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2014年5月

2014/05/20

月蝕歌劇団『疫病流行記』

万有引力『リア王』のお話しからひとつ日付を戻して。
5月17日の土曜日は南阿佐ヶ谷のひつじ座さんで、寺山修司系劇団のもうひとつの雄である月蝕歌劇団の『疫病流行記』を観てきました。『疫病流行記』は寺山修司の天井棧敷からの演目と記憶しています。初見かなと。

大昔、ほんと大昔、寺山修司の『ポケットに名言を』(角川文庫)って本を読みました。寺山修司の編んだ名言集です。その最後のほうに、自著からの引用コーナーがあったのですが、そこに『疫病流行記』からの台詞がふたつ収められていました。

「神を殺して、仏を売って、何の南があるものか。地獄。煉獄。水しぶき。歴史を書くのは右の手で、舵をとるのは左手だ!」
「あたしはあなたの病気です」

このふたつの台詞。
「神を殺して~」は威勢のいい啖呵みたいな台詞。どういうシチュでどういう口調で語られている台詞かはちっとも知らなかったのですが、時々口にしたりしてました。
「私はあなたの病気です」というのもなかなかオツな台詞でありますな。白磁のような美少女に面と向かって言われるとクラクラきてしまいそうです。
ふたつとも好きな台詞です。

しかしながら『疫病流行記』のお芝居じたいはずーっと、長きにわたり、未見でした。
それで月蝕がかけるということもあり、観てみようと思った次第。

といっても月蝕さんのお芝居はあまり観ていないのですが…

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2014/05/19

万有公演『リア王』

この週末は、土曜日は月蝕歌劇団の『疫病流行記』、日曜日は演劇実験室◎万有引力の『リア王-月と影の遠近法-』と、2大寺山修司系劇団を観るというゼータクな週末でありました。
時系列は前後しますが、最初に万有引力『リア王』について書いてみます。

…と言いながら、シェークスピアの舞台はおろか戯曲もまったく見たことがありません。なべて演劇について何か書きたいなら、シェークスピアは「基礎教養」のレベルかもと思うのですが。
あたしが読んだことのあるシェークスピアについてのまとまった文章は、それこそ寺山修司の書いた『さかさま世界史 英雄伝』のシェークスピアの項だけです。「さかさま」シリーズの常でそこでも寺山はシェークスピアにさんざんツッコミを入れまくってますが。

そして『リア王』は子供のころの学年誌(だったかな?)の子供向けに翻案された物を読んだ記憶がかすかにあります。今回オリジナルを見て驚いたのですが、そこまで悲劇ではなかったかと。ま、本作のいちばん初歩的な部分で言えること、「口の上手い人は実は情がない」「親を大切にしよう」「いちばんしっかりしてるのは末っ子(『三びきの子ぶた』みたいに!)」的なお話しにされていたと思います。あれと今回のとは別物だったかと。

ま、だから、ほとんど何も知らない状態で『リア王』を見たことになります。

またお部屋でウダウダしてしまったので、タクシーであわてて座・高円寺へ。
開演30分前の開場時間・1時半の前にはなんとか到着しました。

万有の客入れは、入り口にお客さんを整理番号順に並ばせて、開演直前に一気に客入れ、その時点でもう役者さんたちはあちこちに蠢いて、ややあって開演、という方式が多いのですが。(もちろんごく普通のお芝居のように座席指定制で開演30分ぐらい前から三々五々に客入れ開始とかもあります。三軒茶屋のシアタートラムはその方式だったかな)

だから、万有のお芝居は開演時間ギリギリに着けばいいという認識なのですが。

座・高円寺も笹塚ファクトリーみたく、近年の万有引力の定番公演会場になっていますが。
数回の座・高円寺公演を経験すると、どうも座・高円寺公演だと、開場時間(開演の30分前)にはもうお客さんを整理番号順に並べて、開場時間と同時に一気に客入れ、そして開演時間に開演というパターンが多いようです。だからいつもの開演時間ギリギリに着いとけばいいという認識ではダメみたい。特に今回あたし、だいぶ若い整理番号の券が手に入りましたし。

もちろん入場した時点で役者さんたちは蠢いていました。黒い衣装にアイマスク姿。
それが開演までですので大変じゃないかなぁと。

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2014/05/16

テルモス?サーモス?

