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2011年8月

2011/08/25

『教養としてのゲーム史』

『教養としてのゲーム史』(多根清史:著 ちくま新書)
読了。文字通りゲーム史の本です。世界初の業務用ビデオゲーム『ポン』から、近年の『ラブプラス』あたりまでを扱った本です。

ゲームを語ることは楽しい。
(中略)
しかし、その楽しさは実際にプレイした人々の間の共犯めいた「仲間がたり」と深く結びついている。
(中略)
では、誰もが共有できる「ゲームの教養」はありえないのか。ハードや体験の壁を越えて、フラットな「ゲーム語り」を可能とする体系は構築できないのか、という問題意識が、本書の出発点にある。
(p9-10「はじめに」より)

という「語り口」で、

著者が一冊を費やして見出そうとしているのは、あくまで「ゲームの文脈における発想の進化」の道のりである。一つのハードウェアが創られ、普及し、その上にソフトウェア=プログラムとアイディアが錬られてゲームが作られる。さらに、その作品を起点として新たな道や分岐が現れ、過去から未来へと続く道が織り成されるプロセスだ。
(p12-13「はじめに」より)

という事を語る本であります。
たぶん、いつか、本書で紹介されているゲームが過去の物となり、人々が知らない時代になっても、ゲーム史を調べたい人が読んでためになる本を目指しているのではと思います。

著者の多根清史さんは「クソゲー本」で存じ上げております。「クソゲー」を面白おかしく紹介した各種書籍によく書いていらっしゃる方。
クソゲー本ってそれこそ「しかし、その楽しさは実際にプレイした人々の間の共犯めいた「仲間がたり」」と思ったりしましたが。でもクソゲーってクソゲーっちゅうくらいだから、売れ行きも悪く、プレイした人も少ないのだろうなと。だから未プレイ者にそのゲームを面白おかしく紹介する、できる、って語り口じゃないとそういう本は売れないですな。私もクソゲー本で紹介されているゲームはほとんど遊んだことがありませんし。

そういう方法論を考えると、本書のスタンスもクソゲー本に通じるのかもしれません。
クソゲー本は「なぜクソゲーか」、本書は「なぜエポックとなったか」と。

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2011/08/16

8月の詩学校

けっきょくお盆休み中のお出かけは三上寛さんの詩学校だけでした。
今回の詩学校はほぼ満席、大勢お見えでした。

汗をかいた状態で原稿用紙を扱うのは難しい…。

今回書けた詩は2本。三上さんが「この1行を直せば」と仰ってくれた、その1行がどうも浮かばなかったり。

なんとなく自分の中で詩を書く回路ができあがってきているような気がします。
なんていうのかな、ロジックじゃなく、感性で文章を綴りつつ、どこかに自分的には理路のある文章というか。うまく説明できないけど、理路はありそうな文章。そういう文章が自分の裡から湧いてくるような感じ、というか。

ただ、その開き始めた回路に寄りかかって、ワンパターン化しつつあることも三上さんに指摘されています。

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2011/08/12

ライブ『真夏の開拓』

10日は代官山の「晴れたら空に豆まいて」さんで日比谷カタンさんたちのライブを見てきました。題して『真夏の開拓』。ブッキングライブになるようです。
“開拓”。どういう意味なのかしら?皆さん晴れ豆さん初登場なのかなぁ。よく解らないけど。
晴れ豆さんは青葉市子さんが時々ご出演って感じでお名前だけは頭に入ってます。ただ、代官山はちょうアウェーなので行ったことはないのですが。今回初めて行くことになります。

当日、お盆休み前でちょっとごたごたして出るのが遅れて、現地着は7時ちょっと回ったくらい。代官山駅すぐそばの場所なので助かりました。晴れ豆さんの入っているビルも小じゃれたビル。なんか地面を穴掘ってくりぬいて、そこにビルを建ててるって感じのビルでした。

ないそうもおしゃれな感じ。濃いベージュ色の壁面に豆の蔓の絵。ステージは広め、木目調。アップライトじゃない、グランドピアノがしつらえてありました。

1番目が日比谷さんだったのですが、なんとか開演直前に入場できました。席も前の真ん中のほうに座れました。

当日のご出演は
日比谷カタンさん、
柴草玲さん、
grappleさん、
玲里トリオさん、
でした。

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2011/08/10

『無力感は狂いのはじまり』

『無力感は狂いのはじまり 「狂い」の構造2』(春日武彦&平山夢明:著 扶桑社新書)
読了。精神科医の春日武彦さんと作家の平山夢明さんの対談集です。

先日、ラジオ・ディズ主催の春日武彦さんと平山夢明さんのトークショーを見に行ったのですが。楽しかったです。で、本書も面白そうだったので手を出してみました。
本書は『「狂い」の構造2』と銘打たれてます。『1』もあるそうなんですが、それはどうも品切れみたいです。ほんとは1から読みたかったのですが。

