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2012/07/31

万有公演『怪人フー・マンチュー』

この前の日曜日は高円寺にある「座・高円寺」で演劇実験室◎万有引力公演『紙芝居活劇オペラ 怪人フー・マンチュー~「世界は再びわたしの声をきく!」~』を見てきました。楽日になります。

万有の『フー・マンチュー』は以前1度拝見しています。万有サイトの公演記録によると99年だそうですが。ただ、ほとんど記憶にありません。まだ万有を見始めて2~3年といった頃、まだちんぷんかんぷんで楽しみ方もわからなかったころかなぁと。まだネット日記をつけ始める前だったので、当時の感想を書いたものもないですし。

オリジナルの『フー・マンチュー』シリーズは名前くらいは知ってるってレベル。前回の万有フー・マンチューのあと、深夜テレビでやってた『天才悪魔フー・マンチュー』の録画は手元にあるはずですが、積読。ま、そんなスタンスです。

猛暑の中、座・高円寺へ。座・高円寺での万有公演は去年の7月の『夢(トポス)の国シンクウカン』から2度目になりますか。今回の客入れは万有方式の整理番号順にお客さんを並ばせておいて、ほぼ一気に客入れする方式。といっても入場して着席したらもう席は立てないというような雰囲気ではなく、お手洗いぐらいは行けるような感じでした。

当日ほぼ満員で、前の方下手側に場所を見つけて座りました。

いつもの万有のお芝居として、入場した時点でもう役者さんたちが舞台上を蠢いています。もちろん緞帳なんかはなし。
舞台装置は3重に壇がしつらえてあって。真ん中に玉座のような椅子が置かれています。左右に中華風の柱。真ん中に木枠のような門があって、白いカーテンを閉めて映像を写したりしてました。
開演直後は舞台中央に置かれたモニターに映像が映されていました。

まず、フー・マンチューを、英国を初めとする白人世界が中国を侵略し、搾取し、その怨念の象徴として規定します。演出的に。もともとのフー・マンチューがどういうキャラだったかはよくわからないのですが。

おはなし的にはフー・マンチューとスコットランド・ヤードのネイランド・スミス(だったか?)たちの対決って感じです。どうやら『天才悪魔フー・マンチュー』を下敷きにしているっぽいですが。

まぁ万有作品ですから、むしろストーリー部分は添え物、かしら?万有のお芝居はストーリー、物語を語るものというよりはむしろ詩を語るという感じです。フラグメントな場面描写とそして万有ならではの大勢での歌とアクロバティックな踊り、そういうのを見せるスタイルです。「ストーリー」を語る普通のお芝居ならぜったい入れるだろうってシーンも語りであっさりと流されたり。

今回は“おはなし”的には、ひとつだけだし、「追いやすかった」ではありますが。

舞台下手に、台に埋め込まれるように小さな音楽ブースが設けられていました。おひとりの方がいくつかの楽器を持ち替えて生演奏の音も入れていらっしゃいました。上手のほうは見えなかったので、上手のほうにもそういうブースがあったかどうかはわかりませんが。

そういえば、去年の7月の座・高円寺での公演ではバンドが演奏するシーンもありました。
あれは今年5月のJ・A・シーザーコンサートの前哨戦だったのかなぁ、なんて。

ナトリウムランプを使ったのでしょうか?舞台がモノクロームになる照明演出が面白かったです。そして、最背後に設置されている大道具に下から照明をあてるところとか、それが大道具、舞台装置、“虚構”であると示す感じがして面白かったです。

衣装も今回は中華風、よかったです。

ほんと、面白い舞台でした。

万有の次回本公演は来年5月。演目は未定のようですが、寺山修司没後30年公演として行われるようです。
それから来年7月に万有引力創立30周年記念として『SUNA』、そして再来年2~3月に『観客席』の予定のようです。

次回公演はずいぶん先ですな、そして2ヵ月後あってまた半年以上あくようなよていであります。ちょっとさみしいかな?
また実験公演とかあったら行ってみたいと思ってます。

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