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2013/08/15

昭和精吾事務所公演『涙ぐむ戦艦』

昨日は阿佐ヶ谷のザムザ阿佐ヶ谷さんで昭和精吾さんの公演『71歳・俺の寺山修司と天井桟敷~涙ぐむ戦艦~』を観てきました。

昭和精吾さん、寺山修司率いる演劇実験室◎天井棧敷の元・団員さんで、現在は「天井棧敷の語り部」として活動されている方です。いちばん一般的に分りやすい説明としては、あの伝説の、「力石徹の葬儀」で弔辞を読まれた方、でしょうか。

こういう虚構キャラの葬儀を執り行う、つまり、「虚構」の登場人物を「現実」の人間と同じように扱うってのは、これが最初かどうかは知らないのですが。
「虚構」と「現実」の境界の紊乱を行った寺山修司らしいパフォーマンスです。(ただ、このアイディアは寺山が思いついたものではなく、元桟敷団員、当時東京キッドブラザーズ主宰の東由多加だったそうですが)

そういう感覚はオタク達が好きな2次キャラを「俺の嫁」と言ったりする近年の傾向に通底してるのかもしれないなぁと思ってます。

今回の公演は昭和精吾さん、そしておなじみイッキさんとこもだまりさん、そして倉垣吉宏さんの4人での公演でした。
寺山修司の言葉を「語る」というかたちの公演です。

今、ザムザ阿佐ヶ谷で寺山修司演劇祭「世界の涯てまでつれてって」をやっていて、その1篇であります。
他のも観たかったな、懐があったかければ…(笑)

イッキさんとこもだまりさんの前説から自然に「語り」に入っていき、昭和さんの『李庚順』。昭和さんの『李庚順』はほんと久しぶり。
『李庚順』はある青年の「母殺し」を描いた寺山の叙事詩です。その一節に「俺は戦艦だ」というのがあって、それが今回の「涙ぐむ戦艦」の元ネタのようです。
その他、タイトルはよくわからないのですが、今までの昭和さんの公演で拝見したいろんな演目がたっぷりと。

そしてイッキさん、こもだまりさんご登場で、倉垣吉宏さんの迫力ある「語り」。
それから第2部というかたちで、スライドを映写しながらの昭和さんの天井棧敷の思い出話という趣向でした。
途中途中に昭和さんの「語り」を入れてというかたち。

昭和さんは本当に物惜しみしない方で、寺山修司の生原稿なども客席を回覧させてくださいました。
あの『力石徹の葬儀』の構成台本(という呼び方でいいのかしら?)もありました。ちょう貴重な資料かと。
そして、その、力石徹の葬儀での、昭和さんが読まれた弔辞も再演されました。

それからこれもちょう貴重と思われる音源のご開帳もあって。

公演は2時間ちょっとぐらい。楽しかったです。
昭和さんの公演、また拝見したいです。
いつまでもお元気で、であります。

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