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2014/04/10

上坂すみれ『パララックス・ビュー』

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上坂すみれ『パララックス・ビュー』のCDを買いました。前期の深夜アニメ『鬼灯の冷徹』のエンディングです。

『鬼灯の冷徹』は放送時は未チェックだったのですが。ツイッターのタイムライン上で面白いって話をぽつりぽつりと見かけて。動画配信サイト・バンダイチャンネルの千円見放題コースで『鬼灯の冷徹』があるのを見つけて、見てみました。
とても面白かったです。ほぼ一気見しました。放送時から見てたかった、チェックしとくんだったと後悔しました。でも、こういう動画配信サービスのおかげで見られることができてよかったです。

『鬼灯の冷徹』って、うまく説明できないのだけど、大好きだった『さよなら絶望先生』シリーズにちょっと似ている感じがします。制作サイドもそれを意識しているのか、このエンディングの『パララックス・ビュー』はさよなら絶望先生のオープニングを歌ってきた大槻ケンヂ作詞、絶望先生曲の作曲を手がけてきたNARASAKI作曲ですし。本編中も絶望先生ネタがちらとありました。

『パララックス・ビュー』が流れるエンディング。金魚草(現実の金魚草じゃなくて、菊の花の替わりに金魚が生えてるようなグロテスクなこの物語世界の生き物)がなにやら必死にトロッコを漕いでいくエンディング(そしてあの最終回の本編を受けたエンディング!)。テロップ見ると作詞は大槻ケンヂ。あ、この曲って筋肉少女帯の曲『小さな恋のメロディ』の続編じゃね?と思いました。

筋肉少女帯、好きです。ライブとか観に行っていたのは前世紀末の活動凍結騒動までですが。
筋少は、なんていうのかな、私が好きなほかのミュージシャンさんたちと同様に、ややこしい自意識を抱え込んでしまった人たちにとっては大切な「おくすり」だと思ってます。必要としている人たちにはとても必要な「おくすり」であると。

『小さな恋のメロディ』。もちろん名画『小さな恋のメロディ』を下敷きにした曲。映画のラスト、トロッコに乗って逃げていく幼い少年少女のカップル。筋少の『小さな~』は、そのふたりが行くのは屹度地獄なんだわ、と嘆く少女に「世の中はそれほど哀しくプログラムされてはいない」と諭すという内容の歌です。

ここからは私の妄想ですが。この筋少の『小さな~』にはさらに元ネタがあると思ってます。それは寺山修司が映画のほうの『小さな恋のメロディ』について書いたエッセイなのですが。
(私は寺山修司も大ファンです。寺山もまた先に書いたような意味において「おくすり」だと思ってます。)
大槻ケンヂは寺山修司のファンだそうですし、あながち見当外れの考えではないと思っているのですが。

そのエッセイで寺山修司は『小さな恋のメロディ』のラスト、トロッコに乗って逃げていくふたりを評して「先の見通しもないまま家出しても酷い目に遭うだけだろう」というような事を書いていました。だから、記憶に残っています。

寺山修司は家出論者、『家出のすすめ』なんて本を書いた方。「先の見通しがなくてもとりあえず家出すればいい、何とかなるさ」みたいな文章はよく見かけていたのですが。そして、寺山の劇団・天井棧敷ではそうした家出人を劇団員として迎え入れていたそうですが。このエッセイではそれとまったく逆のことを書いてい る印象があって。だから記憶に残っていました。
(そのエッセイが収められた本の題名も忘れていますし、記憶違いであったらごめんなさい)

いや、閑話休題。

『パララックスビュー』のCDには3種類あるようです。DVDつきの初回限定盤(私が買ったのはこれ)、アニメ盤、そして通常盤。それぞれの違いとしては。
すべての盤には『パララックス・ビュー』『すみれコード』『パララックス・ビュー(off vocal ver.)』が入っていて。
DVDつき初回限定盤には『パララックス・ビュー』のPVが収められたDVDがついていて、
アニメ盤には『パララックス・ビュー(TV size mix)』が収録されていて、
通常盤には『無窮なり趣味者集団』という曲が収録されているようです。
(画像を見るとジャケットも違うようですね)
まぁつまり3種全部買いなさいという少々お行儀がわるいご商売だなぁとも思いますけど(笑)。もちろんいまどきの音楽業界の窮状っぷりも理解しますが…。

