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2014/11/25

『鋼の超技巧画報 髙荷義之展』

この連休は根津の弥生美術館で開催されている『鋼の超技巧画報 高荷義之展』を見てきました。(私の中では)高荷義之は(ミリタリー物の)ボックスアート、つまり戦車や戦闘機や軍艦のプラモデルの「箱絵」(パッケージに描かれたイラスト)のイラストレーターとして思い入れ深い方であります。

私は高校時代までプラモマニアでした。第2次世界大戦当時のドイツ軍のAFV(装甲戦闘車両)をメインで作ってました。そのプラモデルの箱、小遣いはたいて模型店で買って、わくわくしながら抱えて帰る戦車や軍用車両なんかのプラモデルの箱のイラストを高荷先生がお描きになっていたと。
ま、それから大学に入って。大学生向けの安下宿では接着剤や塗料の溶剤の臭いをぷんぷんさせ、置き場所もとるプラモデルは続けられなくなって。それからモデルガンや軍装品のコレクションに趣味が変わりました。
社会人になって実家に帰るか、あるいは稼げるようになって模型作りができる余裕のある住まいに住むようになったらプラモ作りも再開しようと思っていましたが…。ま、どちらも果たせず、このトシまできちゃいましたな。嘆息…

弥生美術館は久しぶり。だいぶ前に内藤ルネ展に行ったことがあります。そのときの記憶と、併設されているのが竹久夢二美術館という印象から、少女趣味専門の美術館というイメージがあったのですが。だからこのようは兵器イラスト溢れる展覧会があるというのはちょっと驚きました。
いや、考えてみれば、プラモの箱絵は少年のものだから、そういう意味では少女と隣のテーマなのかもしれません。

弥生美術館は小体な美術館。展示フロアは3階層、その1階と2階で高荷義之の展覧会は開かれていました。

(以下、記憶を頼りに書いていますので、間違いがあったらごめんなさい)

1Fは箱絵のお仕事が中心。各プラモデルメーカーごとに分けられ、そのメーカーの簡単なプロフィルも添えられているのが面白かったです。
懐かしい、昔夢中になって作ったプラモデルの箱絵もあって、「あ、これも高荷先生の手になるものだったのか」って驚いたり。

そう、もうおぼろな記憶を頼りにして書きますが、箱絵のイラストレーターって、基本的にクレジットされないものだったんじゃなかったかな。だったら高荷先生のお名前を初めて知ったのは何からだったのかなぁ。タミヤニュース(田宮模型のPR誌)だったかなぁ、それとも他の模型雑誌からかしら。
(ちなみにタミヤニュースで連載されていた高荷先生のドイツ軍兵器、歩兵用対戦車兵器や機関銃などの解説記事はわかりやすいイラストと平明な文章で、夢中になって読みました。)

1階では他に軍事研究誌『丸』でのお仕事や、原点の紹介。子供の頃の落書きイラストとか、高校の演劇部で美術をやっていたころのイメージ画とか、コピーなんかない時代、資料を手書きで写したノートとかの展示も。栴檀は双葉から、その頃から研究熱心な方で。

2階は雑誌挿絵の仕事から始まって、SFロボットメカイラスト等。「ザブングル」や「マクロス」のイラストなど。
アニメなどでの架空のメカを実在のメカ、戦車なんかと同じようなタッチで、「汚し」や「ダメージ」表現も入れてリアルに、実在のもののように描くという手法がありますが。そういうアプローチの始まった時代のフロンティア的なお仕事だったのかなぁ。ここらへんの歴史はよくわからないけど。

141125

物販コーナーで販売されていた『高荷義之 鋼の超絶技巧画報』(堀江あき子:編 河出書房新社)という本を求めました。図版や解説をパワーアップしたした今回の図録みたいです。編者の堀江さんは弥生美術館の学芸員の方だとか。一般向けにも販売される書籍になるのかなと。

今回、とても懐かしく、そして自分はもうプラモデルを作ってないのがちょっとさみしく感じられました。そして、その迫力、それは確かにイマジネーションを拡げ、プラモデルを作る喜びを深めてくれたのだなぁと改めて気づかされました。
プラモデル作りを再開することはもうないかなぁ…

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