今週末はテレビで『チョコレート工場の秘密』(71年)と『チャーリーとチョコレート工場』(05年)をやってたので、見てみました。何となく感想など。
両作とも原作はロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』だそうですが。『チョコレート工場の秘密』は未読だけど、ロアルド・ダールの作品は大学時代『あなたに似た人』を読みました。とても面白い短編集でした。ジッポのライターに凝っていたころなので、「南から来た男」あたりがいちばんツボったかな。「南から来た男」の真似をして、ジッポのライターが10回連続で点くかドキドキしながら何度も試したり。ワンショット・ライターとして有名なジッポですが、10回連続はけっこう難しかったし、ああいうバクチの最中ならさらに手が滑ったりして難しいのじゃないかと。
『チャーリーとチョコレート工場』はもちろんティム・バートン監督作ですが。ティム・バートン作品は代表作とされるものでも見てないのがあったり、そのいっぽう、セルDVDはあまり持ってない私が『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』と『コープスブライド』のDVDは持ってたり。そんなスタンスの監督さんなのですが。
ティム・バートンは「ゴシック&ロリィタ」感覚の監督さんだと思ってます。物の本によると西欧では「ゴシック」と「ロリィタ」は融合することの考えられない、別々のものらしいのですが。それが日本では融合して「ゴシック&ロリィタ」というのが誕生したという話なのですが。
しかし、ティム・バートンは西欧人として「ゴシック&ロリィタ」感覚を持っている、と。ティム・バートンのセンスから日本でゴシック&ロリィタが生まれたのか、日本のゴシック&ロリィタがティム・バートンに影響を与えたのか、それとも別々の流れなのか、は良く解らないのですが。
いや、閑話休題。
『チャーリーとチョコレート工場』は以前にも見ていて。で、あのぶっ飛んだセンス、だいぶティム・バートンの演出が入っているのかなぁと思ってたのですが。しかし、『チョコレート工場の秘密』もかなりぶっ飛んだ作品で。CGIとか特撮技術が今日並みだったら『チャーリーとチョコレート工場』くらいの作品になってたろうなと思われました。
美術的に大きく違うのは季節設定かしら?『チョコレート工場の秘密』は秋。最後の空撮シーンの赤い屋根の町がとてもきれいでした。『チャーリーとチョコレート工場』は冬のおはなし。雪の積もった街並みがティム・バートンっぽくてきれいでした。
もちろん大まかなストーリーも同じなのですが、大きな違いがちょっとあって、それが面白かったかなと。
(以下ネタバレゾーンにつき)
最近のコメント