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2010/03/27

『ハルシオン・ランチ(1)』

100327

『ハルシオン・ランチ(1)』(沙村広明:著 講談社:刊)
コミックスです。本屋さんで見かけて買ってみました。読了。

沙村広明作品は、たぶん代表作である『無限の住人』は未読です。
最初に購入した沙村広明作品は画集『人でなしの恋』です。それから短編連作集『ブラッドハーレーの馬車』を読んでます。

『人でなしの恋』。責め絵イラスト集とでも呼べばいいかな。責め苛まれている少女たちをモチーフにしたイラスト集。ありえないほど責め苛まれ、変形させられた女体。シュールさの域に一歩入ってました。
『ブラッドハーレーの馬車』。囚人の慰みものに与えられ、彼らに嗜虐の限りを尽くされる少女たちの物語。

『ハルシオン・ランチ』はコメディでした。そういう嗜虐物しか知らなかったから、「この絵でコメディ?」と思ったけど。ちょうど楳図かずおの『まことちゃん』を初めて読んだ時みたいに。
後のほうに読み進んでいくと、慣れましたし、笑えましたけど。

さて、おはなしは。

男・化野元(あだしの・げん)、40歳。小さな会社を経営していたようですが、お金を持ち逃げされて会社は倒産、妻子もいなくなって、リアカーを引いて風太郎暮らしっぽいです。所持金1万2千円というのがちょいとリアル。

彼の前に少女が現れます。名前はヒヨス。どうも人外っぽいというか、人外。有機物無機物ゴミさえも大小構わず食べてしまい、しかもそれを吐く時はその食べたものを混ぜくったものを吐くという能力の持ち主。

この、メカでも何でも喰っちまって、それを混ぜたものを吐き出すって設定は『EAT-MAN』ってのを思い出しました。コミックス原作でアニメにもなってる作品。私はアニメのほうを見たことがあります。筋肉少女帯がテーマ曲を歌ってるってので。なんかソレっぽい雰囲気やカッコつけだけの、中身のない作品っぽくて、1話で見なくなったのですが。

『EAT-MAN』では吐き出すものをコントロールできて、武器とかにするって設定のようでしたが、『ハルシオン・ランチ』ではヒヨスが吐き出すものはコントロールできないっぽいです。というか、だいたい吐くのは普通の人間と同じくイレギュラーな行為みたい。

ヒヨスはちょう天然っぽいです。その理由もおはなしのあとの方で明かされるのですが。

で、ヒヨスと、うっかり元たちに絡んでしまい、ヒヨスに喰われてしまったチンピラたちの生き残りの少女・メタ子のふたりを連れて、カネを持ち逃げした男のアパートに乗り込む元。そこにはヒヨスそっくりの少女、トリアゾがいて。ま、トリアゾのほうはヒヨスと違ってまともっぽいのですが。

ま、そういったなんやらかんやらのお話です。ま、お話自体はまだどういう方向に転がって行くかは見えないっぽいです。ある程度の状況説明とかサイドキャラの登場とか、挿話的なおはなしとか。

ヒヨスが吐き出すグロテスクでシュールなクリーチャー、そのセンス、『人でなしの恋』あたりに通じるかと。吐かされまくってヨレヨレのヒヨスの姿も『人でなしの恋』や『ブラッドハーレーの馬車』の嗜虐に通じるかと。

いや、ま、実は、沙村広明作品に惹かれる理由ってのは、沙村広明が描く女性たちが私のツボにはまってるからなんですが。
私も作中の台詞のように、「ロリ・つり目・クーデレ好きの三重苦」なツボありです(他にもツボはあるがなっ!)。ヒヨスはちょうツボです。いや、トリアゾもメタ子もツボだけど。

まだ第1巻、お話もどう転がるか解らないのですが、書店で新巻を見かけたらぼちぼちと買っていこうかと思ってます。

しかし、ほんと、読書用眼鏡が欲しいなぁ。小さい書き文字とか読めないよ…。

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