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2011/02/27

『映像の地下水脈』#21

土曜日は渋谷のイメージフォーラムへ。かわなかのぶひろ先生の実験映画上映会『映像の地下水脈』#21へ。
今回は通常の実験映画上映会というかたちではなく、「(実験)映画入門」という感じのレクチャーでした。

こういう映画そのものについての知識、ほんとは本とか読んで自分で研究すれば面白いかなとも思うのですが、なかなかそこまでは行けず。かわなか先生は時々こういう映画入門的な企画もなさるのでありがたいです。

こういう知識がもっとたくさんの映画好きな人に行くようになったら面白いと思うのですが。なかなかそういうレクチャーも受ける機会が無いでしょうね。大学の映画関係の学科とか行かないと。

私は別に美大とか映画関係の大学には行ってないのですが、映画史の授業がたまたまあって、とりました。とても面白かったです。映画が発明されてから、リュミエールあたりから始まってグリフィス、溝口、小津あたりまで。上映も交えて。今でもそのノートは押入れの奥にあるはずですが。

会場には映画以前の「動く絵」を見せようとするいろんなデバイスが展示されていました。
幻灯機のネタ板とか、フェナキストスコープとかゾエトロープとか。

まず、ヴェルナー・ネケスの『フィルム・ビフォー・フィルム』の若干ダイジェスト版の上映。
これは今の“映画”というシステムが確立する以前の「動く絵」を見せる先人の工夫を紹介したドキュメンタリーです。

人間の「動く絵が見たい」という欲望のための工夫の数々。ポイントはふたつかなぁ。ひとつは人間の視覚の「いい加減さ」、つまり残像現象とかを利用して動画を見せるデバイスの歴史。もうひとつは幻灯機みたいな大勢の人に絵を見せるためのデバイスの歴史。

人間の「動く絵」への欲望。たとえば先史時代の洞窟画にも、動物の足を何本も描いて走るところを表現しようとする工夫があったりしますな。
残像の発見とそれを利用したおもちゃ。ソーマトロープとか。回転とかスライドを利用して絵を動かそうとする試み。そして、フェナキストスコープとかゾエトロープとかいった、原始的なアニメーションを見せるデバイス。それを同時に大勢の人に見せる投影装置。写真術の発展とか。そういったものの紹介。

しかし、本作にはお色気とか女性のヌードとか使ったのがけっこう紹介されてて、そーゆーのが見たいというオトコの衝動がかなり映画開発史の原動力になったぽいですな。やっぱり「エロは強し」なんでしょうかしら。

そして、その、毎秒24コマの静止画を連続して映して動画とする、という映画の原理をメタに利用した奥山順一さんやかわなか先生などの作品の上映。かわなか先生の『写真銃』は初めて見たかなぁ。レア作品だと思います。

上映会終了後、お酒とおいしいものを頂いて懇話会。楽しかったです。

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