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2010/06/28

映像の地下水脈#18

26日の土曜日は、かわなかのぶひろ先生の上映会、「映像の地下水脈#18」にお邪魔してきました。

当日の上映作品は、若手ゲスト作品として磯部真也さんの作品、
「dance」(8ミリ→DV/5min/2009)
「EDEN」(16ミリ→DV/24min/2010)
の2作品。
そしてかわなかのぶひろ先生の旧作として
「夢の繪」(DV/40min/1999)
新作として
「アレから五年 part2」(20min/2010)
の2作品でした。

磯部真也さんの作品。
「dance」はバルブ撮影というのを駆使した作品だそうです。
私はよく解らないのですが、シャッターを開きっぱなしにして長時間露光させる手法とか。
独特の空気感が生まれるそうです。
そして、とても手間のかかる手法とか。

室内の風景とか。女性のモデルさん。そのモデルさんの動きも計算されつくしてないと狙った効果は生まれないとか。
コマ撮りっぽく、高速で動くモデルさんの姿、そして窓の外、夜明けから日没まで。つまり、夜明けから日没までかけて、ほんの短いシーンなんですが、撮影したようです。
そういう手間のかけ方、ぼっとします。

「EDEN」は今年のイメージフォーラム付属映像研究所の卒展でも拝見した作品。
テーブルの上、湯気の立つ紅茶、古びたカセットプレーヤーから途切れ途切れに聞こえてくる歌声。カメラが引くと、そこは廃墟の一室。
岩手にある炭住の廃墟だそうです。山腹に忽然とそびえる団地の廃墟。緑したたる夏の?景色、そして冬、雪に閉ざされた様子。

かわなか先生と磯部さんのお話があって。
廃墟、人はなぜ廃墟に惹かれるのでしょうかしら?そういう話があって。
私は鈴木志保の「ヘブン…」という漫画を思い出しました。
世界のはてのゴミ捨て場にひとり暮らす少女の台詞。
「私は好きよココ。すべてはもう終わったもので、なんにもわたしを傷つけないもの」(「ヘブン…」160-161p)

本作はイメージフォーラムの卒展でも拝見したのですが。ちょっと短い?と思ったら、再編集されたそうです。
かわなか先生と磯部さんのお話でも、編集の難しさという話が出ていました。何度も素材を見ていると、作者は全部解ってるから短くし過ぎてしまいがちだと。

ほんとに編集というのは難しいものかと思います。

先日、携帯カメラで撮った動画を編集してみたのですが、ほんと、カットの長さはどのくらいにしたらいいかほんと解りませんでした。長くしてみたり短くしてみたり。

かわなか先生の「夢の繪」。「繪」シリーズの1作。
かわなか先生がクロアチアのスプリットというところの映画祭に審査員として招かれた時に撮影されたもの。スプリットの街の風景。2世紀にローマ皇帝によって作られた石造りの街。それがまだ残っていて、築1800年以上の建物にまだ人が暮らしていて。

「アレから五年 part2」。「アレから五年」シリーズパート2。“アレ”というのはかわなか先生が胃癌の手術で入院されて、胃のほとんどを摘出する手術を受けられてから5年ということなんですが。それから撮りだめた映像を使った作品です。

チラッとあたしも写ってました。寺山修司23回忌、寺山修司のお墓のある高尾霊園。
隣にチラッと母檸檬の御手洗花女さんが写ってました。ああ、あの時は花女さんとお仲間の皆さんをお誘いしたなぁと思い出しました。

そういう自分の中の思い出ともリンクして。

上映後、おいしいお料理とお酒。しかしやっぱりあたしってふつーの人なのに、皆さんに浴していただいて。なんか雑魚のトト混じり感がほんとします。オノレの分際を弁えないといけないなぁ、私。と自省しつつ…。

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コメント

*鈴木志保の作品名を勘違いしていたので修正しました。

投稿: BUFF | 2010/06/28 16:08

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