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2011/06/26

映像の地下水脈#23

昨日は渋谷のイメージフォーラムで映像作家・かわなかのぶひろ先生の映像作品上映会『映像の地下水脈#23』を見てきました。

「映像の地下水脈」は5年前・2006年の6月に始まったかわなか先生と萩原朔美さんの月例上例会を前身として、その一年後、2007年6月から「映像の地下水脈」企画として再スタートを切った上映会です。

スタイルとしてはだいたい若手ゲスト映像作家さんの作品を2本くらい、それからかわなか先生の新作と旧作を1本づつというかたちでした。ご自身の作品だけでなく、そういうゲスト作家の作品の上映もあって、そういうの、面白かったです。

今回の#23では、ゲスト作品として。
金谷祐希さんの『FU嶽三十六景』(DV/32分/2011)
ヤジマチサト士さんの『葬られつづける彼女たちのテーマ』(8ミリ/10分27秒/2011)
の2本。

そしてかわなか先生の旧作が
『すれすれ』(8ミリ・16ミリ/35分/1993)
そして新作が
『煽情の残滓#2』(8ミリ→DV/15分/2011)
でした。

会場は満席状態。

金谷祐希さんの『FU嶽三十六景』。

DV作品ですが、8ミリを再撮影したもののようでした。8ミリらしいフレームの外枠まで見せています。たくさんの方へのインタビューとイメージ映像の構成。
インタビュー、最初の方は富士山に関するインタビューだったのですが、だんだんずれていって、あとの方は8ミリについてのインタビューになっていきます。そのなだらかなつながり方。

イメージ映像は「富士山のある風景」なのですが、なんか妙です。遠景の富士山がなんかプルプル震えてるし、見覚えのある、「富士山なんて見えないだろ」な風景にも富士山が写ってます。これは二重露光による合成だそうです。
シングル8という規格の8ミリカメラには、普及機種でもフィルムを巻き戻して二重露光とかが簡単にできる機種があって、日本の映像作家さんたちに便利に使われていたそうです。

ヤジマチサト士さんの『葬られつづける彼女たちのテーマ』。8ミリ作品ですが、上映はビデオ版だったかもしれません。
モノクローム作品。露光不足になるのかな?薄い、今にも消えそうな映像。ゴミの目立つ画面。印象的な女性ボーカル。

金谷祐希さんとヤジマチサト士さんのトークを挟んでかわなか先生の作品上映。

『すれすれ』はたぶん初見。かわなか先生に出会ってから30年近く、上映会にお伺いするようになってからも20年以上は経ってると思いますが。未見の作品というのもまだまだあるものです。

日常の光景を抽象的に再構成した作品。素材となる光景は日常のものですが、撮り方には工夫がしてあります。
「私小説」シリーズなんかの、かわなか先生の絶妙なモンタージュの呼吸を楽しめる作品でありました。

『煽情の残滓#2』はかわなか先生が中古で手に入れた50年代のモノクロヌードフィルムを素材にした作品。合わせ鏡っぽいエフェクトを使って。
たぶんアンダーグラウンドな物なのだろうけど。とてもおとなしいです。胸は出していますが、性器どころか陰毛も写らないように注意がしてあって。絡みはなくて単体物でした。
昔はこういうものでもドキドキしながら見ていたのでしょう。

上映会後、またいつものように懇談会。おいしいものとお酒で嬉しかったです。

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