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2009年7月5日 - 2009年7月11日

『青い花』『化物語』第2話

録画してあった『青い花』第2話「春の嵐」と、リアルタイムで『化物語』第2話「ひたぎクラブ 其ノ貳」を見ました。
アニメ第2話の話はあまり書いたりしないんですが、両方とも面白くて印象的だったので。
(以下ネタバレゾーンにつき)



『化物語』第2話「ひたぎクラブ 其ノ貳」

蟹に憑かれた女の子、戦場ヶ原ひたぎ、そのお祓いのために、いったん帰宅してシャワーでも浴びて禊をしてこいと忍野メメに言われたひたぎは、ひたぎに忍野を紹介した男の子、阿良々木暦と共にひたぎの家にいったん戻るんだけど。

シャワーを浴びたひたぎは、全裸のまま平然とした風を装って暦の前に現れ、目の前で服を着けはじめます。わぉ!全裸美少女!!と思ったわたくし。

しかし後半、ひたぎが蟹にとり憑かれた理由が泣きじゃくるひたぎの口から語られます。
ひたぎが大病を患ったのをきっかけに、ひたぎの母親は新興宗教にはまってしまい、全財産どころか多額の借金まで“お布施”してしまい、家庭は崩壊、両親は離婚して、ひたぎは父親とふたり、あばら家暮らしをしているのですが。
ある日、その新興宗教団体の男から、ひたぎは強姦されかかったと。そして、それを見ていた母親はひたぎを助けようとせず、何もしなかったと。

そして母親のことを頭から追い出した時、一匹の蟹に出遭ったと。

強姦とか、性的にひどく傷つけられた女性は(男性もそうだと思いますが)、「それは大した事じゃないんだ」と思いたいがために、自分の性をわざと投げやりに、ぞんざいに扱うようになってしまうことがあるそうです。軽々しく性的関係を持ったり、売春したり、ポルノに出たり。
しかしそれはさらに自分を傷つける行為でもあって。

平然を装って暦に全裸を晒したひたぎもそうだったのじゃないかしら。さらに言えばひたぎの毒舌も。
外面は平然を装って、しかし、そうしながら内心でひたぎははひどく傷ついて、動揺していたのではないかと。そのひたぎの心の底を、髪を乾かし忘れて服を着てしまうひたぎとして描いているようです。その演出、唸りました。そしてそのひたぎの裸、痛々しく映りました。
痛々しいひたぎの裸。しかしそれでもその裸におぉ!!っと思ってしまうのもまた困ったものな男のサガ、でありますが…。

今回も前衛的な新房的演出が面白かったです。実写も多用してました。
ひたぎのイメージに出てくる実写の女の子は誰だったんだろう。

忍野のやった事は形式的にはお祓いなんでしょうが、実質的には自分が受けて無意識下に押し込めた心の傷に再び向きあわせるという、心理学的なカウンセリングでしたな。
だから、忍野は自分のやることを、相手を助けるのではなくて、自分で助かる手伝いをするってスタンスだと言ったのでしょう。

ラスト、ツンがとれてデレるひたぎ、とても可愛らしかったです。いや、“ツンデレ”などと軽々しく呼べないひたぎの事情、ではありますが。

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新アニメ『狼と香辛料Ⅱ』

今回の新アニメネタは『狼と香辛料Ⅱ』のお話。
架空の世界ですが、中世ヨーロッパあたりを舞台にした、若き(そろそろ若くはなくなってきつつある年齢っぽいですが)行商人ロレンスと、見かけは小娘(ただしケモノ耳とシッポつき)、しかして実態は歳経た賢狼であるホロの旅と商売の話を描いた物語です。

前作が好きだったのでⅡも楽しみにしていました。ホロ可愛いよホロ。
といっても前作の銀貨改鋳にかかわる儲けのリクツとか、天秤秤のトリックとかはよく解らなかったんだけど。

前作もそうでしたが、いきなりオープニングから全裸ホロ。本編冒頭も全裸ホロ。
実態は何百年(あるいはもっと)生きてるはずの賢狼ホロなんですが、人化の時は時は小娘の姿をとります。ずるいや。つうか、それも賢狼の智恵なのかしら?

いや、ま、全裸を除いても美しい、私の好きな作風の画づくりでありますが…。

しかし、耳とシッポ!(ここらへん吾妻ひでお風に)
犬派の私としてはホロのケモノ耳をクニクニしたい、しっぽをモフモフしたいものです。

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『ユダヤ警官同盟』

『ユダヤ警官同盟(上・下)』(マイケル・シェイボン:著 黒原敏行:訳 新潮文庫)
読了。
なんかかここんとこ日記、某会長に見られると「お前は本を読まずアニメばっかり見てるのか?」と“教育的指導”を受けそうですけど。実はそうでありますが…。
いや、ま、久しぶりに本の話題を。