精神科医の春日武彦さん、そして、人の心の闇を描く作家、平山夢明さん。精神医学の突っ込んだ、系統だった解説というより、フリートークに近い内容でしたが、とても面白かったです。電車の中でクスクス笑いながら読みました。

おふたりの色々なご指摘もうんうんと頷きながら読みましたよ。

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2011/08/08

圓朝まつり

昨日は谷中の全生庵さんに「圓朝まつり」を見に行きました。
幕末~明治期の大落語家、三遊亭圓朝の御命日近辺の日曜日に、圓朝の菩提寺である全生庵で開かれるお祭りだそうです。私もあまり詳しくはないのですが。

三遊亭圓朝という落語家は、Wikipediaによると落語中興の祖、そしてそれ以上に近代日本語、言文一致体のきっかけとなった大名跡のようであります。

全生庵さん。お寺さんなのに「~寺」じゃなくて、庵。私はここらへんも疎いのですが、珍しいと思います。
歴史は比較的新しく、入り口で頂いたリーフレットによると、山岡鉄舟が明治維新に殉じた人々の菩提を弔うために建立されたお寺さんのようです。そういう由来でありますので、山岡鉄舟御自身のお墓もここにあるそうです。

10時過ぎぐらいに最寄り駅の千駄木着。団子坂出口から緩やかな坂を上って。団子坂、D坂ですな。江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』。坂の途中には「乱歩」という喫茶店もあります。数年前にちいこさんの展覧会を見に行きましたな。
(追記:団子坂はどうやら反対側の坂のようで…)

改めて見回すと確かにお寺さんの多い道です。どういう由来なのでしょうか。ここらへんも疎いでありますよ。そして、坂の上に建設途中の東京スカイツリーが遠望できるというのも面白い風景であります。

んで、10時ちょっと回ったくらいで全生庵さん着。全生庵さんは2階建て、本堂は正面の階段上がって2階のようですが、そこから読経の声らしきものが聞こえてきます。追善供養の読経でしょうか。

ややあって皆さん降りてこられ、階段正面に設けられた篝火に、使い古しらしき扇子を入れていきます。これが扇子お炊き上げ供養のようです。ご挨拶などもあり。

さほど広くない(失礼!)全生庵さんの境内、人がみっちりです。そして、藝人さんたちの模擬店。藝人さんたちの焼いた焼きそばやよそってくれるカキ氷なんかを食べられるのも年にこの日くらいのものかもしれません。

長い行列ができているので、「これはウマいもんに違いない!並んでみようか」と思って行列の先のほうを見ると藝人さんにサインを求める方の列だったりして。これもまたこの日の興趣ではないかと。

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2011/08/03

『夏の嵐』展

で、この前の日曜は渋谷のお人形ギャラリー、マリアの心臓で『夏の嵐』展の最終日を拝見してきました。立島夕子さんのご出展と、天野可淡の作品展示があるというので。

まぁ、はっきり言って渋谷は自分にとってはドラクエの「毒の沼地」。人ごみを縫って進むとひと足ごとにHPをガリガリと削られる心地がします。
ま、渋谷はどーだこーだといいつつよく行くのですけどね。ガン&ミリタリーマニアの頃は、そういった関係の店も多かったし。ウエスタンアームズ(モデルガン)、東京ファントム渋谷店(軍装)、JAC(エアガン&軍装)、東急ハンズ(工具&小物パーツ)、ラピッドファイアー(エアガン)、アルバン(軍装&洋書)てな具合。

さすがにここんとこはあまり行かなくなりましたが。それでもイメージフォーラムや今は亡き青い部屋とか行ってます(ました)。

31日日曜日、うんざりする人ごみにまぎれてマリアの心臓へ。

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2011/08/01

月刊みつばち涙Vol.8

土曜日は高円寺の「大陸バー彦六」というところで「月刊みつばち涙Vol.8」を見てきました。
日比谷カタンさんゲストということで。

彦六さんは初めて行く場所。民家風。靴を脱いで上がるお店です。窓も塞がれ外は見えません。「隠れ家風」って感じかしら?屋号からして店主さんは落語ファンと思うのですが、そういった装飾品はちょっとわかりませんでした。

ライブはみつばち涙さんがゲストをお迎えしての月例ライブという趣向で、今回は日比谷さんがゲストという事のようでした。

最初がみつばち涙さん。

みつばち涙さんはエレアコウクレレ(?)の女性で、カホーン他の方の男性、キーボードの男性が参加してます。
みつばち涙というお名前から、センチメントな感じを想像していたのですが。愉快な感じの音楽でした。
MCはちょう毒舌ですな。日比谷さんも仰っていましたが、それがそうは嫌味にならない感じ。お得な人だと思います。

中央線ノリを煮〆たような方、かしら?

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