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2010/09/30

春口巌さんのシンセオーケストラ

先週の土曜日、かわなかのぶひろ先生の実験映画上映会『映像の地下水脈』にお伺いしたわけですが。
かわなか先生の新作『TOYO.SCOPE』にはBGMにクラシック音楽が使われていて、作品の雰囲気に似合っていて印象的でした。
上映終了後、かわなか先生からこのクラシック演奏、実はシンセサイザーによるものと伺い、びっくりでした。

んで、私もちょっと惹かれて、このCD、春口巌さんの『春口巌&ヴィエナ・インストゥルメンツ|チャイコフスキーピアノ協奏曲 第1番』を買ってみました。

100930

このCDにはチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番と幻想序曲「ロメオとジュリエット」が収められています。

クラシックの音源を買うのは本当に久しぶりです。20数年以上ぶりかと。つかこの前買ったのはレコードだから、クラシックのCDを買うのは初めてです。
実家にはLPレコードつきのクラシック全集本があったので、たまに聴いたりはしていましたが。でもまったくもってクラシックには疎いです。

ま、そんな奴が書いた感想ということでご勘弁を。

やっぱり第一印象は「これってシンセなの?」ということです。

内容的には有名な曲であるからなのでしょうが、きちんと聴いた記憶はないのですが、どこかで聴いた記憶のあるフレーズがちらほらとありました。CMとか番組のBGMで聴いたり、音楽の授業で聴いたりしてたかもしれない。そういう既視感の感触、面白かったです。そういうクラシックに疎いせいでの面白さ。

映像の地下水脈には春口先生もお見えで、お話を、私の理解できる範囲だけですが、ちょっとだけお伺いしました。

使用したソフトはオーストリア製とか。アルバムタイトルにもある「ヴィエナ・インストゥルメンツ」というものでしょう。先生のお話によると、実際の楽器の音をサンプリングした音源だそうです。
PCは4台。自作機をお使いになったとか。私もPCの自作をやってるのでちょっと嬉しいです。ただ、先生はintel系で私はAMD系ですが。私はヘソ曲がりなんで…。パンフレットには使用PCの紹介と構成も書いてありました。先生のお話によるとC2Dクラスだとちょっと苦しかったそうです。
そして、オーケストラの全パートをぜんぶひとりでやるのですから、かなり大変な作業だったとか。

聴きながら、なんとかシンセらしさを聴き取ろうとしましたが。ちょっと難しかったです。ただほんと、私は小さいころ何度か中耳炎をしたし、今でもちょくちょく耳鼻科に通っていて、少々耳がバカですし、またクラシックはほとんどまったく知らないので、耳が肥えたクラシックファンならアコースティックと違うと気がつくかもしれません。

ただ、「シンセらしさ」もちょっとあってもいいかもとも思いもします。そういうのもなんていうのかな「味わい」になるんじゃないかと。コアなクラシックファンなら邪道以外の何者でもないかもしれませんが。

しかしほんと、オーケストラもひとりで再現できる時代になりましたなぁ。

もちろん私も打ち込み系音源のCDをいくつか持ってますし、ライブの演目でも打ち込みの方の演奏、楽しんでいます。
本来ならバンドを組んでやらなきゃいけないような演奏も電子楽器の発達でひとりでできる時代。

例えば少人数のバンドでも、オーケストラくらいの大所帯ならもちろん、そこには何がしかの「しがらみ」ってのもあるでしょうが。仲の悪い関係、仲の良い関係、三角関係、そしてもちろん得手不得手。指揮者を尊敬しているメンバー、指揮者に反感を抱いているメンバー。そういったもろもろ。
指揮者の統率力、カリスマ性、オーケストラメンバーのリーダーの統率力、力量といったもの。そういうのがコンサートを成功に導いたり失敗に導いたり。そういう人間ドラマ。

私はクラシックの世界はまったく知らないのですが。でも好きなバンドさんがメンバー抜けたりして「これからどうなるのかしら?」とハラハラしたり、解散してがっかりしたり、そういう経験はいくつかあります。

そういうのをまったく通り越して、ただひとり、自分*だけ*のオーケストラを持つこと。
なんか不思議で面白いですね。
私はどうも対人関係が苦手なので、こういう「ひとりで何でもできるツール」ってのは興味を惹かれます。

とまれ、ほんと面白い趣向のCDであります。
この「シンセサイザーでオーケストラを再現」という仕事は春口先生以外にどなたかおやりになってるのかしら?そういうの、面白いと思います。いろいろ出てきたら面白いなと。

そして、こういう風にまっとうなフルオーケストラのオペラの伴奏を作り、初音ミクとかのボーカロイドにまっとうに歌わせるって趣向も面白いかと思ったり。しかしボカロはまだまだ人工的って感じが強いですが。まぁ、人の耳ってのは人の声のほうが楽器の音よりはるかに敏感に感じとるようにできてると思いますが。

しかしほんとテクノロジー万歳!でありますよ。
これもまたコンピューターテクノロジーの発達のおかげかしら?

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