下北沢で日比谷カタンさんのライブ
昨日は下北沢の440という場所で日比谷カタンさんのライブを見てきました。
ブッキングか企画かは解らないのですが、題して『闇と月になる』という一夕。
当日のご出演は
青葉市子さん、
日比谷カタンさん、
speakerXさん、
キツネの嫁入りさん(from 京都)、
でした。
440さんは初めて行く場所になるかなぁ。1階にあるライブカフェといった感じの場所です。
ライブハウスってのは騒音関係であるのかな?だいたい地下にあるものだけど。440さんは1階。そして地下はクラブのようで、かかってる音楽のドンドコいう音がかすかに響いてきます。
秋葉原の、同じく地下がクラブでその音が響いてきた旧Dress Cafeさんを思い出しました。
ライブハウスはライブのあとバータイム営業がある場所が多いのですが、440さんはさらにランチタイムからの営業があるようです。ランチタイム、ライブタイム、バータイム、三毛作ですな。奥に細長いお店の、奥にステージ。
テーブルにグラスに入った細長いものが置かれていました。スパゲティを揚げたものだそうです。フリーのおつまみらしいです。スパゲティを長いままそのまま揚げるというのはかなり大きな、たぶん業務用のフライヤーがあるのでしょう。
しかしやっぱり1階にあるライブハウスというのはいいものです。
騒音関係、どうクリアされてるのか解りませんが。
いろいろご苦労があるのではと思います。
ややあって開演。
最初は青葉市子さんでした。
クラシックギターの弾き語りになるのかな?
静けさを感じさせる爪弾き、いい感じでしたよ。
青葉市子さんを初めて拝見したライブは去年の12月の新宿RedClothさんでした。日比谷カタンさんとの対バンとして。それから先日の東浩紀さんを迎えての「対話の可能性」でちょっとだけゲストでしたが。ま、きちんと聞くのは2度目になりますね。
市子さんの演奏を聴きながら「誰かに似ているなぁ」と考えていたのですが、やっと思い至ってぽんとひざを叩きました。大貫妙子に似ています。そう思っていたら…
大貫妙子は妹が好きで、私もちょっとお相伴してました。自分で買ったCDも何枚かあります。
(などと書くと兄弟仲がよかった印象を与えますが、実際はまったく逆。そして妹は兄の存在をひた隠しにしてやっと嫁に行けましたよ)
まぁあんまり大貫妙子大貫妙子いうと、そこから離れた要素を取りこぼしてしまうけれども。
“毒”の入れ方とか。
日比谷カタンさんっぽい芸風もあります。女の子がやるとかわいいですな(笑)
お次が日比谷カタンさん。
『月と闇になる』にちなんで月の歌。『あっちの空っていいな』前半からスタート。『あっちの空っていいな』はURiTAさんのカヴァー。日比谷さんは改変も加えているそうですが。私の大好きな曲です。「大人気ないぼくと 大人気ないあなたの 落ち着かない夢 夢で終わる夢 はやくお月さま 吸い込んでください 僕の体はもう しどろもどろで」。夢で終わる夢…。
あと、『スキゾフレニイアパルトメント』『ヲマヂナイ』といった私の大好きなナンバーもあってうれしかったです。
ただ、日比谷さんはちょっと喉の調子を崩していらっしゃるらしく、それが少し心配です。
日比谷さんの楽曲は喉に思いっきり負担がかかりそうですし。
『あっちの空っていいな』後半で〆。できたら次のアルバムに入れていただきたい曲です。
そして、URiTAさんオリジナルバージョンも聴きたいです。
お次がspeakerXさん。エレアコ弾き語り。
speakerXさんもまた、サンプラーを駆使して音を重ね合わせていくスタイルでした。
ヒップホップと呼ぶのかしら。私はほんと疎いのですが。ギター弾き語りでヒップホップがありえるのか解りませんが。
トリがキツネの嫁入りさんでした。関西では何度か日比谷さんと対バンされてる方のようですが。
青葉市子さん、日比谷カタンさん、speakerXさんはソロでしたが、キツネの嫁入りさんはバンド編成でした。エレアコ&ボーカル、サイレントベース、ドラムス、そしてアコーディオン&木琴の方。
最後らしく賑々しく。
ほんと、独特の世界をかたちづくっていらっしゃる皆さんでした。
帰りがけ、青葉市子さんのアルバム『剃刀乙女』を買いました。去年12月のライブでもうすぐ出るってお話がありましたが。
これはいいものです。しばらくヘビーローテで聴くことになるでしょう。
今回も引きこもりの虫をなんとか押さえ込んでお出かけできたのですが、行ってよかったです。
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