とーとつにですが。

休日はなるべくお散歩に出かけるようにしています。
いや、まぁ、メタボと慢性運動不足がシャレにならないレベルになってるのですが。
んで、ほんとは休日にお散歩レベルじゃ運動量はぜんぜん足りなくて、減量した上にほぼ毎日ジョギングとかするべきレベルなんですけど…。

ま、お散歩するのは楽しいです。「街を読む」ことが楽しいです。

寺山修司は「町は開かれた書物である。書き込むべき余白がたくさんある。」(うろ覚え)と書きましたが。
私もそのデンで「街は読まれるべきページがたくさんある」と思ってます。
商店に並ぶ商品、道端に咲く花、家の飾り、流れる雲、そよぐ風。
街は楽しい読み物に満ちていると思っています。
(そういうのを見つけずに携帯見ながら歩くなんてつまらんですよ、ほんと)

ふらふらと気の向くまま歩き、公園とかで一服するのは楽しいものです。
以前は煙草がまさにその一服になってくれましたが、咳がひどくなって煙草もやめてしまったので、なんとなく片付かない気分でした。

んで、ふと気がつくと、公園とかの一服で、小さな水筒から飲み物を飲んでいる人がいます。あれ、いい感じです。あたしもそうしたいなぁと思って、そういうのをひとつ買ってみることにしました。

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2014/05/07

2014年の寺山忌と九條今日子さんの告別式

5月4日は寺山修司の御命日です。

毎年その日は高尾霊園の寺山修司のお墓にお参りしています。いちファンとしてですが。
気候も5月の気持ちのいい時期、高尾霊園も緑に囲まれたとてもいい場所で、毎年墓所にお伺いするのは、変な言い方かもしれませんが、とても楽しみなことだったのですが。
今年もそろそろだなぁと思っていた矢先、とても悲しいニュースが飛び込んできました。
九條今日子さんの訃報です。4月30日、寺山修司の御命日の直前に亡くなられたとか。

九條今日子さんは寺山修司夫人でいらした方。のちに寺山とは離婚してしまったのですが、離婚後も寺山修司が主宰する演劇実験室◎天井棧敷の制作をおつとめになり、寺山修司の(早すぎる)死去のあとも、寺山修司の語り部として公演やトークショー、そして手記本の著作等、精力的に活躍された方であります。
九條さんのトークショー、何度か拝見して、とても面白かったですし、御著書『不思議な国のムッシュウ-素顔の寺山修司-』『回想・寺山修司-百年たったら帰っておいで-』もとても面白く拝読しましたし、そして寺山忌の高尾霊園でもお姿を拝見していた記憶があります。

最後に九條今日子さんのお姿を拝見したのは去年の5月、早稲田大学大隈講堂で開催された寺山映画の上映会のときのトークショーでした。その時もお元気そうだったのですが…。

今年の寺山忌、どうしようか迷ったのですが、こういう時はどうすべきかよく判らなかったのですが。高尾霊園にお伺いする事にしました。

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お昼を少し回ったくらい、寺山修司がお亡くなりになられたのは12時5分だそうですが、それを少し過ぎたくらいに高尾霊園に着きました。
さすがに関係者のお姿はありませんでしたが、墓所はきれいに準備されていました。どういう思いでお参りしていいか自分でもよくわからないまま、お参りしました。

寺山修司ファンで、寺山のお芝居もかけた事があるという、お芝居をやってる若い衆がいらっしゃいました。そのこと、とても嬉しかったです。そして、だいじです。寺山は今も生きていると。

高尾霊園でしばらく時間を過ごして帰宅しました。

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2014/05/02

九條今日子さんの訃報

寺山修司元夫人で、離婚後も寺山修司の活動を支え続けていらした九條今日子さんがお亡くなりになったそうです。

「九條今日子 死去のお知らせ」(Poster Hari's Gallery)
http://posterharis.com/2014_kujo

(通夜・告別式の日程も上掲ページにて)
私は九條今日子さんのご著作を楽しみ、トークショーを何度か拝見した程度でありますが。
それらから受ける印象は、とてもおやさしい方、でありました。
またいつかトークショーを拝見し、ご著作を拝読したかったです。
謹んでご冥福をお祈りいたしております。

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