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2013年7月

2013/07/29

万有公演『邪宗門』

昨日は高円寺の座・高円寺へ、演劇実験室◎万有引力公演『呪術音楽劇 邪宗門』を観てきました。楽日の最終回になります。

『邪宗門』、寺山修司率いる演劇実験室◎天井棧敷の伝説的な公演。海外公演ではたびたびかけられた演目のようですが、日本国内では渋谷公会堂で1972年に1度だけかけられた公演(間違っていたらすみません)とか。その公演は大荒れに荒れて、野次と怒号と乱闘の中、上演されたとか。
日本刀持った客が舞台に上がってきたとか、寺山が懐にドスを忍ばせていたとか、そういう「伝説」があるようです。

どういう流れでそういう荒れた公演になったかはよくわからないのだけど。ま、当時はまだまだ若者が血の気が多かった時代、そして、寺山が挑発的な言動を繰り返していた時代だったのだろうかなと思います
ただ、そこらへんの寺山の挑発的な、特定の相手を怒らせるような言動についてはあまり読んだ事はないのだけど。どうだったのかなぁ。
ただ、あのころ、新宿ゴールデン街あたりの演劇関係者の集まる酒場で寺山の悪口を言うと、なんぼでも酒をゴチになれたという話は聞いたことがあります。

『邪宗門』自体は、3年ほど前にA・P・B-Tokyoさんの公演を拝見しています。それも面白かったです。元・天井棧敷団員の昭和精吾さんがかつての天井棧敷公演そのままの鞍馬天狗役でした。

だから、まぁ、どういうお芝居かの事前の知識は持ってるかたち、かな。
なんか72年のオリジナル公演についての書籍とかあるようですが、そちらは読んでないのですが。

(以下、ネタバレゾーンにつき)

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2013/07/23

『「個性」を煽られる子どもたち』

『「個性」を煽られる子どもたち 親密圏の変容を考える』(土井隆義:著 岩波ブックレット№633)
読了。

数年前、ある映画監督さんのトークショーに行った事があります。
ちょうどある携帯小説がブームで、それを原作にした映画も大ヒットしたころ。その監督さんがその原作について、「今の若い人はネットとかあるけれど、実際にはとても狭い生活圏で生きているように見える」という事をおっしゃっていました。

そのころ、私はナイーヴに「ネットは人の見聞を、世界を拡げるもの」と信じていました。
だから、その指摘に驚いたのだけど。それからしばらくそのことについて考えてみました。つらつら考えていると、ネットは人の見聞を拡げるというよりもむしろ、自分が快とする狭く閉じた世界にアクセスするためのツールになってきているのかなぁと思うようになりました。

携帯でアクセスするネットなんてまさにそうなってきてるかなと。自分が快とする狭く閉じた世界にいつでもアクセスできる、例えば家族、親戚関係、学校、職場から、同じ電車に乗り合わせているというレベルまで、自分の「身の周り」のコミュニティとなると、自分と意見が違う、不愉快な人間にもアクセスしなきゃいいけない。しかし、ネットではそういう煩わしさはない。自分の快とするものだけにアクセスできる、そういうことではないかしらと。

そういう事に気づき始めると、なんか面白くなってきて、現代における人の意識の変容を扱った本をいろいろ読むようになって来ました。そして、本書が紹介された本を読んだりしたこともあり、これも面白そうで、いろいろヒントをくれそうなので、購入してみた次第。

岩波ブックレットを手にしたのは初めてかなぁ、だいたい教科書ぐらいのサイズで70ページちょっとの薄い本でした。薄い分、内容がぎゅっと詰まってたような気がします。

目次はこんな感じです。
一.親密圏の重さ、公共圏の軽さ-子どもの事件から見えるもの-
1.親密権における過剰な配慮
2.公共圏における他者の不在
3.「つながり」に強迫された日常
二.内閉化する「個性」への憧憬-オンリー・ワンへの強迫観念-
1.生来的な属性としての「個性」
2.内発的衝動を重視する子どもたち
3.「自分らしさ」への焦燥
三.優しい関係のプライオリティ-強まる自己承認欲求のはてに-
1.「自分らしさ」の脆弱な根拠
2.肥大化した自我による共依存
3.純粋な関係がはらむパラドクス
引用文献
という構成になってます。

さて、本書を読んでの感想ですが。
(厚くも高くもない本だから、できたら読んでちょ)

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2013/07/13

新アニメ『ガッチャマン クラウズ』

今期の新アニメ、『ガッチャマン クラウズ』を見てみました。
「ガッチャマン」、オッサンホイホイなタイトルですな。

『科学忍者隊ガッチャマン』はいっとう最初のを見てます。ストーリーとかほとんど忘れてしまったけど(オープニングの歌が記憶に残っている程度)、放送は日曜だったかな?毎週楽しみに見ていました。ゴッドフェニックスのプラモデルも買ってもらって、楽しく遊んでいた記憶もあります。ちょうオッサンであります。

だから、もちろん、「ガッチャマン」のタイトルを冠した『ガッチャマン クラウズ』というアニメが始まると知って、ドキドキしながら待ってました。続編が見られるのかなぁという楽しみと、リメイクってのはたいてい裏切られるものっていうちょいと怖い感情と。

第1話。「Avant-garde」。主人公になるのかな、「一ノ瀬はじめ」という女の子がガッチャマンの一員となり、バトルに参加していくというエピソード。概要・世界観の説明回だったかと。

