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2013/04/08

新アニメ『波打際のむろみさん』

さて、春アニメも始まっとりますが。『波打際のむろみさん』ちゅうのを見てみました。博多弁(&小倉弁)アニメというんでちょっと興味も持って。原作は8巻まで出てるのかな?全巻はまだだけど、アニメ化の話を知ってから最初の方をパラパラと読んどります。

アニメで方言、ちゅーのはなかなかに難しいと思っとります。「方言指導」まできっちり入れて声優さんに演技つけるまでコストはなかなかかけられないと。
大阪弁、あたりまででしょうかね、普通にアニメでもあるのは。あれもたぶんほんとの現地で話されてる「生の」大阪弁っちゅーより、アニメとかドラマのための「様式化」されたというか、「最大公約数」的な大阪弁のような気がしますが。まぁ、自分は関西系ではありますが、大阪は行った事ないのでほんとの「生の」大阪弁ちゅうのはよくわかりませんが。

『波打際のむろみさん』は博多と北九州出身の声優さんを起用し、博多弁と小倉弁を劇中で使うっちゅう方式のようであります。
まぁもちろんどれだけ「生の」地元弁を話せるかというのは、なかなかに難しいと思いますが。声優さんたちだって少なくとも数年前から東京住まいでしょうし、地元の訛りを消すのに苦労した時期もあったでしょうし。

ま、方言ちゅーのはいっぽ間違えれば地元民には違和感アリアリ、他県民にはいっちょんもワカラン、となりそうでもありますが。でもそういうのも挑戦して欲しいなぁと思ってはおりますが。
いや、原作本にもチラッと書いてありましたが、「方言」というのは「自分語」であり、それぞれの個人史によって微妙な違いがあり、だから「標準語」じゃなくて「方言」とこられると、例えそれがどんなにリアルなものであっても、どこか違和感を感じさせられるものかもしれません。そういう意味でまぁ「関西弁」はある程度は「標準語」のように「様式化」された部分があり、だからアニメやドラマの「関西弁」はある程度違和感なく受容されるものかもしれません。いや、あたしは関西人じゃないけど。

まぁ私が好きな寺山修司の例を上げると、寺山修司は青森弁が特徴ですが、あの青森弁は現地の人からすると南部弁と津軽弁が混じっていて、違和感を感じさせるそうですが(博多弁と小倉弁が混じってるみたいなものかな?)。でも、幼少時青森県内を転々とした寺山的にはそれも自然とか(という演技で偽青森弁を御当人は喋っていたかもしれませんが)。

えと、閑話休題。第1話の感想など。
(以下ちょっとだけネタバレするかも)

っちゆうてもそうおはなしが進展するというものでもありませんでした。そうお話しがずんずん進むというタイプのアニメでもないですし。だいたい15分アニメだし。
主人公の少年と人魚のむろみさんの出会い、導入部という感じのエピソード。漫才のようなふたり。

少々えっちというか、フェティッシュというか、描きかた次第ではかなりどぎつそうなのもありましたけど、だいたい絵柄が萌系とかセクシー系というより、少年漫画ギャグ系なので、そうアレではありませんでした。そこがいいかと。あまりエグすぎんほうがええです。むろみさん、そういう文脈として可愛い方ですしね。

原作読むと舞台は関東っぽいんです。つまり博多を舞台にはしていないみたい。っていうか、いわゆる「聖地」的な、特定できる場所はないっぽいです。
んで改めてふと気がついたら、相手役の男の子とかはふつーに標準語なんですよね。

そして、どうも、原作読んでると、むろみさんたち人魚仲間(?)はどうも「言葉」をしゃべってないみたい。「○×語」あるいは「○×弁」みたいな特定の「言語」としての「言葉」を。っていうか「頭の中に直接語りかける」系みたいな気もするんですが、でもそう考えてもちょっとおかしいような気もします。

それを男の子たち人間側は「話しかけられた」と言語で解釈する、とか。そしてそれを博多弁と受け取るのは、人間側なのかなぁ。

むろみさんの台詞の博多弁がどれだけ「リアル」かはよーとは分りません。それは先に書いたように、ほんとにそれぞれの「個人史」が絡んできますし。「標準語」「(ドラマやアニメの中の)大阪弁」のようにはまだ「様式化」はされてはいないでしょう。
個人的には一時期博多におりましたが、それも大昔の話、今の博多弁、博多で話されてる「生の」博多弁はどうなっとるかはよーとは分らんとです。

最近のアニメ、「聖地巡礼」なんて言いよりますし、前々期のアニメ『ガールズ&パンツァー』も地元の大洗が大ヒットしましたし、「ご当地アニメ」もいいと思います。ただ、前にも書いたように、本作ではとくに「聖地」のない、特定のモデルとなった場所のなさそうな作品でありますが。そしてやっぱり博多は遠いかと思いますが。最も大きいマーケットの関東地方からの「聖地巡礼」も大変でしょう。『ガルパン』は大洗という、関東地方からもギリギリ日帰りで行ける場所だったのも聖地巡礼が賑わった理由だと思いますし。

しかし、まぁ、北九州はフィルムコミッションが強いそうだから、アニメにも進出してくれんね、とか思ったりもしますけど。やっぱ聖地巡礼にはチト遠いかなぁ。お客さん、呼べないかなぁ。

博多弁は解説テロップでも出るかなぁと思いましたが、それは出ないかたち。どうなんじゃろ?地元以外の人にもわかったのかしら?分らんでもそう大きな問題はない、画面である程度意味は分るし、台詞の勢いを楽しんでくれれば、かもしれません。

さて、来週あたり小倉弁キャラも出てきそうです。どげな感じになるとでしょうか?小倉弁を再現したドラマといえば、『水戸黄門』のご当地回しか記憶にないけれど。
北九州っちゃ、あんま訛りはなかと思うけどねー。

楽しみです。

しかし、やっぱり、トシとってくると故郷が恋しくなるものですなぁ…。

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コメント

ども、超おひさです。(たまたま見つけたので(笑))

OPは周囲の風景から小戸公園じゃないかと。
西向きで、左側が元寇防塁のある生の松原、
西の対岸の今津付近の地形、北側の特徴的な崖、
建物の形から竜宮城跡はマリナタウンと推定、
3話では少々離れて「海の中道」とか、
糸島の二見ヶ浦と思しき地形も垣間見られます。

最近の小倉だと「咲Side-A#15」に徳力桜橋が
出てきますよ。推定学校位置は平尾台です。

投稿: telepost | 2013/04/17 10:07

telepost様
おぉ!咲で小倉が出てたのですが。
見ていないので残念であります。

投稿: BUFF | 2013/04/17 18:14

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