詩学校で書いた詩3
昨日は西荻窪で「三上寛の詩学校」に参加してきました。
そこで書いた詩を出そうと思います。
三上寛さんの評価は。いいけれど、安定してきていると、壊して、さらに上に行かなきゃいけない、そういう評価でした。
三上寛さんからの最初のお題としては少年時代の詩、10歳くらいのころの感じという事でした。それを最初に書いて。そして次はちょっと年齢上げて14歳くらいで、という事で書いてみました。その14歳verの詩になります。
では、お粗末さまながら…
(「三上寛の詩学校」は月一くらい、今は西荻窪で開かれています。ご興味がおありの方は私のメールアドレス、monodama☆gamail.com(☆→@)までお気軽にお問合せください)
『夏の午後』
ふくらみかけたあの子の胸は、
夏服を少しだけ
持ち上げて
十四の夏。
夏期講習に
未来なんて
ちっとも感じられない、
ぼくは、
授業なんて
上の空で
その膨らみを
ちらちらと眺めて
夢想に耽る。
白いブラウスを
かすかに持ち上げる
穏やかな、
穏やかな、
ふたつの膨らみ
薄物越しに透ける
それを支えるための
理解不可能なほどに
精緻な機構(メカニズム)。
ぼくの頭は、
それらが覆い隠すものを
夢想し
はちきれそうになる。
駅前の学習塾の
蒸し暑く、
長い八月の午後。
あの子も目を閉じ、
うつらうつらしている。
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