ネットでの評判でもありましたけど、ざっと見た限りでは、「これ、『ガッチャマン』シリーズの名を冠する必要あるの?」って感想でした。

決して面白くなかったという意味ではありません。ストーリー展開はまだどうだか自分の中では固まってないけど、絵柄、キャラクターデザイン、画的な演出、面白く思いましたし好きなタッチでした(一ノ瀬はじめが少々ウザかったですけど)。ただ、ほんと、なんで、『ガッチャマン』である必要あるの?って印象は残ったのだけど。

ま、「『ガッチャマン』シリーズの新作を(現代風のアレンジを加えた上で)、リメイクする」って企画があって、でも、企画が進んでいくうちに「原形を留めない」かたちになっていって、でも、「ガッチャマン」の名前を残さないとアカンってことだったのなかぁと思いました。

だいたい、コスチュームも統一感ないっぽいですし(デザインそのものは好きですが)、ばらばらなデザインのようです。
そして、全員が一丸となって敵にあたる、という行動様式も1話を見る限りでは、ないっぽいです。
そして、旧ガッチャマンが発達した「人類の」科学技術により実現されたものという話ではなく、地球外生命体のもたらしたテクノロジーによるものっぽいです。

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2013/07/09

『超ファミコン』

『超ファミコン』(多根清史、阿部広樹、箭本進一:著 太田出版:刊)
読了。
任天堂のファミコンが発売されて今年で30周年という事で、当時リリースされた様々なファミコンソフトを紹介した本です。

98年に出た『超クソゲー』シリーズの1冊になるかしら?著者さんもかぶっていますし。本のつくりも『超クソゲー』からの様式に従っています。
内容もシリーズにのっとってソフト1本につき1記事で2~数ページというスタイルです。そして、何本か特別企画としてインタビュー記事等が挟まれているというつくり。ここらへんも『超クソゲー』から連綿として続いている様式かしら。(『超クソゲー』『超クソゲー2』は処分してしまって手元にないのではっきりとは言えませんが)

本書で紹介されているファミコンソフトは百本弱、ちなみにリリースされたファミコンソフトはネットでざっくり調べると千二百数十本くらいだそうですから、13分の1くらいになりますか。これだけたくさん載ってても。

本書に紹介されているゲームで、遊んだことのあるのは10本ちょっと。今でも時々思い出す、思い出深いのもありましたし、本書がきっかけで思い出して懐かしくなる良ゲーもありましたし、もちろん思わず壁にたたきつけそうになったクソゲーの思い出が甦ったのもありました。
もうひとつ自分の反応で面白かったのは、アーケードの移植版で、その元になったアーケード版の思い出が甦ったのがあったこと。あ、そういうゲーム、あったわ、と。

個人的には任天堂がディスクシステムで出してた「ふぁみこんむかし話」シリーズと、イマジニアのカセットテープつきディスクゲームシリーズ、光栄の歴史シミュレーションゲームシリーズから1本くらい紹介して欲しかったなぁと思いました。光栄の奴は1万円超の強気の値付けで出してきたシリーズで、迷いながらも買って面白かったし(カセットがでかいのにも驚きました)。イマジニアのカセットつきってのも変り種で面白い趣向だったと思うし。そして「ふぁみこんむかし話」シリーズはほんと面白くて感動するシリーズでしたし。
いや、まぁ、当時ファミコンに熱中した人たちはたぶん、本書を読めば必ず「なんであのゲームが入ってないんだ!?」と思われるでしょうが。

そしてもちろん本書で紹介されてるゲーム、遊んだ事のある物より遊んだ事のない物がはるかに多いわけですが。遊んだ事のないゲームでも著者の皆さんの円熟した「紹介芸」で楽しく読むことができました。
そこらへんもまた『超クソゲー』からの伝統かなぁ。

メジャーゲームなら紹介するのも簡単です。他の記事とかでそのゲームの情報を得ている人、もちろん遊んだ事のある人も多いでしょう。しかし『クソゲー』シリーズでは知ってる人もあまりいない、もちろん遊んだ人もほとんどいないゲームを紹介するわけです。しかももともとクソなのですから、普通に紹介できない。著者さんなりの着眼点、見所を見つけて、ゲームの概要も紹介しつつ、書かないといけない。(クソゲーだとゲームシステムもぐっちょぐちょの書き辛い物である場合も多いでしょうし)
そういう場で鍛えられた皆さんの「紹介芸」が本書でも光っていたと思います。

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2013/07/05

『あいうら』が面白かった!

さて、7月に入ってTV番組的には夏クールの始まり。深夜アニメも新しいのがぼつぼつスタートしておりますが。
なんかここんとこ、見るアニメも激減していて。録画してあっても積読状態のアニメが多いです。
私はアニメの録画はPCでやってます。んで、アイオー製品の愛用者なのだけど。アイオーのテレビ番組録画&視聴用ソフトmagicTVはどうも録画番組数が多くなるとクラッシュしやすくなるような感じです。だから前クール以前の積読録画も整理して、まだ見るかもってのはBD-Rに焼いて保存してから削除、もう見ることもないだろうってのはそのまま削除しなきゃいけないのですが。ここ数日はその作業をやってます。

んで、前期の『あいうら』ってのを見てみたのだけど。

『あいうら』は5分アニメです。こういうショートアニメにもけっこう面白いのあるぞってしばらく前に気がついて、気になったのを録画したりしてるんですが。
また一方、30分アニメでも落ち着いて、通して、視聴するのが苦痛になってきているという、たぶん、どこか私の心が病んできてるのかなぁって思う事情もあるのですが。

いや、とても面白く視聴しました。(あまり本数は見てないけど)前期ベストと言っていいかもしれない。

『あいうら』。高校に上がりたての女の子3人を中心としたおはなしでした。

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