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2009/09/02

赤塚不二夫展

昨日は会社帰りに銀座の松屋でやってる赤塚不二夫展を見に行きました。

う~ん、私はどれほどの赤塚不二夫ファンであるかは、展覧会を見に行くほどのファンであるか、自信はないのだけど。
私の小さいころが赤塚不二夫の全盛期後期くらいで、普通に赤塚不二夫作品に親しんだ程度であります。マンガ雑誌とかテレビマンガとか。
熱心に単行本を買い集め、読みふけったというまでの経験はないのだけど。

ただ一方、二十数年来日本冒険小説協会でお世話になっている内藤陳会長、そしてファンクラブに入ってて、良くして頂いている三上寛さん、おふたりとも赤塚不二夫と親交があった方であります。そういう意味ではご縁のある方ではあると思います。
もちろん赤塚不二夫の周囲には、“才能”がたくさん蝟集していた、ひとつの時代を作った方でありますが。

そう思いつつ銀座松屋へ。
地下から8階の大催事場へ。

いちばん気になったのが会場の混雑具合です。
去年渋谷であったナンシー関展は大混雑で、ほとんど見られなかったし。
デブ的に身動きが取れないくらいの混雑で、デブに優しくないナンシー関展ってどうよ?と思いましたが。

少々混んではいましたが、身動きが取れないってほどじゃなく、そうせっかちさんじゃなけりゃ普通にぜんぶ見て回れるくらいの混み具合でした。
まぁ1日の台風の日の方がすいてたろうから、1日に行くんだったなとは少し思いましたが。

展示は原画がメイン。あと、赤塚不二夫の最初の奥さん・登茂子さんの遺品から見つかったトキワ荘時代の写真とか。それと当時のグッズとかが少し。あと、上映コーナーもあって、赤塚不二夫のテレビマンガが上映されていたようです。
赤塚不二夫の漫画がプリントされた暖簾とか、キャラクターを切り抜いたスチレンボードとかもディスプレイされていました。

入り口近くに納棺されて花に埋もれる赤塚不二夫の死に顔っぽい写真があって、一瞬ギクリとしました。昔、シャレで撮った写真のようですが。
そういうシャレの写真のコーナーもありました。『写真時代』に載った宇宙人のやつはあったかなぁ。確認するの忘れました。

生原稿。う~ん、見る目のある人が見れば、その息遣いなど解るのかもしれませんが。
私はあまり気づくところは無かったような気がします。
描き直しはあまりないような感じでしたが、他の漫画家さんの生原稿もあまり拝見していないので。

フジオプロの特注原稿用紙でしょうか。もう薄い青で4段のコマ割りが印刷されているのが面白かったです。当時の児童漫画は4段がほぼ定番のコマ割りだったんですね。だから、ぶち抜きで大ゴマを取った絵なんかは、その線がうっすらと見えてます(もちろん製版段階では消えるんですが)
色つきの原稿、色部分に乗せる写植文字はトレーシングペーパーを貼ってそこに貼るシステムになってるようです。

赤黒原稿もありました。そう、昔は赤黒2色のマンガとかもありましたね。今もあるのかなぁ。赤黒2色は色指定方式じゃなくて、ほんとに赤黒の2色で描いてました。フィルターで2色に分解するのでしょうか?
そういえば、昔はアミ伏せなんかもスクリーントーンを貼らず、原稿に指定する方式もあったそうですが。

大昔、『マンガ少年』で、みなもと太郎が「マンガ描きは版下作業」と書いていましたが、それを思い出しました。
ま、今はDTPの普及で紙版下なんてほぼ絶滅しているのですが。マンガ原稿を版下と呼ぶなら、わずかに生き残っている紙版下の世界と呼べるでしょうか。
(最近は漫画もデータ入稿が多いそうですけど)

テレビマンガ『ひみつのアッコちゃん』は3回アニメ化されたそうですが、そのグッズのコンパクトの展示が面白かったです。
69年の初回アニメ化の時のコンパクトはプラスチック製のコンパクト、鏡の反対側の(普通のコンパクトならお白粉が入るスペース?)部分にアッコちゃんのシールが貼られたシンプルというか、ナイーヴなもの。
第2回目(88年)と第3回目(98年)のコンパクトはそのお白粉スペースに何か組み込まれていて、音が出たり光ったりするようになっているようです。
そういうグッズの進化も面白かったです。ま、あたしは初代のが好きですが。小物入れにも使えそうだし、自分で見つけた宝物を入れたりできるでしょう。

やっぱり今の私としては、実験的というか、お遊びというか、シュールなころの作品がいい感じがしました。

そして、昔読んだ記憶のある作品もあって。「あ、これ、あのとき読んだ」という想い出が、三十年以上の時を超えて甦ってくるのもまた興趣でした。親戚がやってたタバコ屋、奥まった所に並べられていた漫画雑誌、だから、立ち読みさせて貰えて。あのころの薄暗い店の奥、ホコリっぽい空気、甦ってきました。もうあの場所も、あの人たちも、いないのだけど。いくつかの苦い思い出とともに…。

最後のコーナーが、「シェー!」のコーナー。漫画家さんたちが思い思いに描いた「シェー!」の絵、タレントさんなんかがとった「シェー!」のポーズの写真。

会場を出ると物販コーナー。図録もありましたが経済状態も憂慮して買わず。
いや、それほどしか思い入れの無い人間が行って良かったのか。

せっかくだからと、松屋地下で夕食用のパンを買って帰宅。
贈答用のお菓子とか、いろんな業者が入ってるコーナーで、赤塚不二夫の絵が描かれたチョコが売られていました。物販コーナーにもあるかどうか解らないのですが、ちょっとした気の効いた贈り物にいいかもしれません。

そのまま地下鉄に乗って。久しぶりに「モーレツア太郎」の入った筋肉少女帯のアルバム『仏陀L』を聴きながら帰宅。

狂えばカリスマか
吠えれば天才か
死んだら神様か
何もしなけりゃ生き仏か
(筋肉少女帯「モーレツア太郎」)

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