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2010/07/26

『マンガで分かる心療内科』①

『マンガで分かる心療内科』①(原作:ゆうきゆう 作画:ソウ 少年画報社:刊)
読了。コミックスです。
タイトル通り、心療内科が扱う心の病やなんかをコミックス形式で紹介したものです。
ナースのあすな、心理士の療、ふたりがコミカルに掛け合いながらそういったことを説明していきます。

原作のゆうきゆうさんは精神科医だそうです。そして、本作はもともとはゆうメンタルクリニック池袋さんのサイトにあったウェブコミックだったそうです。それを単行本したものだそうです。

目次は
第1回 1/5の確率で精神疾患?
第2回 精神疾患になる原因って何?
第3回 3つの妄想は『うつ』の危険信号?
第4回 ロリコンはどこから病気なの?
第5回 心のEDを改善する方法
第6回 90%の正確さで『うつ』が診断できるテストCES-D
第7回 実は男は女になりたい
第8回 幻聴を消す4つの方法
第9回 SSRIって何ですが?
第10回 心療内科っていくらかかるの?
第11回 『うつ』と宝くじの意外な関係
第12回 認知症…あなたの知能は大丈夫?
第13回 『うつ』と感情の心理テスト

取り上げられている精神病はうつ病と認知症がメインかなぁ。
ペドフィリアとかも取り上げられていますが、そっちは「精神医学においてペドフィリアとは何か?」というような豆知識的な感じがしました。

ある意味、なんて言ったらいいのかな、身近な精神病かと思います。うつと認知症は。
祖母は晩年、認知症にかかりましたし。うつは、私もそうかもしれないし、それで長期休養している人も勤務先にいます。

ただ、統合失調症とかパーソナリティ障害とかも紹介して欲しかったなと。
統合失調症は、先日の村崎百郎さんが殺された事件の犯人もそうだという話ですし。
また、パーソナリティ障害は、ちょっとあって、いろいろ考えていて、知りたいと思っていて、本とかもちょっと読んでいる案件です。
私もそうかもしれない部分もないとは言えません。

私も神経科にかかったことあります。薬を処方されたのですが。しばらく飲んでもなんとも変化を感じられなかったので、通院をやめてしまいましたが。でも、第9回の「SSRIって何ですが?」を読むと、この種の薬はある程度長期服用しないと効果がないそうで。早まったなと思いました。

幻聴は経験あります。好きだった女の子と携帯メールのやり取りをしていたのですが、ま、いつものように振られてしまって。しばらく携帯メールの着信音の幻聴がありました。ただ、本書に紹介されている対処法はちょっと使えないかなと。

第4回の「心のEDを改善する方法」は、そもそもEDになろうにも相手がいない人間はどうすんじゃ~~!と思わず突っ込み。

第3回の「3つの妄想は『うつ』の危険信号?」。う~ん、妄想かどうか解らないけど、あてはまるなぁ。いや、妄想ってのは当人には妄想じゃない、現実だから妄想なんでしょうが。

第10回の「心療内科っていくらかかるの?」はいい記事だと思いました。いくらかかるか解らないから心療内科にかかるのをためらうって部分、あると思うし。
本書もたぶん心の病を取り上げつつ、医者に行くの敷居を下げるために描かれていると思います。
私も初めて神経科にかかる時はおっかなびっくりだったし。いくらかかるんだろうってのも心配でした。それは本書にもある、うつ病の「貧困妄想」かもしれなかったですが。

第11回の「『うつ』と宝くじの意外な関係」は目からウロコの指摘がありました。「人間は無意識に自分に都合のいい思考をしてしまう」とか。
例えば、明日、私が生きているとは百パーセントは言えません。でも、今日、私が死ぬかもと考え出せば、居ても立ってもいられない恐怖感です。だから、何となく、明日も自分が生きていると思いながら人は生きていくのでしょう。
そして、そういう思考ができない、あるいは、できても弱い、そういう心の状態が「基底欠損」-世界に対する「基本的な信頼感」を持てない状態とか-と呼ばれるのかしら?

しかし、第9回のラストのやり取り。「でも…どんな薬よりも人の気持ちを安らがせる最高の薬って知っていますか?」「えっ…そんなのがあるんですか?教えてください」「愛、ですよ…」ときて、「愛が足りない方はメンタルへ!」で〆ちゃうんですが。

そう、それが本質かなぁと思います。人が心を病みがちな現代、それは愛が足りないせいかもしれないな。そして、愛の替わりに人は心療内科とか神経科とか行くんだろうなって。
世知辛いですな。

残念だけどちょっとギャグはすべり気味(すみません)。でも、解りやすく、面白く、心の病について描こうという心意気は伝わってきます。

先に書いたように、統合失調症とか、パーソナリティー障害について描いたものも読みたいです。そして、患者さんの苦しみを和らげ、医者にかかる敷居を下げてくれて、そして、できたら、周囲の人間はどうしたらいいか、患者さんを家族や仲間に持った場合、どう接したらいいか、そしてなるべく被害を受けないようにするにはどうしたら良いか(←これ結構重要だと思います)、解説してくれたりしたら良いなと思います。

やっぱりなんか、私の心も病んでるのかなぁ、だから、破滅するって解ってるのに、体がボロボロになって苦しんで、挙句に早死にするって痛いほど解ってるのにそうしちゃうのかなぁ。

う~ん、しかし、やっぱり、心療内科にかかるより愛が欲しひ…。

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