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2014年4月

2014/04/30

イメージフォーラムフェスティバル2014(EBCプログラム)

昨日は新宿パークタワーホールで開催されているイメージフォーラムフェスティバル2014に行ってきました。イメージフォーラムフェスティバル、毎年このゴールデンウィークの時期に開催されている実験映画・映像作品の映画祭です。
昔はパークタワーホールに歩いて行ける近所に住んでいたこともあり、フリーパス券を購入して全プログラム制覇!とかやったりしたこともあるのですが。
今年は4回券を買って、昨日はEBCの3プログラムを見ました。

Eプログラムに萩原朔美さんの作品があり、Bプログラムには手塚眞さんの『惑星TEトLA』があり、そしてCプログラムはかわなかのぶひろ先生の故・内藤陳日本冒険小説協会会長をモチーフにした『痕跡imprint内藤陳がいた-(完全版)』があり、と、ちょうどいい按配に見たい3プログラムが並んでいました。

まずEプログラム。「狩猟するイメージ」というサブタイトルがついています。

『IR PLANET』(仲本拡史/デジタル/10分/2013)
通常の自然光で撮られた映像と赤外線で撮られた映像を組み合わせた作品。
赤外線カメラ、昔は特殊な撮影機材だったのでしょうが、今は赤外線撮影機能がついたビデオカメラが普通に売られているようですね。数年前、私が懸賞で頂いたビデオカメラにも赤外線撮影機能がついてました。それがとっても面白くて、それでしばらく遊んでいたのですが。

「見えない世界が見える」あるいは「自分にしか見えない世界がある」という興奮は、格別な興趣を得るものであります。

『目の中の水・3-秋丸の家出-』(萩原朔美/デジタル/15分/2014)
萩原朔美さんは寺山修司率いる演劇実験室◎天井棧敷の元団員さん。私は寺山修司ファンなので、そういう認識がまず第一にくるのですが。
おととし『目の中の水』の第1作を拝見してます。そして見逃しましたが、去年2があったようです。そして今年が3。
『目の中の水』は左目を悪くして手術を受けて左目がほとんど見えなくなった、という作品でしたが。今回はそのシリーズで3作目だそうです。

「秋丸」ってなんだろ、犬か猫の名前かなぁ、ペットの家出話なのかなぁと思っていたのですが。「秋丸」とは、萩原朔美さんが左目につけていた愛称だそうです。視力を喪った左目・秋丸、それを秋丸が家出したように感じる、というおはなしでした。寺山修司の『家出のすすめ』の朗読もありました。

すばらしい映像エッセイでありました。

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2014/04/25

絵本『満月村』

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『満月村』(大坪奈古・森 洋子:著 パロル舎:刊)という本を買いました。素朴にして精緻な建物のディオラマ写真を使った絵本です。

数年前、京橋のフィルムセンターに映画を見に行ったとき、周辺をうろついた事があります。あの界隈には画廊がたくさんあるのですが。なんかちょっと面白そうな展覧会をやっていたので覗いてみました。
「満月村立風切館」というタイトルの、架空の村の絵画と建物のディオラマの展示。田舎風の、レトロな雰囲気を持つ建物たちのディオラマ。

私は高校時代まではプラモマニアでした。大学に入って、下宿暮らしを初めて、接着剤や塗料の臭いをぷんぷんさせて、置き場所もとるプラモデルは諦めてしまい、いつか模型作りも再開したいと思いつつ、ここまで来てしまったのですが。

そのディオラマたちは私の久しく眠っていた模型ゴコロに直撃しました。

素材的には段ボールとか厚紙とか紙粘土とか、ごく普通の身近にありそうな素材を使ってるみたいで、作りも素朴な感じなのですが。しかし、細部の作り込みが驚異的でした。

小学校の廊下にかけられた色とりどりのズック袋、手洗い場の雑巾。床屋さんのテーブルに置かれた将棋盤、映画館のお客さんの荷物。それぞれが細かく細かく作りこまれています。その素朴さと精緻さにいっぱつで魅了されてしまいました。

