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2012/03/20

「蹂躙史エピトマイザ」展

銀座のヴァニラ画廊で開かれている沙村広明さんと森馨さんのふたり展『蹂躙史エピトマイザ-ある幻想の娼館-』に行ってきました。勤務先の終業後飛び出して、閉廊間際にちょっと拝見した程度ですが。

沙村広明さんは漫画家さんでイラストレーターさんで。初めて手にした沙村広明さんの作品は『人でなしの恋』という画集。それから『ブラッドハーレーの馬車』という特異な世界観の連作短編集。そして短編集「シスタージェネレーター」、2巻物の『ハルシオン・ランチ』と拝読しています。だから、たぶん、代表作であろう『無限の住人』は未読なのですが…。
森馨さんはあまり詳しくないお人形の世界で私が存じ上げている人形作家さんのおひとり。個展は行ったことないのですが、グループ展は拝見した事あるかと。頂いた名刺が手元にありますです。

事前の知識はそういう感じであります。

沙村広明さんは以前同じくヴァニラ画廊であった「人でなしの恋」の原画展に足を運んだことがあります。
なんていうのかな、沙村広明さんの描く女性がえらくツボなのであります。『ハルシオン・ランチ』作中の台詞を借りれば私もまた「ロリ・つり目・クーデレ好きの三重苦」なのであります。

そして沙村広明さんの嗜虐の世界もまた…。

不思議なタイトルのついた展覧会だなと思いました。ヴァニラ画廊さんのサイトによれば、「産門が腹部にある、少女の姿をした地球外生物… その設定から、漫画家・沙村広明と人形作家・森馨が紡ぎだす、とある未来のとある娼館の物語。」とあります。

そう、下腹、お臍の下に陰裂のある少女たちをモチーフにした作品のようであります。
また、人類と同じ部分にも陰裂がありますゆえ、つまり、ふたつの陰裂を持つ少女たち。
ただ、後述のブックレットによるとお産の時に使う陰裂は下腹部のそれだけのようでありますが。

下腹部に陰裂を持つ、そんなすごい発想どっからきたんだろ、と思ったのですが。
作品を拝見しているうちにふと「これって帝王切開じゃね?」と思いました。
(あくまで個人的なイメージ。たぶん違うかと)

残念だけど、今の日本、自然分娩信仰が根強く残ってるように思われ。そのせいか帝王切開に対する妙な偏見もあるように見受けられます。また逆に自然分娩にこだわった挙句、痛ましい事故が起きてしまうこともあるようであります。(あたしはお産に対してはできる限りリスクを減らしていくべき、そのために必要ならば帝王切開もやるべき。そして、「どんな生まれ方をした子だって、みんなカワイイよ!」派でありますが。)

いや、閑話休題。

森馨さんの作品に、下腹に動物の顎を埋め込んで、歯が生えている作品がありました。ヴァギナ・デンタータかと。「歯の生えたヴァギナ」、根源的な男性の女性恐怖のひとつ。この「蹂躙史」における反撃的な存在。(「ヴァギナ・デンタータ」については『なるたる』って漫画がらみでちょっと得た程度の知識ですが…)

120320

会場でブックレットを求めました。帰宅してから拝読しましたが。作品たちのバックストーリーという趣向でした。
だから、この展覧会を観て、ブックレットを見て、さらに展示されている作品を見直すというのがいちばんおススメの観賞スタイルかと。

という方向で展覧会、拝見してきました。
お二人の作品、もっとたくさん拝見したいなと…

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