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2011/01/21

青葉市子『檻髪』

110121

青葉市子さんの新譜『檻髪』(おりがみ)、無事発売日にAMAZONから到着しました。
まだざっとしか聴いていないのですが、感想など。

青葉市子さん、初見はおととしの12月、日比谷カタンさんの対バンでした。
それから去年の秋、また日比谷カタンさんの対バンで拝見して、「いいな」と思って、青葉市子さんのファーストアルバム『剃刀乙女』を買いました。『剃刀乙女』はその、おととし12月のライブで「もうすぐ出ます」とMCのあったアルバムでした。
それから去年の秋から今年の初めにかけて何度か青葉市子さんのライブにも行きました。そして、新譜が出ることも知りました。そういう経緯で入手した次第。

ま、ライブに行くインディーズミュージシャンさんのCDって、やっぱその方のご出演のライブ会場で、手売りで買うのがいちばんいいと思うし、楽しいとは思うのですが。新譜は早く欲しいし、どうしようかなと悩んで、AMAZON通販にしました。でもやっぱライブ会場で買いたかったなとちょっと後悔しています。

アルバムタイトルは『檻髪』。私はいつも短髪なので解らないのですが、青葉市子さんみたいに前髪ぱっつんの長髪だと、自分の髪の毛が自分を閉じ込める(あるいは守る)檻みたいに感じられることがあるのかなぁ。

ファーストアルバムの前作『剃刀乙女』では、ややベージュがかった白一色のジャケット。イラストも何もなし。『檻髪』も同じく、小口につく紙片(なんて呼ぶのか解らないのだけど)、本で言えば背表紙のところ、そしてジャケ裏のクレジット部分に文字が入っている以外は、薄いオレンジ色というか、赤みがかったベージュというか、一色になってます。前作が白、今度のオレンジ色は朝焼けか夕焼けの色かしら?3作目が何色になるか今から楽しみですな。白色(昼間)、オレンジ色(夕方)と解釈すると今度は黒色(夜)なのかなぁ。

『剃刀乙女』は青葉市子さんの絵本がおまけについていましたが、今回はなかったです。紙製で、CDを嵌めるところがプラスチックのジャケットなんですが、CDを外すとちょっと趣向がしてありました。

収録曲は
1. 少女と檻
2. 灰色の日
3. パッチワーク
4. レースのむこう
5. つよくなる
6. おもいでカフェ
7. 日時計
8. 繙く風
の全8曲。トータルの尺はちょっと短めかな。

ちなみに8曲目の「繙(ひもと)く風」は“繙”がWALKMANもWALKMANとPCの連携アプリ、X-アプリも扱えず、自動的に削られちゃいます。□とか〓で扱えない文字という事を教えてくれた方が良かったのですが。最初はなんだかわけが解りませんでした。

さて、感想など。

このアルバムも青葉市子さんの繊細で、優しく、暖かい世界で安らぐことができます。ただ優しく、暖かいのじゃなくて、どこか“いたみ”も感じさせるのですが。いや、だからこそ、青葉市子さんの優しくて暖かい世界に安らぐことができるのではと思います。ただ優しくて暖かいだけの世界なんて馴染めません。それはどこか“いたみ”を感じさせ、それが私の“いたみ”に通じ、だからこそ、その上を優しさや暖かさで覆ってくれ、だからそこで安らげるというのが、自分にとって居心地のいい世界なのだろうなと思います。作動順序ではないかと。

青葉市子さんのクラシックギターの旋律。どこかハープっぽい感じがします。巧者であります。

いっとう好きな曲は「日時計」。ライブでも印象的な曲ですし。技巧的さもいい感じ。もうちょっと“ことば”が(理解できるできないに関わらず)すっと入ってくれるともっといい曲になるでしょう。聴いているうちにそうなるかしら?

私は音楽に疎いので良く解らないのですが、青葉市子さんの“いき”が印象的です。それがいちばん印象的だったのは『剃刀乙女』の「不和リン」だったのですが。ファーストアルバムの1曲目、最初にすっと息を吸い込む青葉市子さんの息遣い。それがファーストアルバムの1曲目、最初の最初に向かうって感じでとても良かったです。

まぁ、普通のアルバムなら、ボーカルの息継ぎとかあまり聞かせないようにするのかしら?
それはほんとによく解らないのだけど。

あと、個人的にはライブで聴いた「イソフラ区ボンソワール物語」とか、『世界の車窓から』に青葉市子さんがつけたドイツ語の歌(私は見逃したのですが、もう1回、青葉市子さんが音楽をつけた『世界の車窓から』があったそうです)とか入ってたらなと思いました。特に『世界の車窓から』の音楽はとてもいい印象でしたし、もう一度聴きたいです。

という方向で、『檻髪』はしばらくヘビーローテで聴くことになるでしょう。そして、時が過ぎても時折聴く、自分のお気に入りのアルバムのなるでしょう。
青葉市子さんの新譜リリースのペースは年1くらいになるのかな?そうなると次の新譜も待ち遠しくなりますな。

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