までいくぉ』と『ヒトデナシの挽歌』が聴けたのが嬉しかったです。『最高裁~』はエフェクターもかましたロック調、『ヒトデナシ~』は日比谷さんのMCによるとシャンソンだそうです。以前、日比谷さんのライブに足しげく通っていたころは新曲お披露目に出くわすことも多かったのですが…。
しかしほんと日比谷さんのMCに客席から笑い声がドッカンドッカン上がります。
まさにライブハウスの爆笑王かと。
『ヲトトイヲイデ』に『畸形認メ申ス』後半を混ぜた演奏で〆
トリが三上寛さんでした。三上寛さんのライブにも足しげく通っていたころ、そのころ三上さんの新譜は誕生月の3月にリリースされてて。で、今時分のライブからその新曲が少しづつお披露目されてました。だから、今時分のライブで耳慣れぬ三上さんの曲があると、「あ、これは新譜に入る曲なのかなぁ」っていうのが楽しかったのですが。ライブもあまり行かなくなってしまったし、聴く頻度も下がっているので、新曲があったとしてももう気がつきません。ちょっとさみしいなと。
登場された時の三上さんのお姿にもちょっとびっくりしました、実は。
今回、『東京だよおっ母さん』の演奏がありました。故郷にうまくなじめず、逃げるように上京し、そして振り返るとその「故郷」も喪われつつある。そんな自分にとても沁みてくる歌です。「東京だよ!東京だよおっ母さん!!」
ラストはメドレーでした。ちょうメドレーでした。三上さんのライブでメドレーというのも珍しいというか、(連続して曲を演奏されるのは聞いたことあるけど)こんなメドレー形式で演奏されるのを見るのは初めてだったかもしれない。びっくりでした。
新年最初のライブにふさわしい、とても楽しいひと時でした。
帰宅して翌朝、衣服から煙草の匂いが漂ってました。おととしの夏まで私も喫煙者だったし(そのうちまた吸い始めるでしょう)、私がライブハウス通いを始めたころは紫煙たちこめるライブハウスも当たり前だったのだけど。もうそんなのは珍しくなりましたな。それが時代というものなのかなぁと考えたりもしました。
という方向で、新年明けて最初のライブのおはなし。
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