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2011/07/04

万有公演『夢(トポス)の国シンクウカン』

昨日は高円寺の座・高円寺へ演劇実験室◎万有引力公演『ヴァリエティ狂想劇 夢(トポス)の国シンクウカン-寺山修司の「ラジオのための叙事詩」コラージュ構成による-』(いつもの事ながら長いね!)を見に行ってきました。

座・高円寺は初めて行く劇場です。中央線の線路際にあって、電車に乗ってると自然と目にしますし。2・3年前の高円人展で座・高円寺のコンセプトと建築模型の展示を見たような記憶がありますが。

大きくて、シンプルな感じのする劇場でした。質素でありながらその中でよく作られているというか。ま、重厚長大オペラハウス、みたいな建物は高円寺には似合わないでしょうし、いや、予算もあまりなかったのでしょうが。それでもこれからの「場」をつくる意気込みというか。
この座・高円寺のある場所にあった昔の建物についての文章をほんの少し前読んだ記憶がありますが…。思い出せないや。

なんかふつーに劇場っぽい場所での万有公演って久しぶりの気がします。
客入れで席についてからトイレに立てる万有公演ってほんとなんか変な感じ。

舞台が広い成果、今回のセットはシンプル。舞台左右や奥に足場が組まれて2階建てになってるとかはありません。
部隊左右にちょっとした足場、それから奥に監視塔みたいなやぐらが組まれています。このやぐらの上がラジオ放送のブースという趣向です。
今回白木造りの舞台装置だからSimizzyさんが協力されてるのかな?(リーフレットにSimizzyさんのお名前がクレジットされていました)

それから透明のプラかガラスの円筒状のオブジェクト。真空管だって気がつくのにしばらくかかりました。

真空管、好きです。小さいころ、家に転がってた真空管、よくオモチャにして遊びました。ガラスの管に封じられたなにやらややこしい感じの部品たち。ラジオやテレビに取り付けられ、電気が入るとぼわっと光って。熱を持って。好きでした。

入場時、大好きなドアーズの「ハートに火をつけて」が流れていたのにびっくり。当時のその手の音楽を流しているようです。そしてなんかおしゃべりしているような話し声も流れてきて。
やがて舞台の上手と下手からじわじわと役者さんたちが現れてきます。
今回、じわじわとお芝居を始めるという趣向なんでしょうか。

万有のお芝居はお客さんを並ばせておいて開演直前に一気に客入れ。そしてそのときはもう舞台上や場合によっては通路に役者さんが蠢いているというかたちです。緞帳は基本的に使いませんし、開演ブザーもありません。ふつーのお芝居しか知らない人は面食らうスタイルなのですが。それでもまぁがつーんと音響や照明が入って、ある程度はお芝居の始まりに気がつくような演出が多いのですが。今回はじわじわと。
まぁだいたい万有のお芝居は客入れがあった時点でお芝居は始まったと理解するべきかと思います。いや今回は入場したあとトイレに行けるようなちょっと“ゆるい”カタチでしたが。

まぁそんな感じなので、お芝居が始まったのに気がつかずおしゃべりしているお客さんもいたりしましたけど。

今回は寺山修司のラジオ論というか、表題どおり「ラジオのための叙事詩」でした。
「青ひげ公」のラジオドラマ(タイトル失念)。第一の妻から第七の妻までの続き物。それを演じていく役者さんたち、そしてその間に挿話というかたち。
今回はその「青ひげ公」の物語というきちんとした“筋”がありました。これがのちに『青ひげ公の城』に発展していくのかしら?

エヴァネタがあったりして、まぁ、強弁すればエヴァもテラヤマ系の作品とも言えそうですけど…。

今回面白かったのは、バンドが演奏していたことかな。ライブハウスがたくさんある街、高円寺っぽいといえば高円寺っぽいです。
シタールがあったのですが、使われなかったなみたいです。そこらへんはシーザーさんの趣味でしょうか。つかシーザーさんが出てきてシタールを演奏されるの、見たかったなと。
万有のお芝居は大道具の影とかにドラムセットが置かれていて、シーザーさんが?叩いているなんてのを見かけたこともあります。

歌と踊り、ミュージカルとしてもほんと良かったです。

万有のお芝居は終演もはっきりとは示さないのですが。ふと気がつくと役者さんがはけて客電が点いて終演に気がつくとか。
今回もそんな感じ。ただ、今回は役者さんがおひとり舞台に残っていたのでさらに解りづらかったです。開演前に流れていたような音楽がふたたび流れ、客電がついて、役者さんがひとり、舞台中央に座ってじっとしていて。そんなかたち。

という方向で、今回も万有のお芝居、楽しみました。

次の万有公演は来年2月に『奴婢訓』とか。半年以上先、ちょっと待ち遠しいですが、でもふと気がつくともうすぐ公演、とかなるんでしょうね。楽しみに。

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