新アニメ『懺・さよなら絶望先生』
大好きな『さよなら絶望先生』シリーズの第3期、『懺・さよなら絶望先生』は今期楽しみにしていた新アニメのひとつです。ただ、オンエア版のセルソフト版は買ってないし、OVAや単行本付録DVDは未見です。アニメから興味を持って、原作単行本が出ると楽しみに読んでいる程度のしみったれたファンなんですが…。
絶望先生シリーズは私の視聴環境だと日曜深夜だったのですが、今回は土曜深夜に見られます。その気になればリアルタイム視聴ができますし、月曜帰宅までじれったい気持ちで待たなくても、日曜日に見られます。嬉しいです。
さて、第1話なのですが。プロローグがあって、それは2期の『俗・さよなら絶望先生』冒頭のお話の続きになってました。
オープニング曲は1期2期と続き第3期も大槻ケンヂなのが嬉しかったです。私は大槻ケンヂ率いる筋肉少女帯のファンで、ファンクラブ「ノーマン・ベイツ」にも入ってましたし(活動再開してからの事はあまり知らないのですが)。CDは買わないのですが、大槻ケンヂの本は今でも時々買います。
オープニングアニメーションはいままでの静止画カット集でした。1期2期も最初のころは仮オープニングと記憶していますから、数話してから本オープニングになるのでしょう。
エンディング曲はタンゴ調の曲でいい感じです。
エンドカードが沙村広明なのはちょっとびっくり。どういうつながりなのでしょうか。画集『人でなしの恋』、短編集『ブラッドハーレーの馬車』を読んでいる私としては嬉しかったです。
本編は2期によくあった3話構成でした。3話目は前後編みたいなので正確には2.5話かしら?
(以下さらにネタバレゾーンにつき)
第1話目は原作にもあった、絶望先生が拉致られるおはなしでした。
もうこの第1話目で「一見さんお断り」なつくりにするのだなぁと思いました。
単身拉致されて独房に閉じ込められたはずの絶望先生、しかしなぜか常月まといが先生の傍らにいて。そして、まといの手首に小節あびるの包帯が絡まっていて、それをたどって先生のもとへ向かう絶望少女たち。抜群の運動神経で監獄の2階の窓から潜入し、扉を開ける藤吉晴美。(7/7追記。看守たちにまったく気づかれずに独房の鍵を開ける臼井影郎を忘れてました。さすが!)
警備員たちとの乱闘シーン、絶望少女たちの得物が木津千里がスコップ、三珠真夜が金属バット、音無目留がアンテナを尖らせた携帯電話、藤吉晴美がコミケカタログ、加賀愛がおじぎ頭突き。
そこらへん、キャラクター設定を知らない一見さんはまったくの置いてきぼり、キャラクター設定を知ってる人はむちゃくちゃ面白い部分かと。(ま、原作を読んでいればどういうお話になるかは解ってはいるのですが)
そういう意味で、「一見さんお断り」な方向でいってるんだなぁと思いました。
第2期の『俗・さよなら絶望先生』の最初のお話は、マルチ商法のセールスマンになった絶望先生がなぜかカルトに追われるというお話でした。それは単行本袖のデタラメなあらすじ紹介を基にした話なんですが。そこまで読み込んでいないと解らない、一見さんどころか常連さんも置いてきぼりにしそうな趣向だったんですが。
そして、今回はおとなしめのつくりだなぁと思いました。もちろん普通のアニメと比べれば独特のタッチ、お遊び要素がだいぶ入ってはいますが。でも、視聴者が置いてきぼりになるかならないかのギリギリのところまでむちゃくちゃに遊んでいくという部分はなかったと。今回は基本、原作通りみたいしたし。
ここらへん、アニメは第3期、原作もそこそこヒットという事情を反映してるのかなぁ。
それとも、今期、『化物語』と2作抱えた新房監督がかなりギリギリなのでお遊びを詰め込む余裕がないのか。
でもやっぱり意表を突かれてみたいものではありますが…。それが絶望先生シリーズの魅力でもありますし。
それから今回は原作にもあったウヨク臭がけっこうアニメ版にも反映されてます。ま、テレビ局マスコミ自体はサヨク臭なんだけど。そこらへんに対する考えは保留します。
という方向で、これからどういう風になっていくのか解らないけど、第3期絶望先生第1話も楽しめました。毎週楽しみに継続視聴しようと思ってます。
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