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2012/11/05

Project Nyx『上海異人娼館』

昨日は池袋にある東京芸術劇場シアターウェストでProject Nyx公演『上海異人娼館』を見てきました。
原作:寺山修司、構成・美術:宇野亞喜良、そして蘭妖子さん、村田弘美さん、黒色すみれさんご出演という事で。

Project Nyxさんの公演はいちどだけ、数年前ですが、『星の王子さま』を拝見した事があります。寺山修司原作。『星の王子さま』は、『毛皮のマリー』が出演者全員男性、ゲイボーイも出演という『毛皮のマリー』と対をなす、出演者全員女性、レズビアン女性もご出演というお芝居。寺山修司の元奥様で、寺山との離婚後もずっと演劇実験室◎天井棧敷の制作に関わっていらした九條今日子さんのトークショーによると、九条さんがレズバーを回って出演者を募ったそうですが。

『上海異人娼館』は寺山修司の映画作品が元ネタ。海外で、ポルノとして公開するために作られた映画だったと小耳に挟んだ事があります。
映画『上海異人娼館』はいちどだけ観た事があります。これもProject Nyxさんが前回『上海異人娼館』をかける時、宇野亞喜良さんのトークショーつきの上映会だったと記憶しています。どんな映画だったかはもうほとんど憶えていないのですが。

『上海異人娼館』のさらに元ネタは『O嬢の物語』ですな。これは原作も映画もぜんぜん知りません。
映画のポスターは憶えてます。男性に横抱きにされた全裸の女性。これと『エマニエル夫人』と由美かおるの『同棲時代』のポスターがあたしの三大ヰタ・セクスアリス物件であります。

宇野亞喜良さんは寺山修司の少女ワールドを支えてきた方と理解しています。
寺山修司ファンとして寺山修司関係のイベントを回っているうちに、なんかオトメな世界に迷い込んだりして、「どうして私はここにいるんだ?」と激しく自問自答したりして。
寺山修司ワールドの少女世界との親和性も面白く感じるところ。いちどきっちり論考したものを拝読したいと思っています。

蘭妖子さんはもちろん演劇実験実◎天井棧敷で大活躍された方。時々演劇実験室◎万有引力の公演でもお姿を拝見します。
村田弘美さんは万有引力のベテランさん。そして先日拝見した『十月の蛸』公演でもお姿を拝見しました。

そして黒色すみれさん。ゆかさんとさちさんの素敵な乙女音楽ユニット。VEXATIONさんや母檸檬さんがたくさん活動していたころ、私がライブをよく見に行っていたころ、対バンとして何度か拝見していました。音源はCD1枚しか持ってないのですが。ほんと、素敵なおふたりであります。むさ苦しいオッサンのあたくしですが、乙女ワールドの素晴らしさを教えてくれたかたがたのひとり、…じゃなくておふたりですが。

とまぁそういう方向で。

東京芸術劇場はいちどだけお伺いしたことあるかなぁ。もちろんお芝居だったと思いますが。なんてお芝居かはもう覚えていないのだけど。舷窓みたいな丸窓、船の舵みたいな無骨な扉、そう、なんか舟みたいな感じの建物だなぁと思った記憶がかすかに残っています。

会場は地下に降りていった所にある場所でした。地下にはシアターウェストとシアターイーストのふたつの劇場があるようでした。
席の配置がちょっと解り辛くてまごつきましたが、ぶじに自分の席を発見、いい席でありましたよ。

ややあって開演。

先に書いたようにオリジナルの映画版のおはなしはほとんど忘れているので、それと比較してどうこうとは言えないのですが。
ヒロイン役は確か映画版だと外国の白人女性でしたが、本作では日本人という設定でした。「桜」と書いて「オー」と読ませるようです。「O嬢」の「オー」。

キャスティングのほとんどは女性でした。男性も男役の女性がなさっていました。男性は人夫?役の方だけ。舞台装置を動かしたりするのもその男性がなさっていました。

まぁ冷静に考えたら「お前ら何を考えてるねん!?」という感じもしますが、ふたりの愛を試すために娼館に入る桜。そういった性遍歴系のストーリーになるかしら。もともとはといえば。

しかし本作では「中国の不思議な役人」が登場します(天井棧敷の演目に同名のお芝居があると記憶していますが。お芝居は未見)。万有引力の演目として先日拝見した「フー・マンチュー」も同じかと思いますが、ある種のあの頃の、あるいは人類の歴史に通底する、「何か」を象徴する存在として「中国の不思議な役人」が存在しているかと。
こういった人物はオリジナルの『O嬢の物語』には登場するのかなぁ。

そういう意味で本作は、あくまで個人的な、「耽美」「嗜虐」といった方向とは少しずれが生じるみたいです。いや、「国家」や「歴史」が背景にあってこその「耽美」や「嗜虐」なのでしょうか?

そこらへん、寺山節の真骨頂であるかと。
よくわかってないけど…。

蘭妖子さんは下女(下男?)役と鏡売りの役でした。
冒頭、娼館のあるじ、黒蜥蜴の入浴につきます。あのバスタブから全裸の男が…、って思わず期待しちゃうのは寺山芝居の見過ぎでしょうか。

鏡売り、背負子で半透明の板を担ぐ蘭さん。その板に映像を写すという演出が素敵でした。
せむし姿の蘭さん、せむしの瘤に見えたのは実は時計を背負っていたからというのもまた。
蘭妖子さんを見ていると、なんとなく会長を思い出したりして…。

村田弘美さんは貧民窟の革命家という役どころ。男役になるかしら。こういう貧民窟の革命家が登場するのも「耽美」「嗜虐」といったものとは別方向とも思いますが。もっとこう貴族趣味というか、金持ち連中の上流階級趣味というか。それとはちょっと外した感じ。
ほんと、ほんらいこの種の耽美系性遍歴物で貧民窟が登場するのは、貧民窟の薄汚れた手合いにヒロインが輪姦される、っていうシチュだけでしょうが。

そして黒色すみれさんは幕間のお歌係り。久しぶりに拝見する黒色すみれさんもかわいらしくて素敵でした。

カメオ出演で『上海バンスキング』の吉田日出子さんがご出演でした。「ウェルカム・トゥ・シャンハイ♪」とお歌いになられて。
それから以前拝見した『星の王子さま』と同じく、人形劇もありました。王様と羊飼いの少女、そしてナイチンゲールのおはなし。ナイチンゲールのおはなしはどこかで見たような気がするんですが…。

という方向で、お芝居を楽しみました。

劇場を出ると、その前の広間でなんかパフォーマンスをやってるようでした。
おおぜいで踊ったり。そういうのもアリな場所のようですな。
芸術劇場前の公演で煙草を一服して帰宅しました。

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