綺朔ちいこさんの展覧会
昨日は浅草橋のパラボリカ・ビスさんへ、綺朔ちいこさんの展覧会を見に行ってきました。
綺朔ちいこさんの展覧会はもう何年ぶりになるかしら。
綺朔ちいこさんの作品を初めて拝見したのはもう何年前になるかなぁ。6・7年、いやもっとになるかもしれない。
幻想の少女解剖図といった風情の作品でした。もともと綺朔ちいこさんはメディカル・イラストレーターさん。つまり、医学書なんかのイラストをお書きになってる方だそうです。臓器とかの。
そういったリアルな「医学知識」に基づくのかな、硬質の幻想性・少女性、そして、(概念として)セピアがかった、懐かしさを感じさせる色遣い、いっぱつではまりました。
わたし自身、人体や生き物の解剖図とか、飛行機や船、戦車や銃器とかいったメカの断面図、解体図とか大好きです。どうもそういう性向があるみたい。
それと、これもまた私の好きなそういう少女性、幻想性が組み合わさった世界、はまらずにはいられないって感じでした。
まぁ、あたしが言葉で説明するのはどうもはるかに力足らずです。
公式サイト、「あやさきんぎょ楼」にちいこさんの作品がありますので、そちらをご覧になったほうが何倍もいいかと。
で、ほんと展覧会は久しぶりでした。
いそいそとパラボリカ・ビスさんへ。
今回の展覧会はちいこさん流タロットカードという趣向。
大アルカナのカードたちがちいこさんの世界で描かれていました。
ちょっと大ぶりのカードサイズの作品がメイン。
「塔」がケーキになってたり。
会場には医療器具が転がってたり。
そこらへんもちいこさんの世界にふさわしい感じ。
あと作品と医療器具が似合う方だと人形作家の三浦悦子さんを思い出しますな。
それから下の階でやってる田村秋彦さんの展示も拝見しました。
ドアを開けたとたん、狼の剥製に睨みつけられてびっくり。
田村秋彦さんは古道具屋さんだそうで、そういう剥製とか、トルソーとか、それから医療器具とかの金属物とかを組み合わせたオブジェを拵えていらっしゃいました。
これもまた好きです。
むかし家では電気屋さんをやっていて、工具類とか転がっていましたし、ガワを開けられて中身をさらけ出した、修理中の電気製品とかも当たり前にありました。
しれっとした、つるんとした外側の中に収められた、複雑な内部構造、部品群。ああだからわたしは解剖図とか断面図とか好きなんだろうなぁ。
おふたりの展示、両方とも楽しみました。
販売コーナーでは、田村秋彦さんご出展の古道具類の販売をやってました。
鉗子や注射器とかの医療器具とか、剥製とか、寺山修司のお芝居に出てきそうな古い柱時計とか。
販売コーナーの扉を開けたとたん、私のいちばん苦手な場所、歯医者さんの道具類が置かれてあってびびりましたが。
ちいこさんの絵葉書があったので求めました。
6枚購入したうちの3枚。何種類かの女性の陰毛のイラスト、少年の断面図、それから女の子の絵の描かれている絵葉書は、上に穴が開いていて、イラスト部分を切り取ってしおりにも使えます。いいアイディアですね。
綺朔ちいこさんの展覧会、今度はいつになるか解りませんが、また見に行きたいと思っています。
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