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2010/04/19

A・P・B公演『邪宗門』

土曜日はザムザ阿佐ヶ谷での劇団A・P・B-Tokyoさんの公演『邪宗門』を見てきました。

『邪宗門』、もともとは寺山修司の演劇実験室◎天井棧敷の演目ですね。伝説の公演だったとか。
場所は渋谷公会堂。どういう事情だったかは失念しましたが、公演を潰そうと日本刀を持ってやってきた人もいたそうです。その騒然とした中、行われた公演とか。天井棧敷関係の方の本にもよく出てきた記憶があります。どういう内容のお芝居かはよく知らないのですが。

もちろん今『邪宗門』をやってもあの『邪宗門』じゃないでしょう。
でも『邪宗門』は見たいと思っていた演目でした。

ま、なかなかお芝居も行けない世知辛い状況ですが、でもお財布と相談して行けそうな目処がついたので、行くことにしました。

ザムザ阿佐ヶ谷ももうすっかりおなじみの場所になりました。APBさんの公演、万有の公演、そして昭和精吾さんの公演、よく使われる場所です。いちばん行ってる劇場になるんじゃないかしら。

朝方は雪がうっすらと積もっていた寒い日。
ホテホテと歩いてザムザ阿佐ヶ谷へ。
受付の方も黒子の衣装。

劇場に入るともうすでに舞台上では役者さんが蠢いています。
娼婦なのでしょうか、赤い襦袢の女優さん。性別不詳の黒子さん。
土曜日の夜の部とあって、お客さんはすし詰め状態。
出入りの扉が閉められて、いよいよ本格的に開演。

今回の舞台装置。正面奥に鳥井、左右奥に台がしつらえられていて。
舞台奥に出入りのできるオブジェクト。扉だったり鳥井だったり、クロゼットの扉だった時もあったかな?そして奥に役者さんの上がれる高台があって、立体的 になってる。そういう構造の舞台装置。
これはAPBさんでも万有さんでも良くある、Project Nyxさんの『星の王子さま』公演でもそうだったパターン。
これは寺山系演劇の様式なのかなぁ。それとも普通のお芝居でもよく使われる様式なのか。私は“普通の”お芝居はほとんど見ないのでよく解らないのだけど。

私は寺山修司のお芝居は一種の“レビュー”として見ています。
普通のお芝居はストーリーを追って見ていくものなのでしょうが。
(もちろん寺山芝居にもストーリー的な部分はあるし、普通のお芝居にもレビュー的な部分はありますが。配合具合ってこと)

『邪宗門』におけるストーリー的な部分はふたつあるみたい。
ひとつは美貌の娼婦と彼女にそそのかされて母親を捨てる少年の物語。
もうひとつは父親を探す少女の物語。

その、かすかな縦糸に絡む横糸、暗黒の寺山ワールド。
耳なし芳一、角兵衛獅子、鞍馬天狗のおじさん。
赤い襦袢の娼婦たちが次の場面ではドレスに身を包んでいたり。
そして暗躍する黒子たち。

マメ山田さんの角兵衛獅子もよかったです。

今回、元・天井棧敷の昭和精吾さんのご出演もありました。
鞍馬天狗だそうです。たぶん、初演オリジナルの配役。
鞍馬天狗というので鞍馬天狗の衣装を着けてと思っていましたが、ああいうカタチだったのか。

今まで寺山芝居を中心に手がけていらしたるA・P・B-Tokyoさん、良かったです。
もちろん私はオリジナルは知らない のだけど、A・P・B-Tokyoさんらしく、うまく纏め上げていたと思います。

行こうかどうしようか直前まで迷ったお芝居ですが、行ってよかったです。

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