本書は辺境ライター・高野秀行さんのブログ、『ムベンベ』に紹介されていて興味を持って。調べてみるとSFの私でも知ってる大きな賞、ヒューゴー賞やネビュラ賞なんかも受賞した作品で、“ハードボイルド”系警官小説の要素もあるそうで、面白そうなので読んでみました。

ヒューゴー賞やネビュラ賞を取っていることからもわかるように、本書はSFであるようです。

時代設定はほぼ現代あたり。ただ、歴史が違っていて。作中はっきりとした説明はありませんが、ざっくりといえば第二次世界大戦で枢軸国側が勝利したような感じ。作中、満州国が存在しているような事も語られますし。ただ、アメリカ合衆国は存在しています。
第2次世界大戦でドイツはソ連に手を出さずにヨーロッパを確保して、アジアでは日本が大陸を確保したまま太平洋戦争には突入せず、そして米国がアジアやヨーロッパに反枢軸国として積極的な関与や参戦をしなかった、というような流れでしょうか?そうだったらそんな風になってたんだろうなって思うような世界情勢みたいです。ほんと、はっきりとは語られはしないのですが。
ナチスドイツがヨーロッパに居座っているせいか、ユダヤ人はヨーロッパで迫害されているようで、ヨーロッパのユダヤ人たちは難民化しているようです。そして、イスラエル建国運動はあったようですが、頓挫してしまったようです。

舞台はアラスカにあるシトカ特別区。そこはヨーロッパから迫害を逃れてきたユダヤ難民に与えられた場所みたいなんだけど。時代的には現代っぽいですから、もう60年くらいも続いた街なんですが。どうやらその特別措置がもうすぐ失効し、特別区が米国に返還され、それに伴いユダヤ人が追い出されそうな動きになっています。難民に与えられた街といっても難民キャンプみたいな場所ではなく、ちゃんとした街並みです。

主人公はマイヤー・ランツマン。もちろん彼もユダヤ人。警官。ホテル住まい。酒浸りのどこか投げやりな毎日は“ハードボイルド”のクリシェでしょうか。
警察権もユダヤ人たちから返還されることになっていて、もうすぐ失職かそれとも新しい警察で職を続けられるか解らないってところ。しかし、ランツマンはそれに対しても投げやりで。

いとこで同僚のベルコ。かれはアメリカ先住民族とユダヤ人のハーフ。彼もまた重要な登場人物です。

ある日、ランツマンの住まうホテルで男の射殺死体が見つかります。
その折も折、ランツマンの新しいボスとして警察署に赴任してきたのは離婚した元妻であるビーナ。ランツマンとビーナは幼馴染みで、仲のいい夫婦だったんだけど。でも、ビーナが妊娠したふたりの子供に障害がある事を懼れたランツマンは、ビーナに中絶手術を受けさせて。それから夫婦仲は冷え切ってしまい、ふたりは別れてしまったようです。
どこか投げやりなランツマンと違って、ビーナはうまく立ち回って、シトカ特別区返還後も警察の仕事を続けられるように動いているみたい。

殺された男の素性は?そして、誰が彼を殺したのか?そして、なぜ殺されたのか?
事件の背後には大きな陰謀が関わっていて。
それはランツマンの過去の悲しい事件にも関係しています。

(以下少々ネタバレしつつ語っていきますので)

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新アニメ『かなめも』

さて、お次の新アニメの話は『かなめも』の事。
しかし、ひらがなやカタカナ4文字タイトルのアニメって多いですな。『みなみけ』『けいおん!』『ヒャッコ』などなど。4文字ってのはすわりがいいのかしら。英語で"four letter words"といえば汚い言葉のことですが。

(さっそく1話のネタバレゾーンにつき)

主人公は中町かな。中学生1年生。季節は夏みたい。ヒグラシの鳴き声が印象的です。
事情は解らないのですが、かなの両親はいなくて、祖母に育てられていたようです。しかし、その祖母も亡くなってしまいます。ひとりぼっちで祖母のお葬式に参列するかな。
お葬式のあと、業者がやってきて、かなと祖母が暮らしていた家を片付け始めます。おばあちゃんが大事にしていた家財道具を運び去っていく業者の人たち。
(ここらへん、おばあちゃんっ子だった私の事情もあって、とても胸が痛みました)

周りの人たちがかなの処遇をどうするつもりだったかは解らないのですが、家から追い出されると思ったかなはリュックに身の回りの品物を詰め込んで、ひとり家を飛び出します。
住み込みというのがあると知ったかなは、住み込みで働けそうなところを探すのですが。しかし見つからず。街をさまよううちに、新聞配達の自転車とぶつかってしまいます。

気絶したかなが運び込まれたのは住み込み募集中の新聞屋さん。そこの従業員たちはみんな女の子。しかし、ひと癖もふた癖もありそうな女の子たち。その日かなは一度はそこに行こうと思って覗いたのですが、その怪しげな空気に怖気づいて逃げたくらい。
しかし、行き場所のないかなは結局そこで住み込みで働くことになります。付き合ってみるとみんなけっこう暖かな人たちで。
(住む場所が決まってやっと落ち着いたかなが改めて涙を落とすシーンも印象的でした)