んで、また見たいなと思って。その展覧会のタイトル「満月村立風切館」で時々検索してたのですが、どうもネット情報では展覧会は見つからなくて。

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2014/04/10

上坂すみれ『パララックス・ビュー』

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上坂すみれ『パララックス・ビュー』のCDを買いました。前期の深夜アニメ『鬼灯の冷徹』のエンディングです。

『鬼灯の冷徹』は放送時は未チェックだったのですが。ツイッターのタイムライン上で面白いって話をぽつりぽつりと見かけて。動画配信サイト・バンダイチャンネルの千円見放題コースで『鬼灯の冷徹』があるのを見つけて、見てみました。
とても面白かったです。ほぼ一気見しました。放送時から見てたかった、チェックしとくんだったと後悔しました。でも、こういう動画配信サービスのおかげで見られることができてよかったです。

『鬼灯の冷徹』って、うまく説明できないのだけど、大好きだった『さよなら絶望先生』シリーズにちょっと似ている感じがします。制作サイドもそれを意識しているのか、このエンディングの『パララックス・ビュー』はさよなら絶望先生のオープニングを歌ってきた大槻ケンヂ作詞、絶望先生曲の作曲を手がけてきたNARASAKI作曲ですし。本編中も絶望先生ネタがちらとありました。

『パララックス・ビュー』が流れるエンディング。金魚草(現実の金魚草じゃなくて、菊の花の替わりに金魚が生えてるようなグロテスクなこの物語世界の生き物)がなにやら必死にトロッコを漕いでいくエンディング(そしてあの最終回の本編を受けたエンディング!)。テロップ見ると作詞は大槻ケンヂ。あ、この曲って筋肉少女帯の曲『小さな恋のメロディ』の続編じゃね?と思いました。

筋肉少女帯、好きです。ライブとか観に行っていたのは前世紀末の活動凍結騒動までですが。
筋少は、なんていうのかな、私が好きなほかのミュージシャンさんたちと同様に、ややこしい自意識を抱え込んでしまった人たちにとっては大切な「おくすり」だと思ってます。必要としている人たちにはとても必要な「おくすり」であると。

『小さな恋のメロディ』。もちろん名画『小さな恋のメロディ』を下敷きにした曲。映画のラスト、トロッコに乗って逃げていく幼い少年少女のカップル。筋少の『小さな~』は、そのふたりが行くのは屹度地獄なんだわ、と嘆く少女に「世の中はそれほど哀しくプログラムされてはいない」と諭すという内容の歌です。

ここからは私の妄想ですが。この筋少の『小さな~』にはさらに元ネタがあると思ってます。それは寺山修司が映画のほうの『小さな恋のメロディ』について書いたエッセイなのですが。
(私は寺山修司も大ファンです。寺山もまた先に書いたような意味において「おくすり」だと思ってます。)
大槻ケンヂは寺山修司のファンだそうですし、あながち見当外れの考えではないと思っているのですが。

そのエッセイで寺山修司は『小さな恋のメロディ』のラスト、トロッコに乗って逃げていくふたりを評して「先の見通しもないまま家出しても酷い目に遭うだけだろう」というような事を書いていました。だから、記憶に残っています。

寺山修司は家出論者、『家出のすすめ』なんて本を書いた方。「先の見通しがなくてもとりあえず家出すればいい、何とかなるさ」みたいな文章はよく見かけていたのですが。そして、寺山の劇団・天井棧敷ではそうした家出人を劇団員として迎え入れていたそうですが。このエッセイではそれとまったく逆のことを書いてい る印象があって。だから記憶に残っていました。
(そのエッセイが収められた本の題名も忘れていますし、記憶違いであったらごめんなさい)

いや、閑話休題。

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