ま、あたしはこのDVDつき初回限定版だけでおっけーですわ。
他も欲しいけど…。

CDとか音源はあまり買わないほうです。アニソンもあまり買うほうではないのですが…。で、前回買ったアニソンCDは『波打ち際のむろみさん』の主題歌『七つの海よりキミの海』で、こちらも歌うのは上坂すみれさんってのが面白い偶然です。
『波打ち際のむろみさん』は私の故郷の方言がフィーチャーされていて、BD/DVDまではちょっと手が回らないので、応援って意味で買ってみました。もちろん好きな曲だからでもあります。

さて、『パララックス・ビュー』を聴いてみて。そうですね、やっぱり筋少ぽいって感じました。
あの流れるようなどとーのギターは私がファンだったころの橘高&本城のツインギター時代を思い出しましたし、、途中に挟み込まれる語りは『レティクル座妄想』を思い出しました。
そしてそれに乗せられる上坂すみれさんのボーカルも良いものであると。
(上坂すみれさんは『ガールズ&パンツァー』のロシア民謡もよかったなぁ)

どうやら『小さな恋のメロディー』のふたりは結局は地獄へ行ったようです。でも地獄でも恋するふたり一緒ならキラキラ輝くパラダイスさ!というような歌かしら。
それもアリかもしれませんねぇ。あたしは恋人いないけどさ……

んでカップリング曲は『すみれコード』。これはなんとアーバンギャルドの松永天馬さんの作詞作曲とか。(実は最終的にこのCDを買うきっかけとなったのはこれです)

インディーズ時代のアーバンギャルドさんは何度かライブを拝見しています。お目当てのバンドの対バンとしてですが。母檸檬さんとかデリシャスウィートスさんだったかなぁ。
オールディーズっぽい(?)水玉ファッションの浜崎容子さんももちろんチャーミングですが、スーツ姿でステージいっぱい駆け回りシャウトする松永天馬さんの姿も印象的でした。あと、あの巨大キューピーの着ぐるみ。ステージから落ちないかといつもはらはらしてました(笑)

『すみれコード』は昔のアイドル歌謡風味に現代風のビートを組み合わせたような感じでした。

あと、DVDには『パララックス・ビュー』のPVが収録されています。昔のヴィデオゲームの画面ネタを中心にしたものでした。個人的には『DOOM』ネタっぽいシーンがあったのがツボでした。DOOM、DOS時代のFPSがブレイクするきっかけとなったゲーム。私のFPS初体験でもありました。私はWin95+フルスクリーンDOS窓という環境で遊びました。
FPSという没入度の高いシステム。血塗れでグロテスクな世界観。頭の芯が痺れるような心地で遊んだのを憶えてます。

「パララックス」。「視差」ですな。私が初めて「パララックス」なる用語を知ったのはガン&ミリタリーマニア向けの雑誌からでした。照準器と銃口の視差、ですな。

…という方向で、このCDも買ってよかったです。
そして、『鬼灯の冷徹』も2期がないかなぁ。もっと早い、夕方あたりのアニメになってもいいと思うんですが。そりゃもちろんヤバいネタも多いっぽいですが。でも『銀○』が夕方アニメなら、『○魂』がアリならじゅうぶん夕方アニメとしてもアリと思うんですけどね。

原作コミックスも少しづつ手を出してみようかと思ってます。

ちなみに『鬼灯の冷徹』で上坂すみれさんが声を当てているキャラはピーチ・マキという名前だそうで。元ネタがカルメン・マキならまさに寺山系ですな。いや、それはさすがに妄想レベルですが…。

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コメント

It's a mammoth playground built of mountains, hills, lakes, dfbegabeebge

投稿: Pharmk979 | 2014/04/24 23:35

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