といったあたりが第1話でした。

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新アニメ『大正野球娘』

という方向で、今回の新アニメ話は『大正野球娘』。『けいおん!』の後番組ということで見てみました。『けいおん!』の最後に流れた予告編がちょっと可愛かったし。

(ハナから若干ネタバレします)

もちろん時代は大正。女学校に通う鈴川小梅は親友の小笠原晶子から野球をしないかと強引にお願いされます。あと何人か級友を集めたふたり。でもみんな野球のことはあまり知りません。
で、みんなで早稲田の野球部を見学に行きます。
そこで野球部員をしごく様子に怖れを抱いたみんなは、尻込みして逃げてしまい、小梅と晶子だけ残るんだけど。小梅も及び腰。どうやって断ろうかと。

晶子は野球を始めようと思ったきっかけをみんなに話します。ある野球をやってる男性から「女性は社会進出など考えず、家に入ってればいいんだ」というような事を言われ、それへの反発から、野球で男に勝ちたいんだと。
それを聞いた級友たちもぼつぼつふたりの元にやってきて、お古の野球道具を持ってきたり仲間になってくれそうだったり。

野球チームを作れるだけ女の子たちは集まるのか、そして彼女たちは男の野球チームと戦えるのか、そして勝つ事ができるのか、っていうのが第1話でした。

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新アニメ『懺・さよなら絶望先生』

大好きな『さよなら絶望先生』シリーズの第3期、『懺・さよなら絶望先生』は今期楽しみにしていた新アニメのひとつです。ただ、オンエア版のセルソフト版は買ってないし、OVAや単行本付録DVDは未見です。アニメから興味を持って、原作単行本が出ると楽しみに読んでいる程度のしみったれたファンなんですが…。

絶望先生シリーズは私の視聴環境だと日曜深夜だったのですが、今回は土曜深夜に見られます。その気になればリアルタイム視聴ができますし、月曜帰宅までじれったい気持ちで待たなくても、日曜日に見られます。嬉しいです。

さて、第1話なのですが。プロローグがあって、それは2期の『俗・さよなら絶望先生』冒頭のお話の続きになってました。
オープニング曲は1期2期と続き第3期も大槻ケンヂなのが嬉しかったです。私は大槻ケンヂ率いる筋肉少女帯のファンで、ファンクラブ「ノーマン・ベイツ」にも入ってましたし(活動再開してからの事はあまり知らないのですが)。CDは買わないのですが、大槻ケンヂの本は今でも時々買います。
オープニングアニメーションはいままでの静止画カット集でした。1期2期も最初のころは仮オープニングと記憶していますから、数話してから本オープニングになるのでしょう。
エンディング曲はタンゴ調の曲でいい感じです。
エンドカードが沙村広明なのはちょっとびっくり。どういうつながりなのでしょうか。画集『人でなしの恋』、短編集『ブラッドハーレーの馬車』を読んでいる私としては嬉しかったです。

本編は2期によくあった3話構成でした。3話目は前後編みたいなので正確には2.5話かしら?

(以下さらにネタバレゾーンにつき)

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映画『美代子阿佐ヶ谷気分』

昨日は渋谷のシアター・イメージフォーラムに『美代子阿佐ヶ谷気分』の初日第1回を観てきました。三上寛さんご出演というのと、あと、イメージフォーラムですし。

監督の坪田義史の作品は、だいぶ前のイメージフォーラム・シネマテークかイメージフォーラムフェスティバルで『でかいメガネ』というのを拝見したことがあります。もうどんな作品だったかほとんど忘れているのですが。坪田さんご自身を主役に据えた、もちろん劇映画じゃない、実験映画・映像作品系の映画ですから、ストーリー的な作品というよりイメージ的な作品だったのかと。女の子をラブホテルに連れ込んで、パーティーグッズの“でかいメガネ”をかけて挑むシーンだけをかすかに覚えています。

原作者の安部愼一の作品は、本作のタイトルにもなった『美代子阿佐ヶ谷気分』だけ読みました。ちょっと前のことです。タイトルだけは、漫画史とかについて書かれた文章によく出てきますので知っていましたが、手を出したのはこの映画のことを伺ったのがきっかけ。

『美代子阿佐ヶ谷気分』という長編作品があると思っていましたが、『美代子阿佐ヶ谷気分』は冒頭収められた短編だったというのが意外でした。
ただ、収められている作品自体は、安部愼一の私小説的な世界、そして、その恋人であり同棲相手であり、後には妻となる美代子は他のさまざまな作品にも登場します。

映画『美代子阿佐ヶ谷気分』は、安部愼一の『美代子阿佐ヶ谷気分』をはじめとするいくつかの作品を基に、安部愼一の半生を“物語”として再構築した作品のようです。
時にはシュールレアリズムなイメージ描写を織り交ぜつつ。そこらへんは実験映画的な感じもします。

(以下ネタバレゾーンにつき)

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