はじめての電子書籍
電子書籍というのには関心は持っていました。
まぁ、ただ、いろいろ規格もあってややこしそうだし、そういうのも調べたりするのもめんどくさい感じがして、手を出さずにいたのですが。
まぁやっぱり便利そうだと思う部分もあるのですよ。
まず第一に置き場所をとらないってこと。
書庫のある家に住むのが夢でしたが。もうそれも叶わぬ夢かなぁと。もちろん読了本を汗牛充棟させるヨロコビもあるんでしょうが…。
第2に検索機能がついてるんじゃないか?ということ。
たとえば読了本のあのシーン、また読み返したい、でも見つからないって時に、一節とかを手がかりにして探せるなと。
フィリップ・マーロウの煙草は両切りのキャメルだったと記憶しているのですが。ただ、それがどの本のどのくだりか憶えてないんです。そういう時、「キャメル」で検索すればそれがどのくだりか分るじゃないですか。そういう使い方ができるだろうなと。
まぁ、でも、やっぱりめんどくさくて手を出さずにいました。
そうしているうちに、ツイッターでフォローしてるある方のKindleで本を出すというツイートを見掛け、まぁ安いんで物は試しでやってみようかなと思って、電子書籍に手を出してみました。
といってもさすがにハードウェアのKindleに手を出す気にはならず、Android版のソフトウェアのKindleをAndroid機のLife Touch Noteにインストールして電子書籍を読むというかたちにしてみました。
アカウントの設定等を済ませて、あとはPCのブラウザ上からAMAZONのKindle本売り場に行って、購入。そうするとLife Touch NOTEにダウンロードできるというかたちにしました。そうすれば今まで使い慣れたAMAZONで本とか他の品物を買うのとほぼ同じ操作でKindle本を買う事ができます。
いや、Kindle本の購入はお手軽すぎて、数百円の本ならあまり逡巡せずに買ってしまうので、自分的にはちょっと問題になりそうですが…
んで、その方がお書きになった本をまず買って。それから『深夜特急』の文庫版第1巻がキャンペーンか何かで安かったので、それも衝動買い。『深夜特急』はハードカバーで持っていて、まだ本棚に入っているはずですが、ちょっと読み直したいときにいいかなと。
コミックスも買ってみました。ちょっと読みたかった作品で、1巻だけお試し価格らしく100円ってのがありましたので。
あと、ツイッターでフォローしてる別の方もKindle本を出したとツイートしていらしたので、それもまた買ってみました。
まぁあと数冊、安いのをちょぼちょぼ買ったぐらいで、その程度の、ざっと試してみたくらいのところですが。
Life Touch NOTEの液晶画質はあまりよろしくないのですが、フォントサイズとか工夫すれば、文字の本は結構読めるレベル。
欲しいなと思っていた検索機能も文字の本なら使えます。コミックスの方は対応してないみたい。ここらへんのフォーマットはよく分らないので、対応してない文字の本や対応してるコミックスもあるかもしれません。
コミックスを読むのはちょっときついかなぁ。カラーページもあるので、ハードウェアのKindleのモノクロタイプよりはいいでしょうが。
Life Touch NOTEを縦にして使うと、1画面に1ページになるんですが。1画面1ページだと細かい文字はちょっと読みづらいです。
ダブルタップでページを拡大し、もう一度ダブルタップで元のサイズにできますが、そこらへんの反応がちょっと鈍いですし、めんどくさいです。
ただ、これは慣れてくれば自然にできるようになるかも、です。
ま、これはいい端末買えればぜんぜん問題ない事ですが。
まぁそんな感じでした。
で、実際に、紙バージョンがなく、Kindleオンリーの本についてですが。著者がダイレクトにKindle本を出せるシステムがあるようですが。それはとても素晴らしいシステムだと思うのだけど。
ただ、ある本が、内容そのものはとても良かったのですが、言葉遣いに「である」調と「ですます」調が混在していて、ちょっと面食らいました。これも著者ダイレクトで、第三者の、プロによる校正を経てないからなんだろうなぁと。
「本」ってのは、著者ひとりでできるものではないのだなぁと改めて思いました。校正の方、編集者。そういう方たちの存在もあってのことだろうなと。
編集者はともかく、校正の問題はどうクリアされていくようになるかしら?それともそのくらいの「荒削り」さはぜんぜん気にならないように読者サイドが馴致されていくのか。
あと、Android版Kindleクライアントアプリで気になったのは、本をしばらく読まないとデータが端末から削除されるようで、再ダウンロードが必要になるっぽいこと。Life Touch NOTEは3G対応モデルを使ってるから、出先からでも再ダウンロードはできますが。しかし、本を読むのは携帯の電波が届きにくい地下鉄が多いですし、それはちょっと不便かなと。
あとは本が大量になった場合の整理方法ですかね。そこらへんはちょっといじったくらいでまだ分らないのだけど。
どの程度のお気に入りか、いつも読み返したいか、そうでないか、著者別、ジャンル別、そういった属性をある程度はデフォで、ある程度はユーザーサイドで、設定して、整理できるのかなぁと。ここらへんも電子書籍ならではの「整理術」が必要になってくるのかしら?
あとはハードウェアのKindleを買うかどうかですね。確かに安いし、最適化されてるでしょうから、読みやすいと思いますが。
ただ、やっぱ、Padを買うならもうちょっと高機能のが欲しいなと。Life Touch NOTEで便利に使ってるGPS機能もないですし。スマホのいいの買って、それと補完するような使い方なら、Kindleも選択肢ですが。Pad類のほかにKindle、と荷物的にも、懐具合的にも、ちょっとむりだなぁと。
まぁ、しばらくは、まだまだ紙の本メインかなぁと。いや、近年、読書量も劇的に落ちていますが…。
んでやっぱ、電子書籍も楽に読める、いいPadデバイスが欲しいなぁと。
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