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2010/03/18

『夕日に赤い俺の顔』

昨日も京橋のフィルムセンターへ。
篠田正浩監督・寺山修司脚本コンビの『夕日に赤い俺の顔』を見に。

フィルムセンターによる本作の紹介はこちら
本作の日本映画データベースによるスタッフ&キャスト表はこちら
1961年の作品という事で、篠田監督は30歳ごろで、寺山修司は26歳ごろの作品になりますね。

殺し屋物のアクションコメディーという感じの作品です。
当時というと日活アクション全盛期になるのかしら?
当時の映画界全体の傾向とか知らないのですが。

イイ加減と言えばいいのか、アヴァンギャルドと言えばいいのか。
篠田監督は「日本映画のポップアートのはしり」と呼んでいるとか。
ちょいと奇妙な味のアクションコメディーでした。

(以下ネタバレゾーンにつき)

ある悪徳土建屋が殺し屋を雇おうとする、と。カネに糸目はつけないと言って。
そういうオイシイ仕事で。だから、その殺しに志願する7人の殺し屋。元締はある方法で殺し屋を競わせて、誰に殺しを請け負わせるか決めようとするのだけど。

訳解らん展開で、その競争に勝ってしまったのは、たまたま混じってしまった石田春彦(川津祐介)。彼は殺し屋じゃないのだけど。
元締は彼もその競争に参加した殺し屋のひとりだと思って、彼を依頼主の土建屋の元に連れて行きます。

土建屋が殺しを依頼したのは、業界紙の編集部に勤める有坂茉那(岩下志麻)。どうやらその業界紙の編集長がその土建屋の弱みを握っているらしいのですが。その編集長自身はいわゆる業界ゴロで、土建屋を脅してカネを貰うためにその弱みを使うつもりのようです。だからカネさえあればその編集長は黙ってると。しかし、茉那はその土建屋のせいで一家心中した不動産屋の生き残りの娘のようで、その不正を白日の下にさらすことが彼女の目的。だから殺すしかないと。

面白くないのはトンビに油揚げさらわれた殺し屋たち。春彦を狙うようになって。
また、春彦も茉那を殺すより、彼女の味方になろうとして。
しかし、茉那は土建屋を脅してカネを取れればいいと考えてる編集長にも迷惑な存在で、茉那の立場も悪くなってると。

土建屋、編集長、そして殺し屋たち、それに対する春彦と茉那の運命やいかに、というおはなしでした。
それがコメディ仕立てになってるんだけど。

7人の殺し屋。キャラ立ってる面々。殺した相手の写真をアルバムに貼って眺めてる奴、ガダルカナル生き残りの元・狙撃兵、医者と二足のワラジの奴、着流し姿のドス使い、殺し屋稼業の近代化を唱える殺し屋。そして、いつもヤギを連れている女の殺し屋。

パロディとかも散りばめられているそうですが、それは解りませんでした。当時の日活アクションとか見てないと解らないかしら?
スローモーションっぽいシーンがあって、ペキンパーかなと思いましたが、年代的には本作のほうが先ですな。

私は寺山修司ファンとして本作を見たわけですが。寺山っぽいと感じたのは冒頭の殺し屋同士の腕比べに競馬場が使われたことかなぁ。寺山修司が競馬ファンになったのはいつからかは解らないのですが。

つか、この映画を舞台化して、天井棧敷風の演出にして、演劇実験室◎万有引力がかけたりしたら面白いかもしれないと思ったのだけど。どうかなぁ。

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コメント

NHK-BSで「日本の名作映画100本~喜劇編」で放映されましたね、(2013.1.19)
正式には未ソフト化とされるも、ネットに ありました。

→ http://movie.douban.com/photos/photo/66644340
http://movie.douban.com/photos/photo/666443406/

投稿: T。 | 2013/02/23 01:22

NHK-BSでほうそうされましたね、(2013.2.19
未ソフト化らしいが、ネットに出回ってる? ↓

 http://movie.douban.com/photos/photo/666443406/

投稿: T。 | 2013/02/23 01:25

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